きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

バカボンのパパと読む「老子」/ドリアン助川さん

2014-01-16 | 読んだ本
この前古本屋で加島祥造さんの「求めない」「受いれる」を見つけた。ほしい、買いたいと思ったが1冊700円である。それでも定価の半分だったのだが、悩んだあげく辞めてしまった。

その代わりに図書館で-バカボンのパパと読む「老子」-と言う本を借りた。ドリアン助川さんと言う人が書いている。加島さんの「1人で自然に自由に暮らす」と言うポリシーはこの老子による影響だそうである。その由来を訪ねるべく読んでみることにした。

この本は和訳がついており、さらに和訳をバカボンのパパがあの調子で訳しており、とても読みやすいが、老子自体がかなり昔の人。正直あまり面白いという感じではない。まだ半分も読めてないし、たぶんもうこの先読まないかもしれないが、今分かった事を書いてみようと思う。

どうもこの老子さんは、組織のトップのあり方について述べているようである。国の王たる人間は欲張ってはいけない、ということを盛んに言っている。

2番目に素晴らしい王様は人から慕われる王様であり、3番目に素晴らしい王様は人から恐れられる王様で、その下はバカにされる王様だそうだ。では、どういうのが1番素晴らしい王様とは、その人がいることをみんなが知っているだけだ、と言う。欲や願望を持たない王様だそうだ。


私はこれを読んで「やっぱりな」と思う。
目に見える世界はどこもかしこも欲のかたまりである。これでどうやって世界が平和になるのか。

そもそも地球上にある「富」は限りがあるように思われる。それを誰かが多く分捕ったり、誰かは取れなくて貧しい思いをしているだけのような気がする。多く奪い取っている人は「自分が素晴らしいから当然だ」と思っている。バカだなぁと思う。
でも、そういうバカばっかりである。もちろん私も含めてだ。

老子さんは「欲がいけない」と言う。
上があるから下がある。善があるから悪がある。
善がなければ悪もないそうである。
上に立つこと、善なこと、正しいことは良いように思われるけれど、そう物の考え方が既にあまり良くないのだそうである。

みんなそんな欲望を捨てて、地球にある富を全部平等に分ける覚悟ができたら、世界中が平和になるような気がする。服もみんなボロボロでよし、寒い地域の人だけには暖房を与え、食物が取れる国の人は頑張ってそういう仕事をしてもらい、そうでない国は違う仕事で頑張るけれど、利益はみんな平等に負担する。不要な文明(ゲームや携帯も化粧も)をやめて誰もが食べるだけ、遺伝子を後世に残すだけとシンプルに暮らす、そういう地球になれば、戦争も軍備みたいなものは必要なくなって平和になるんじゃないの?!

・・・あり得ないか。

まぁそれはさておき、この時代は人の欲望のカタマリのような気がする。

実際に「寒い地域の人には暖房を」と思っても、もっと自分には暖房をくれと言う人、寒くなくても「自分は寒いからくれ」と思う人もいるだろう。
そういう自分ばっかりの欲望を無くす!その心、それが老子さんの解くTAOの道である。(と私は解釈する。)

そう考えると、今の目に見える世界はホントウに!欲望のカタマリで疲れる。
それでも、まだそういう自覚のあるだけマシと思うことにしておく。