さだやんのほろ酔い日記

落語家・立川 左談次

二つ目。

2007年06月04日 10時05分05秒 | ほろ酔い日記
随分昔の事である。
ほとんど記憶には無いが
爆発的な嬉しさ、歓喜に近い感情だった。
其の事は鮮明に覚えている。
師匠から名前を付けて頂く。厳粛な一瞬。

前座仕事からの解放。
人様の為の時間から自分の時間へ。
一人前、やっと芸人に成ったという高揚感。
寄席も深い所に上がれる。
開口一番のキツサったらなかったもの。

同期四人と飲みまわっていた・・・・。
其の頃から私は馬鹿だったのだ。
自覚、責任、向上心のカケラも無かった。

初めて紋付で高座に上がった時の面映さ。
高座が別世界に見えたものだ。
其の頃から受けるという事を意識しだしたのだ。
セコなりに自分のギャグを入れられるように
なったのは、冒険に等しい事だけどある種の
興奮をともなう新鮮さがありました。

【青春は怒ったように通り過ぎ】
小燕枝兄の句の如きの二十歳代ではあったのだ。


3534歩。
昨日は弟子と軽く一杯。