我ながら「何だかねぇ・・・」とため息が出てしまった。
昨日、神田駅周辺を歩いていた際にある暖簾を見て
はっと我に返ったのだが、その理由が昨日の日記の通り。
伊勢。
そう。
昨日ご紹介した伊勢ろくはこの伊勢の姉妹店で、
同じフレーズをこのお店で以前目にしていたことを
思い出したのだ。
思いついた2本立ても
並べてみるとさすがに親子丼の連発は誌面的に辛いと
ため息をついてしまったという訳だ。。
以後、気をつけますので今回ばかりはお許しいただきたい。
伊勢の場所はいたって簡単だ。
JR神田駅の北口を出て振り返れば
駅の真隣りにご覧のお店が目に入るだろう。
ボロっちく見えるのも無理は無い(失礼!)。
こちらのお店はなんと創業60年を遥かに越える
老舗中の老舗なのだ。
神田にはこの本店と西口商店街に
もう1店舗構えているのだが、
この本店のランチメニューには
親子丼の並¥680と大¥780の2種類しかない。
当然のように大盛りをお願いしたのだが
週に2回も親子丼。
普通の人間ならば考えないような選択肢にも
「何だかなぁ・・・」なのだ。
3日程前と同じ手順で
やげんぼりの七味をパッとかけ
蓋を再び閉めて数秒蒸らす。
白熱灯の影響で写真が多少赤に引っ張られているが
これが伊勢本店の親子丼だ。
作り方をまじまじと見ていたのだが
やはり相当な量の割り下を使っていた。
火加減もこれまた強火で
割り下が沸騰して暴れ出したら
鶏肉を、しばらくしたら溶き卵を流し込む。
卵には熱がステンレスなどではなく
割り下を通して伝わる分、カチンコチンにはなりにくい。
適当なところで火から上げて
三つ葉を落として出来上がりだ。
週に2度もと愚痴をこぼしながらも
グズグズになっている卵の按配に目を輝かしている自分を
何者だと思いながらいただいた・・・
うん。溶き卵も結構な量を使っているので
昨日食べた池袋のW卵よりもバランスが良い。
ただし、鶏肉の量と大きさ、
それからちょいと火にかけすぎたのか
自慢の若鶏を固めに仕上げてしまっているのには
もったいなさを感じてしまった。
実はこの本店。
私は夜にしか来たことはなかった。
夜はリーズナブルに焼き鳥を喰わせてくれるお店で、
よくあるパターンは以前ご紹介した焼津うなぎのうな正で
うなぎのヒレやら肝を摘まんだついでで
焼き鳥が食べたくなって河岸を変える
といったパターン。
焼き鳥数本とビールで¥1,500程度。
パッと入ってパッと出るのには丁度良く
なかなか旨い串を喰わせてくれるお店なのだ。
本店の親子丼も
水気の多いおじや状のどんぶりだ。
こちらも米の炊き加減には
しっかりと気を配っているようで
池袋の伊勢ろく同様に汁だく嫌いでも
そんなには気にしなくて済むのだろう。
デジャヴの正体が判って
私はすっきりと週末を迎えられるのだが
お薦めするのならば神田の本店の
夜の部をまずはお薦めしたい。
皆さんが週末に親子丼を見てうんざりしないことを祈りつつ
ご馳走様でした。
伊勢本店(神田駅北口隣)
千代田区鍛治町2-13-17
TEL 03-3254-2370
平日 11:00~15:00(売り切れまで)
17:30~22:30(売り切れまで)
土 11:00~15:00(売り切れまで)
日・祝日定休
親子丼 ¥780(大盛り¥100増しを含む)
甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆
⇒ 神田でお安くうなぎの串モノを食べるならココだ!の巻
・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチ3連射を・・・
・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
それでは明日もお会いしませう