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大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0591 鉋刃 銘 本銘 勘次

2016-07-24 22:13:09 | Weblog
この鉋刃も良く目にする。 以前私も入手して手入れした事が有る。 新潟の物だろうと思う。寛治では無いし、それはめったに骨董市には出て来ない。 それなのに勘次は良く見るから手放す人が多いのだろうか。 この鉋刃も見ると 右側が出っ張るので 右肩を叩いて修正していた様だ。 研ぎ方の癖が出て居るのかも知れない。 前に紹介した助六と同じ傾向なので、もしかすると前の持ち主は同じ職人かも知れない。 刃幅72ミリ 全長88ミリある。 まだ十分使える。 銘の本銘勘次の部分が かなり錆びて居たので、扱いが悪かった様だ。 現状は軽く錆を落とした程度でまだ写真写りも良く無い。 これから徐々に手入れする事になる。 既に持っている勘次と削り比べて 見るのも良いだろう。 しかしそれには大分時間が掛かりそうに思う。 この鉋刃頭を見るとほぼ水平になっている。 相当槌で打たれて凹んだ様だ。 台がきつかったのかも知れない。 色々想像しながら刃をいじくりまわして観察してみる。 刃先を引いているのでこれから刃を付け直す。 グラインダーを使うので焼きが戻らない様に注意する必要がある。 使える状態になるまでは長い道程だろう。

0590 鉋刃 銘 東 助六

2016-07-24 21:57:18 | Weblog
今日は久し振りに富岡八幡骨董市に行って来た。 蒸し暑い日だった。 そこで鉋刃3丁を千円で購入した。 これはその1丁目となる。 銘は東 助六とある。 この鉋刃は新潟与板の鍛冶の物と言われているが、具体的には誰か知らない。 刃先は斜めに研いで有ったのでグラインダーで削り刃先を直している。 研ぎ方が悪かったのか、出っ張る右側を引っ込める為に右肩をかなり叩いている。 この部分は鉄がめくれてしまっていた。 刃幅72ミリ全長78ミリ程度で使い込まれている。 だがまだ使えると思う。 研いだ感触はそれ程悪く無い。現状は軽く研いだだけで 本格的にはこれからだ。 研ぎ上げて 台を打って試し削りするまでには、相当時間も掛かるだろう。 まあ切れる鉋刃で有れば良いのだが。 何処かのおじさんが、 そんな錆びた刃よりこっちの台に入った方が良いと言うのだが、そっちは三千円で手が出ない。 使い込んで有るから刃が甘くなってるよと おじさんは言っていた。 そうかもな。 でもこっちは楽しむだけで良いのでこの安い方で十分だ。 それに感触は悪くないからね。