さだやんのほろ酔い日記

落語家・立川 左談次

カマキリ。

2010年08月20日 13時17分56秒 | ほろ酔い日記
酒毒を抜こうと、お散歩11078歩。
帰ると玄関に脱ぎっ放しの雪駄の鼻緒にカマキリが。
目と目が合った(目を合わせやすい目なんだカマキリって)。
少しビビル、その佇まいに気おされる、立ちすくむ。
前脚、でよいのか?
右前足を高く、左前足は水平に。
二刀流の構えだ。
微動だにしない。
哲学的だ。
もっとも哲学って何だ、
と、言われても答えられないが。
涼やかであった。
キリッとしていた。


怖々、雪駄のカカトを持って
ドアの外にお引取り願おうと、
二三度振ってみた。
ふんわり、って感じで飛んだ。
彼は通路の手すりにスックと立った。
また、目が合った。
こりゃ、敵わない、
謙虚になろうと思った。

♪今はもう秋誰もいない海~
能天気に唄ってる場合か、
謙虚になるのは難しい。