きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

父のシャツ

2005-05-06 | 父の記録と母の思い出

楽しみだったGW終わってしまったな~。

昨日は父と大型スーパーで服を見に行った。
「今日?いいよ。何しに行くんだ?」
「うーん、kekeのTシャツでも買おうと思って。」
「そうか。。お金出してほしいのか。(笑)」
「別にそう言う訳じゃないよ。」←多少そう言うつもり

今年は変わったTシャツが売られている。
デザインが日本ハイカラ風で酒の銘柄や香取線香が大きく入っていたり、Tシャツの柄が日本語の文章になっていたりする柄もあるのだ。ちょっとレトロで涼しげ。主に白地や紺地。
(あら~面白い、これが今年の流行なのね~)と思ったが、また変わった柄のシャツを買うと、kekeさんに「こんなの着ない」と言われかねないので、やめた。

やっぱりピコやタンカンが無難かなぁ。

と、横を見ると、父がそこらの売り場でシャツを見ていて、「これ派手かなぁ」と言うのだ。え?ここって10代20代の若者向きの売り場では??
「うーん・・ちょっと派手かも・・・」
「そうかぁ?これなんていいと思ったんだけど。」
父は違う服も見てみたが、やはり又、この服の前に戻って来た。
「これじゃ変か?薄くて涼しそうだ。」
「うーん、変ではないけど・・試着してみる?」

試着したらやっぱり止めようって事になるかなぁ、と思ったのだが、買う事にしたようだ。うーん、やっぱりここのコーナーはもっと若向きだと思うのだが。まぁ、いいか。

そう言えば、思い出した。
私の祖母(母の母)もオシャレな人でブティックで毛糸のセーターを買ったのだが、偶然家の前で同じセーターを着ていた二十歳くらいの人とすれ違ったそうだ。それから祖母はショックで「もうこのセーター、sakeにあげる」と言って、貰った事があったっけ。私は高校生だから、祖母は70くらいだったかな。
「本当にショックなのは、おばあちゃんとすれ違った若い女の子の方だよねえ」と母は笑って言っていたっけ。

あぁ、父がこのシャツを着て、たまたま同じ服を着た高校生くらいの男の子とすれ違ったら、どうなってしまうのだろう?そんな心配までグルグル回った。まぁ、父は目が悪いから、すれ違った相手と自分のシャツが同じ柄だとは気づかないからいいか。

最近、父の話がブログで登場して来ないのは、kekeさんが塾に通いだして実家に足を運ぶ機会が減ったのである。塾に行った後に実家に寄ると、大抵夕飯時だったりして、妹も丁度慌しい時間に当たってしまうのだ。
父はこの数ヶ月は様子は変わってないようだ。一時期(暮れ~3月)のドドドと認知症が進んだ頃は、これからどうなるかと思ったが、ここは落ち着いたように思う。それだけ妹が気を遣っているんだろう。

家に帰ってもう一度父がシャツを着てみた。
案外似合ってるような気もする。
でも、kekeさんがこの年のお爺さんとすれ違って自分と同じシャツを着ていたらショックだろうな。。。やっぱり不安になってしまうのだった。