きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

結婚が怖い

2005-05-13 | 母子家庭だから思うこと

最近、YKさんは事務所に来る日が多くなった。
「sakeさん、昼間のデートだったら、どんな所に行くものかなぁ?」
「そぉねえ、そんなの考えてたの20年前ぐらいだからなぁ~(笑)」
「だろ?俺もそうなんだよね。」
「公園や海でボーっとしているだけでもいいんだけどなぁ・・」

本当に最近はみんなどんなデートをしてるんだろう?考えた事もなかったな。

「いいですね、YKさん、楽しそうで。」
「なんか中学生に戻った気分なんだよね。^^;」
「見てるだけで私も楽しくなりますよ。^^」
「今度は俺がsakeさんに紹介してあげる。左官屋さんでいるよ~48くらいでオジサンだけど。」
「え・・お金が無い人はイヤだから・・」
「給料いいよ~職人さんだから日給でさ、外車に乗ってるし」
「うーん、親と同居もイヤだから・・・」
「親は遠くに住んでるから大丈夫だよ」
「でも、子供がまだ一緒だからムリ、ムリ!」
「寮がある会社や学校に入っちゃえば大丈夫だよ」
「そんな事あるはずないでしょ!」

でも、そのうちkekeさんが遠くに行ってしまったら、こんな時何て言えばいいんだろ。誰もが納得する理由が無くなってしまう。

営業Aさんは「sakeさんは結婚が怖いんだろう」って言ってたなぁ。でも、怖いのは離婚ではない。子供の出産と同じでたぶん3度4度になると、もう抵抗は無い。もっとも最後に揉めるのは金だから、今ある貯金は全部子供の口座に入れてから結婚した方がいいのかな~なんて考えてしまうけど。

誰かと寝食を共にするのも大変だな。「今日はいつもより帰りが遅いけどまだかしら?」なんて思ったり、「あの人が○○が好きだから、今晩は○○のメニューにしよう」とか考えたり、これ買いたい!と思っても値が張る物だと旦那に相談しなきゃならないよな~とか、それより何より、親の介護があるなぁと思ってしまったり。

去年の今頃はまだ、kekeさんと同じ部屋で隣で寝ていた。離れて寝るようになって、最初は淋しくて昔のアルバムなんぞを眺めたりしていたのだが、もうこの気楽さがたまらなくなった。kekeさんがバタンと自分の部屋に入った後は、好きな番組を観る事もできるし、好きな本も読める、PCを開く事もできる。
一度その味をしめてしまうと、もう誰かが常に傍に居て、誰かの存在を常に意識すると言う生活が考えられなくなってしまうのだ。「ああしなきゃいけないんじゃないか」「こうした方がいいんじゃないか」そんな事ばかりが増えて行きそうな気がする。

今度の生茶のCMで「悲しみは二人だと半分になる!喜びは二人だと2倍になる~!」と言うようなセリフが入るらしいけど、私はこの言葉を「訪問販売の決め台詞のようなものじゃないか」と最近疑い始めている。
子供の成長に関する喜びは、結婚してた頃より今の方がビンビン感じるし、二人の間で湧き起こる悲しみは(喧嘩も離別も死別も)もう経験しなくて済む。

ドラマも観たくない。ドキドキワクワクもしたくない。季節と景色以外は何にも感じない人間になりたい。ただただ、今の平和な暮らしがハンコを押したように明日も明後日も繰り返されてほしいのだ。出会えば必ずいつかは別れが訪れる、誰かと一緒になりたい生理よりも、その煩わしさが先行してしまうのだ。

でも、それを一言で表すとつまり「結婚が怖い」と言うことなのかな?^^;