趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

八幡太郎義家公

2009-04-12 23:57:52 | Weblog
源氏祭りを見てきました。
良い天気で、散ってない桜もかろうじてまだ残ってて、絶好のお祭り日和ではありました。
能勢電鉄の多田駅に着いたのが、12時半過ぎ。時代行列は13時半からということで、まずは神社に向かってテクテク。
15分ほど住宅街の間を抜けましたが、ところどころに露店も出て賑やかです。すでに場所取りで座り込んでる人も大勢いました(笑)。
神社に着くと、ロープが張られてすでに行列の出発準備中。人込みを縫って拝殿に向かうと、拝殿前には鎧武者たちが居並び、記念撮影(?)中。お参りは後回しに。
喉が渇いたので、自販機を探してお茶を買い、急いで行列の見える場所へ移動。ウロウロしてる間に、あっという間に境内は人で埋まりました(苦笑)。

いよいよ13時半。行列の出発です。
先頭には、パレードの演奏をする鼓笛隊。続いて‘御所車’と書かれて牛車風に飾り付けられた軽トラ(笑)。そこには、‘桜娘’に選ばれた着物姿のお嬢さんたちが数名乗って、沿道に向かって笑顔を振りまきます。
そしていよいよ扮装行列が登場。天狗風のお面に高下駄(あんまり高いので介添え付き/苦笑)姿の猿田彦、大江山の鬼たちに続いて、馬に乗った神官、そして源満仲公を先頭に、騎馬武者が続々。
さほど多くはないにしても、私の目で確認できたのが、満仲、頼光(鬼退治で有名)、頼信(頼光の弟で関東進出の先がけ)、頼義(東北の前九年合戦で活躍、義家の父)、そして八幡太郎義家、源三位頼政(平氏全盛期に反乱を起こして滅ぼされた)などなど。あと、渡辺綱(頼光の四天王と呼ばれた配下の一人、鬼退治にも加わる)も騎馬でしたね。
同じく騎馬で、巴御前(頼朝の従兄弟・義仲の妻で女武者)も登場。
その後ろから、歩いての登場だった頼朝に、ちょっとウケました(爆)。源氏のご先祖がメインのお祭りだから、いくら頼朝さんでも扱いが小さいのか?(苦笑)
ほかにも、源氏ゆかりで甲斐源氏の武田信玄とか、綱と並んで四天王の一人坂田金時(金太郎さんですね)とかも、歩き武者に混じってました。
常盤御前(義経の母上)と、静御前(義経の愛妾)も、並んで歩いての登場。
あれぇ?それじゃあ義経は?と思ったら、後ろから小っちゃい牛若丸君が、大っきな弁慶を連れて、ちょこちょこと歩いてきました(笑)。
そのあとにも、お子様たちの武者行列、稚児行列、あと大江山の鬼さんたちや、多田神社のお神輿なども続き、最後に地元の民謡会の民謡パレードが行って、すべての列が神社西門から出て行きました。

頼朝さんが歩いてたり、綱さんが騎馬で金時さんが歩きだったり、不自然にちょっとバラバラだったような気もするんですが。
不況で馬の数がそろえられなかった?とか、現職の地位(市議さんだとかどっかの会長さんだとか)によって、騎馬にするしないがあるのか?とか、もちろんゲストは優先で騎馬だろうし~とか、いろいろ想像はしてみましたけどね~(苦笑)。
義家役の古田さんは、さすがスポーツ選手、乗馬がどうこうではないですけど、颯爽と背筋を伸ばし、ファンの歓声ににこやかに答える姿が、やはりプロ(笑)。
お子様武者の中にも、生意気に手を振ってる子なんてのもいましたけどね(大笑)。
あと可愛かったのが、鬼さんたちに道々で脅かされて泣いてるお子ちゃま(笑)。ちょうど近くに、すごく怖がって泣いてる子がいたもので、鬼さんたちもつい調子に乗って集中攻撃(爆)。今時、あんなに素直に大泣きする子も珍しいんじゃないかなぁ(苦笑)。周囲の笑いを誘ってました。本人はすごく怖かっただろうけど。

行列がいなくなって、ようやくロープも解かれ自由に。さっそく拝殿へお参りに行きました。
現在の拝殿は、江戸時代に建てられたもの。源氏の笹竜胆と、徳川の三つ葉葵の紋が、並んで掛けられていました。
境内には、そろそろ見頃も終わりの椿の花が、いろんな種類咲いてましたね。すごく綺麗だったのが黒椿。その名のとおり、かなり深い黒っぽい赤色の椿で、その深紅の艶がなんとも綺麗でした。
拝殿の奥に本殿と、その背後に御廟所があるのですが、そこは立ち入り禁止区域。しっかりと格子で垣根が作られてて、間から覗くのみでした。この奥に足利の御廟所も~と思いつつ・・・。
宝物殿は残念ながらお祭りの間は休館。普段の土日は、源氏ゆかりの宝物が見れるらしいんですけど。

神社をぶらついてちょっとお腹が空いたかな~と、食べ物を探しにぶらっと外へ。行列が通っていったあとをゆっくり追いかける形で、だらだらと歩いて行ったんですが、意外に食べたいものが見つからない(苦笑)。ベビーカステラとか焼きとうもろこしとか、フライドポテトとか、りんご飴、わたがし、なんかは見かけるんだけど、フランクフルトとか焼きそばなんかが見当たらない(汗)。暑いし疲れたし~というところでたこ焼きを見つけ、一皿買って神社へ引き返しました。神社のほうがゆっくり座って食べれそうだし、どうせ行列はまた戻ってくるので。
木陰に座ってひと休み。ちょうどその目の前では、近隣の弓道部が集まって、奉納射会を開催中。たこ焼きを食べてから、見物に。
高校の弓道部らしいグループや、年配の貫禄あるオジサマグループも混じって、30メートルほどの距離にある的めがけて、次々に矢を放っていきます。
弓道って、じっくり見たのは初めて。点数の数え方とかはよくわからないのですが、弓を引き絞る時の緊張感とか、風を切って飛んでいく矢の音とか、神社の境内で見たからなおさら、趣があっていいですね。

しばらく見物していると、遠くから鼓笛隊の音が。もうそんな時間か~!
パレードは途中休憩を挟んで約2時間ほど、町内を一周してくるのですが、戻ってくる時は神社の東門から、とのことだったので、門の見える場所で待機。
しかしこれが誤算。東門は石段になってるので、馬じゃ通れない。案の定、行列は、車と騎馬武者たちだけ西門に向かい、徒歩の行列だけが東門から入ってきました。
やられた~!と、慌てて西門へ走りましたが、時すでに遅し。西門前の駐車場で、皆さんすでに馬から下りておられました(汗)。
騎馬武者好きな私としては、ちょっとがっくり。せっかく戻ってくるのを待ってたのに、待ち構える場所を失敗しましたね。でも、古田さん目当ての見物人が、当人たちを取り囲む中、武者さんたちが下りたあとの馬さんを、目の前で見られたのが結構な迫力。くりくりの大きい目で、つやつやの毛並みで、堂々とした馬さんたちでした。

これにて源氏祭りは終了。ちょうど15時半。
だいたいこれで要領はわかりましたし、次回(?)からは、見物する時は食料調達と待つ位置に注意、と思いつつ、神社をあとにしました。

コメント
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