さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

蛇岩に4つのルートを設定し、トップロープですが全部登れました

2021-04-29 23:40:51 | 僕の自由時間
今日は木曜日です。
一日中雨が降るようですね。
雨でなければ、天覧山に行く日ですが、今日は家でのんびりと過ごしています。

今はまだ正午頃ですが、1週間前の天覧山での岩トレのご報告を書こうと思います。
ブログを書きながら思いを巡らして楽しもうと思います。


▲10:28。ヤマツツジの朱色、樹々の新緑、晴れ渡った青空、3色が輝いていました。


▲10:39。F沢さんがトラバースをすでに始めていました。彼女の今日の目標は3往復半以上。


▲10:41。スタート地点に戻って来ると、疲れたのか楽に休める場所まで体を運びました。


▲10:42。少し休んで、再びトラバースを続けます。K田さんはこの場所でのトラバースは今は行ないませんが、そのうちここにもトライすることでしょう。

F沢さんは3往復半できました・・・・
ただ、ただ、惜しくも参考記録です。
というのも、途中(3往復目だったでしょうか)ちょっとだけ片足が地面に着いてしまったんです。
でも、正式な記録としては失敗ですけれど、実質的にはほとんど成功です。
ですから、F沢さんは次回は4往復を目標とするつもりのようですね。


▲11:16。今回からK田さんは最下部岩場のトラバースにトライします。今日の目標は右から左への片道トラバースの成功。


▲11:19。最下部岩場の核心部はここからですね。K田さんにここを突破するためのムーブを教えてあげて、僕は上のトラバース岩に戻りました。後でK田さんに聞くと、2回は成功したそうです。K田さんには次回からは右から左への片道トラバースを確実なものにし、続いて、左から右への片道トラバースにもチャレンジしてもらいましょう。

この天覧山での平日のトレーニングは去年の2月に始めたんですね。
そのブログ記事がこれ。
さっちゃんの1日デイサービスの時間を今日初めて僕の自由な活動に使いました
コロナや夏の猛暑の影響などもあって、中断することも多かったですけれど、今回で24回目になりました。
継続したおかげで、この「天覧山ひとり岩トレ」も今現在は「天覧山ひとり(+2)岩トレ」になりました。
3人なのに「ひとり」のままなのは、スタートさせた時点での想いを忘れないためです。


▲12:01。K田さんを最下部岩場に残して、僕はトラバース岩へ。今日の目標2往復を目指しました。


▲12:05。1往復目、左から右へ行ってます。0.3往復くらいでしょうかね。このコーナー付近のスタンス(足場)が僕にとっての鬼門です。というのも、よく見えないんです。それらしく見える箇所が幾つもあって、実際に使えるスタンスをすぐに見つけられないんです。よって僕は考えました。スタンスの場所に、チョークで白く目印を付けたんです。効果はてきめんで迷うことなく足を置くことが出来ました。腰にぶら下げているのがチョークバッグです。
※チョークは汗等による指の滑りを防ぐ粉です。主に炭酸マグネシウムで出来ています。


▲12:06。この写真で右足を置いている箇所も、僕にとっては見つけ辛いスタンスです。ここにはチョークは使いませんでしたけれど、運よくすぐに足を置けました。


▲12:11。2往復目ですね。12時1分の写真と同じ場所ですから、1往復するのに10分もかかっていますね。30代の頃はおそらく1分前後で1往復できていたはずです。

上の写真の後、僕は右端まで進み、「今日は2往復できそうだな」と感じていました。
ところが、やはり上の写真とほぼ同じ場所、右から左へ進んでいる時に、落ちてしまいました。
不注意と言うか、集中が足りなかったんだと思います。
1.7往復あたりでの失敗でした。
次回また、2往復を目指します。


次は蛇岩です。
蛇岩の名前の由来ですが、かつてこの岩場に大きな青大将が棲んでいました。
この岩場の途中で日向ぼっこする姿がよく見かけられたものです。
僕も2、3回見たことがありますよ。
でも、ここ10年とか20年とか見ていませんから、もう天寿を全うしたんでしょうね。

この日はF沢さんにトップロープのセットをしてもらいます。
まずは最も大事な事柄を説明。
セット作業をする際には必ずセルフビレイを取ること。
自分の安全を確保することが最優先です。
セット方法の大まかな方法を説明し、僕は蛇岩の下の最下部岩場に行き、K田さんの様子を見ました。
K田さんにも蛇岩で一緒に登りましょう、と言います。

F沢さんがセットし終わったようで、僕はチェックしに行きました。
ほぼ僕の言った通り出来ていました。
ただ、トップロープの支点となる安全環付カラビナが締められていませんでした。
これは致命的ミスです。
でも、初めてのセットにしてはよく出来ていたと思います。


▲12:51。まず、F沢さんから登りました。見た感じとおぼろげな記憶から、この蛇岩にはルートが3つあって、左が易しく、右が難しそうだと思いました。


▲12:53。まずは左のルートから登るF沢さん。易しそうですね。スルスルと簡単に登ってしまいます。続いて、そのすぐ右のルートも登ったような。


▲13:03。続いて僕が登っていますね。この写真のルートは左から2番目のルート。5.7くらいに感じました。鏡岩と同じグレードですが、僕にとっては相性のいいルートのようです。まあ、僕だって若いころは鏡岩を簡単に登っていましたからね。ソロで登ってもいましたし、ソロでクライムダウンもしていましたよ。


▲13:11。続いて、更に右隣りの、フェースに正対して登るルート。これも僕の感じでは5.8くらいでしょうか。ここも気持ちよく登れました


▲13:19。K田さんにもいちばん易しい左端のルートを登ってもらいましたトラバース練習でかなり腕に来ていたようですが、登ることが出来ました。僕が登った感じでは5.5くらいに思えます。


▲13:28。再度、F沢さんが登ります。すでに岩場の特徴は掴んだようですね。上手に登って行きます。5.8のフェースルートですね。


▲13:32。続いて出っ張った部分を登ります。5.7くらい。


▲13:41。F沢さんが「フェースの右のカンテは使っていいけれど、左の凹角付近は使わないで登れるかな?」と言うので、その限定ルールのルートにチャレンジしてみました。確かに1グレード難しくなりますね。5.9くらいでしょうか? 何度かトライして、何とか登ることが出来ました。蛇岩4つ目のルートですね。


▲13:56。F沢さんも4つ目のルートにトライ! 結構苦労しています。左足の小さなスタンスで立ち込んでも、次の右足を置く場所が見つかりません。


▲13:58。このルートに何度もトライを重ねるF沢さん。いま立っているバンド状の場所に上がるのも意外と嫌らしいんですよ。

もう2時です。
まだまだ岩と遊んでいたいんですが、僕もF沢さんも早めに帰らなければなりません。
急いでトップロープセットを回収し、下山しました。
ですが、K田さんはひとり残って、最下部岩場でのトラバース練習を続けます。
後で聞いた話では、やっぱり腕がパンプしていて、左の核心部を越えられなかったそうです。
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2 コメント

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トレーニング姿を見ていると… (mituhouse)
2021-05-05 01:24:54
こんばんは
いつもトレーニングの姿をブログ上で拝見させて頂いておりますが
本当に凄いと思います
自分自身の励みにもなっております
そして、続ける事の大切さを痛感させられる感じです

実は去年の末から 手の関節症と肩の腱板が部分断裂し動けなくなっていました

このご時世の事もあり手術はせず 
リハビリで何とかもっている状態ですが 
こちらのトラバースのトレーニングの様子を拝見していて
諦める気持ちにセーブを掛ける事が出来ておりました
先生の指示に従ってリハビリを続け
登れるレベル範囲の山を続けようと頑張る事が出来ております
ザックを背負ったり下ろしたりする時や 岩場の登りでは激痛が走る事はありますが
山を続けられることが嬉しく感じております
本当に 山ブログでのつながりですが感謝しております ありがとうございます 
これからも お体には十分気を付けて
細く長く続けられます事を祈っております
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有難うございます (メロン)
2021-05-05 13:12:59
天覧山での岩トレをそのようなお気持ちで読んでくださって有難うございます。
さっちゃんのことを忘れて、自分だけの楽しみに集中できる貴重な短い時間です。
でも、自分だけが楽しんでいいのか? といった責める気持ちがまったくないか? と言えば噓になります。
もちろん、僕自身の心身が健康でなければ、さっちゃんとの暮らしも順調に行くはずがありませんから、大切な時間だとは理解しています。
そんな中で、このようなコメントをいただくと本当に嬉しく感じてしまいます。

手と肩が痛んでいるのですね?
リハビリで治るのか、手術しなければ治らないのか、僕には知識がなくて分からないのですが、可能な範囲で好きなことに全力で取り組むことは大切だと思います。
僕は40歳ころには四十肩、50歳のころには五十肩になってしまいました。でも、沢登りは続けていました。五十肩の時には少しは知識も付いたので、若者たちと一ノ倉沢にも入って登攀していました。
足裏が痛くて平地が歩き辛くても(不思議なことに、急な斜面は大丈夫だったんです)、座り続けることが出来ないほど腰が痛かった2~3年間も同じように登山は続けていました。
好きなことを工夫を凝らして続けることで、精神的にはもちろん、痛めている肉体の箇所にも必ず好影響があると僕は信じています。

mituhouse様の手と肩にも登山することがいい影響を及ぼしてくれることを祈っています。
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