趣味の日記

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雪組ソルフェリーノ

2010-02-07 23:58:52 | Weblog
今日は雪組観劇。「ソルフェリーノの夜明け」を観てきました。
ま、実は観劇はもっとあとでもよかったんだけど、とにかく早くポケットカレンダーをゲットしたくて(爆)。
はい、無事に手に入れました。ゆうひさんひろみちゃんれおん君ともみんみりお君。ゆずる君と緒月君は保留してしまった。いっぺんに買うには金額的に躊躇いがあって・・・(でもあとで買えば一緒だよな~/苦笑)。

今回のお芝居は、赤十字思想150周年ということで、アンリ・デュナンを描いたもの。
でも、デュナンの生涯そのものではなく、まさにデュナンが赤十字思想を持つに到った部分だけを、凝縮して描いたドラマになってます。
植田先生、久々の力技の作品。ここのところの中途半端な「ベルばら」などではなく、とにかくぎっちりガチガチに固めてどうだっ!と言わんばかりのお芝居です。
雪組さんだから、ここまでの作品になったよね、というギュウギュウに詰まったお芝居。
テーマも重いし暗いし、トップコンビがほとんど絡まないし、恋愛話はさらっと流れるだけだし、宝塚としては苦しい作品ですけど、でもその力技に屈することの出来る、泣ける作品になりました。
でも、リピートはつらいよね・・・(苦笑)。

場面構成もほぼ、ソルフェリーノの激戦地において負傷した兵士たちを収容手当てしている、教会の中だけのお話。
イタリア兵たちと、敵方のオーストリア兵とを、区別なく治療したいと働く人々と、敵兵の治療は必要なしと命じる軍、そして戦争で相手に恨みを持つ人々。
ミズさんのデュナンは、どちらの側でもない中立の立場として、ひたすらに人道を説きます。必然的に議論のシーンが多い。ていうか、ほとんど?
ユミコさんは、人の命を預かる身として、分け隔てなく治療をしたいと願う医師。誠実で穏やかで優しくて、むしろ宝塚の二枚目らしい役どころ。
みなこちゃんは、オーストリア兵に両親を殺され、敵兵の治療はできないと心を閉ざしている看護婦。そんなみなこちゃんを見守り愛するのが、ユミコさんの役割。ミズさんじゃないんですね~。
設定が、完全にユミコさんのサヨナラ仕様になってます(爆)。ユミコさん、とっても良い役だ。ラストのソロも感動的だし。そういうところ、植田先生はやはり上手いですね。
白衣に眼鏡、というサービスショットあり(笑)。

音月さんはイタリア軍の参謀長。敵兵の治療はするなと命じる立場。同じくイタリア軍の上司のハマコさんと一緒に、憎まれ役です。が、ハマコさんはラストに、ミズさんデュナンと大激論をやります。そこが見せ場ですね。
ひろみちゃんとくらま君と蓮城君はイタリア兵。緒月君とちぎちゃんとせしる君はオーストリア兵。きっちり半分に分かれてます。
捕虜の立場ということで、オーストリア兵のほうが出番と苦悩は多い(苦笑)。まぁでも、脱走を企てる誇り高い軍人たちという意味では、確かに緒月君のほうがひろみちゃんより適任です。
汝鳥さんと未沙さんは、さすがと唸る存在感。いい仕事してます。
群衆芝居が多くて、やはり植田節でくどいけど、それをねじ伏せるだけの力のある、久々の植田先生の渾身の力作に仕上がりました。

ひたすら重いお芝居のあと、ショーで発散できてホッとしました。
稲葉先生のショー・デビュー作品。オギーとハリーを参考に、素直にやりたいこと詰め込みました的なショー(笑)。
ちぎちゃんとくらま君、さゆちゃんとみみちゃんで狂言回し的役割。ほかにも緒月君や奏乃さんや花帆さんも狂言回し。ハマコさんは別の立場から見る傍観者的な感じ。ずっと歌ってますしね。
こっちでもユミコさんサヨナラ仕様。ゴンドラの歌手として最初とラストに出てきます。
ちぎちゃんたちがそういう系なので、必然的に群舞筆頭がひろみちゃんに回ってきてます。あと、1場面だけ‘詩人’として銀橋半分だけのソロと、ハマコさんの歌をバックに一人本舞台にピンスポで残る、というシーンをもらってます。微妙ですが、立ち位置に気は遣ってもらってるかな、と。
とにかくこのショーも群衆芝居系で、あっちでもこっちでもいろんな子がいろんなことやってて、観るのが追いつかない(苦笑)。ショーだけならリピートできそうなんだけどな・・・。
先日まで体育会系の星組を観てたので、上品で良く揃った雪組を観て、あまりのギャップについウケてしまいました(笑)。

コメント
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