趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

お散歩がてら

2009-04-26 23:57:49 | Weblog
今日は、目覚ましも掛けずとろとろと遅くまで寝ていると、いきなり母親に起こされました。
「散歩に出かけるよ!」
はい~?(眠)いきなり何ぞや?
先日地元の広報誌をぱらぱらめくってて、近所のお寺や神社を結んで歩く‘巡礼街道’の記事を読み、知らない神社がいくつかあるので、また時間があったら散歩にでも行こうか、と話してたところだったんですね。
で、いきなり今日ですかい?(苦笑)
とりあえず身支度をし、軽い朝食を取り、お散歩に出発。
しかし、今日は風も強く、肌寒かった・・・。かろうじて陽が射してたので、歩いてるうちにあったかくはなりましたけど。

今日の目標は2箇所の神社。我が家から、最寄り駅の線路沿いにてくてくと歩いていきます。
近所だからと特に地図を持っていくわけでもなく、大体この辺だろう~と見当で歩いていたのですが、これが意外に住宅の路地が入り組んでてわかりにくい(笑)。
道々に、お地蔵さんが祀られてる箇所も多く、古い街道に沿って歩いてるんだな、ということはわかりましたけど。

歩いていると、山手へ向かって赤い鳥居がずっと続いている階段を発見。階段の入り口には狐さんが鎮座してるので、お稲荷さんと思われます。
これが目指す一つ目の神社か?と勇んで階段を登り始めました。道の片側は山、片側は住宅街、でも後ろを振り返るとなかなかの見晴らしで、遠くの山の新緑がとても綺麗に見えました。
ようやくてっぺんに着くと、そこには・・・鳥居と狐さんのみ。お社は!?(驚)
本殿のお社は跡形もなく、淋しげな一対の狐さんと、本殿のものだったらしい鬼瓦がひとつ、ちょんと中央に置いてあるだけでした(写真)。
あらま~・・・周囲が開発中の住宅街ということもあり、ご神体は移転させられてしまったのか、それとも神社そのものをつぶしてしまったのか。
それにしても、じゃああの階段沿いにずらっと並んだ鳥居は何だったのか。なんとも淋しい光景でした。

小雨がパラついてきて、ともかくもお昼を食べる場所を探そうということで、階段を下り、元の道へ。
しばらく歩くと、いつも通る見慣れた道へ出てきたので、その近くのお蕎麦屋さんに入り、昼食&休憩。
母親がくたびれていないことを確認し、再び出発。
お蕎麦屋さんから迂回して、元の道の続きと思われる場所から入りました。・・・今思えば、その迂回が失敗だったんですけどね~(爆)。

さて、再び住宅街の中をてくてくと歩き出した頃には、雨も止んで陽が差し込み、ちょうど園芸屋さんが立ち並ぶ一角だったこともあって、道々にたくさんの花が咲き乱れ、それが濡れて光ってるさまが何ともいい風情。
あの花は何、この花は何、と母親の解説(笑)を聞きつつ歩いていくと、目指す2つ目の神社が見えてきました。
松尾神社というその神社、以前から坂上田村麻呂ゆかりの神社ということで、行ってみたいと思ってた場所。こういう機会で立ち寄ることが出来て、とっても満足。
ここは、きちんと整備され、しっかりと由緒書きのチラシも置いてありました。
それによれば、田村麻呂ゆかりというだけでなく、中世史好きの私には、結構マニアツボを刺激する場所だったことが判明(笑)。
そもそも田村麻呂の幼名が松尾丸だったということから、坂上氏の子孫がこの場所に松尾神社として祀ったことが始まりだそうですが、なぜこの場所かというと、平安時代に武士として活躍した坂上氏が、源氏の祖・源満仲からこの一帯の土地を賜ったそうで。
満仲といえば、先日源氏祭りを見に行った、多田神社の御祭神。多田神社の場所には、もともとは満仲の政所があったのですけど、松尾神社を建てた坂上氏は、この多田政所に勤めていたらしい。
大江山の鬼退治に出てくる源頼光の四天王の一人、卜部季武は、この坂上氏出身だと、松尾神社の由緒書きにはありました。
こんなところで多田源氏につながっていくとは、まったく考えてなかったので、へえぇぇ~と感心。灯台下暗し、ちゃんと調べると、意外と身近なところから出てくるものなんですね(苦笑)。

目的地にたどり着いたので、そのあとは神社の近くのガーデンパークに立ち寄り、母の好きな植木やガーデニングのお花を見て、あとは近くの駅から電車に乗って、歩いてきた2駅分を戻ってきました(笑)。
母と一緒に歩くには、距離的にはちょうど良く、ほどよいお散歩だったと思います。

・・・が、帰宅してもう一度調べてみると、1つ目の目的地だった神社は、昼食で迂回した場所にあったらしい(爆)。
テキトーなお散歩で出かけたので、ちゃんと場所を確認してなかったのは失敗でしたが、またいずれ、リベンジのお散歩をしたいと思います。

コメント
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