小春奈日和

赤ちゃんは、人間は、どのように言葉を獲得するの?
わが家の3女春奈と言葉の成長日記です。

小槍の上で

2017年06月05日 01時14分24秒 | 日記
2013年9月4日(水)(5歳5か月)
 
 
 子供の手遊びで有名な『アルプス一万尺』の歌詞の中に、
 
 「小槍の上でアルペン踊りをさあ踊りましょ」
 
というフレーズが登場するが、先日、小槍の上でダンスを踊っている
イラストの画像を見つけた。
 
 そして、その画像には、「小槍の上でダンスは踊ることはできません」と
ご丁寧な注意書きが添えてあった。
 
 このことをりえに話すと、
 
 「小槍って何?」
 
と、訊いてきた。
 
 そもそも『アルプス一万尺』はアメリカ民謡に、原曲とはまったく
関係のない日本語の歌詞をつけた曲なのだけど、意外に知られて
いないのは日本語版タイトルの「アルプス」とはスイスのアルプス
でなく日本アルプスだということだ。
 
 そして、質問された小槍とは、槍ヶ岳にある突起の部分のことで
ある。
 
 これもあまり知られていない。
 
 かく言う僕も大人になってから小槍が何なのかを知った。
 
 つまり、世の日本の子どもたちは歌詞の意味をよく知らないまま
この歌を歌いながら手遊びをしている、ということになる。
 
 この場合、歌詞の意味を知らないことは全然問題にならない。
 
 
 赤ん坊だって母国語が話せるようになる過程で、言葉の意味を
教えてもらうわけじゃない。
 
 なのに、大人になると、外国語を習得しようとした時に、すぐに
言葉の意味を知ろうとするのはどうしてなのだろう???
 
 言葉も、赤ん坊がしているみたいに、単語のひとつひとつの意味は
わからなくても、「たぶんこういう場面で使うんだろうな」という想像で
使う方が遠回りに見えて実は近道なのに、と思う。
 
 
 ちなみにアルペン踊りとはこの歌のオリジナルのもので実際に
あるダンスではないらしい。

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