この反り台鉋は職人の自作品らしい。 台の材はカバを使っている様だ。 恐らく普段良く使う材を台に流用した物だろう。 刃口には口埋め材として黒檀が使ってある。 刃は鉋の裏刃を流用した物らしい。 耳が折り曲げてあり 頭が水平にカットしてあるので、それと判る。 台頭部をそぎ落として、刃を打ち込み易く調整し易くしている。 しかしこの状態でも 刃はまだ出ておらず削れない。 刃を台の中に埋まりこむまで入れ込まないと使えない。 多分案外と使い難い物だったろう。 四方反り台鉋を購入せず、手持ちの道具で遣り繰りしているのは、それ程頻繁に使う予定の無い道具だと言う事だろう。 参考にこのままで 保管して置こうと思う。
この使い古した 決鉋が出て来た。 見ると刃が研ぎ減って既に限界まで使われている。 だから新しい決鉋を調達したのだろうか。 以前紹介した決鉋は二代目と言う事になるのだろう。 それ程 決鉋を使いこむのは どう言う仕事をした人だろうか。 この決鉋台は減って、刃口の部分に別の材を埋め込んで使っている。 減って入るが綺麗に丁寧に使いこんで有る様に思う。 台の色も変色しており 古い物だろうと思う。 このまま使わずに保管して置こうと思う。
職人の道具箱をかき回したら更に 道具が出て来たので、紹介して見たい。 この鑿は大工の使う物だろうと思う。 それ程使って無いようだ。 刃幅は15ミリ程度有る。 鑿は色々有るが 大工用はこれ1本だけだと思う。 少し研いで見たが 割と研ぎやすい鑿だった。