大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0298 甚五郎鉋の下端側の割れを修理

2018-11-17 12:48:34 | Weblog
この長台鉋を切り普通台に直した。 理由はこのままだと鉋箪笥に上手く納まらないからだ。確かに横にすれば入るが、効率が悪い。 この鉋下端の刃口付近 台頭側を見ると割れが有る。 これは買った時から有ったのか その後で来た物か記憶が無い。 台が乾燥して刃を締め付けて 脇が裂けたのかも知れない。 このままだと進行する可能性も有るので溝の脇を削った。 それから台の刃口付近約22ミリ程度を薄く昇降盤で削り取った。 ここに切り取った友材を薄く切り貼り付けた。 厚みは4ミリ程度かな。 これで仕上げるとこんな感じになる。 刃を挿入した圧力でふくらみ剥がれる心配もあるが、今の所大丈夫。 接着はイエローボンドを使った。 写真の刃口付近の色違いの部分が貼り付けた所だ。こう言う修理は普通はしないと思う。 材も乾燥で硬くなって弾力も無いし 普通なら台を作り替えるだろう。
まあ使って見て特別切れる様なら台を打っても良いと思う。 まだその段階では無い。

この鉋使って見たが思わしくない。 理由は表馴染みと台が密着して無い様だ。 押さえ溝の部分では無く 刃の真中で台に当たっている様だ。 今回は紙を貼り修正している。 滑らかな艶の有る削りは出来ているが 幅広の鉋屑が出ないのでもう少し調整が必要だろう。この鉋は 台が厚い割に軽く感じる。 多分台が乾燥して軽くなったからだと思うが、更に刃が薄くて 使い込まれて短いので 刃の重さが少ない為だと思われる。 もう少し上手く削れて欲しい物だ。(2018/11/20)

何度か研ぎ直して見た。 確かに削り肌は艶の有る物になったが 幅広の鉋屑が出ない。 刃は台にもぐり込み 上手く調整するのが難しい。 結局上手く削れない。 表馴染みの台と当たる部分が上手く無いのだろうと思う。 もう少し色々検討が必要かも知れない。
(2018/11/25)
コメント
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