この椅子の丸脚の削り方は以前も書いた様に思うが、忘れない様にもう一度記録して置こうか。 丸脚なら木工旋盤で削れば すぐに出来ると思うが、残念ながら持って無い。そこで鉋で手で削り出す事になる。 角棒の木口に33φの丸を描く。 角の部分を大まかに鉈で削り落とす。 鉋で削っても良いが、鉈で大まかに取るのは 鉋の消耗を防ぐ為だ。 鉋で総て削り出すと 4本削る前に刃が切れなくなる。 大体丸くなればそれで良い。 その後更に木口に21φの丸を描く。 その丸を目指して 丸棒の両端を鉈で削り落とす。 そうすると紡錘形の棒が出来る。 21φにするのは 座面に明ける穴がこの直径になるからだ。 ほっそりした脚の方が スマートに見える事も有る。 取敢えず一本削り出した丸棒とその前に丸棒3本の写真を載せて置こう。 この後丸ホゾになる様に更に先端部分を削る。 手加工では時間が掛るが、 暇に任せてやるしかない。 まあこんなやり方でも何とか スツールは出来ると言う事になる。 多分コツが有るとすれば 鉈で仕上がり寸法に近い所まで削り出せるかどうかだろう。 この白い棒材は エゴの木を使って居る。 まず普通は使わない材料だろうと思う。 我家の庭の外で枯れて立っている物を切り倒して使った。