さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

岩にへばり付き続ける持久力が付いて来ている気がします。一方、さっちゃんとは・・・・

2020-12-15 23:57:56 | 僕の自由時間
さっちゃんは昔からよく寝る人でした。
もちろん、僕と暮らすようになっても家事のほとんどはしてくれていましたから、睡眠時間がとりわけ多いわけではありません。
ただ、布団に入ると、ふう~っと、すぐに寝入ってしまう人でした。
テント泊の登山では、僕はどちらかと言えばすぐに目が覚めて、途中一度は用足しに出たり、朝も夜明け前に自然と目覚めていました。
でも、さっちゃんはシュラフに入るとすぐに寝入って、朝もいつまでも目が覚めませんでしたね。

認知症になると、それまで出来ていたことが出来なくなります。
時間を持て余すようになりますが、そんな時間にさっちゃんはよく寝るようになりました。
一般的に言われていることですが、昼に寝過ぎると夜、眠れなくなると言いますよね。
それはまったくさっちゃんには当てはまりません。
さっちゃんは毎日12時間近く寝ていると思います。

最近、特に眠たそうにしています。
今朝も、朝食のオートミールを半分くらい食べると、テーブルに突っ伏して寝ようとするんです。
昼間でも、夕方でも、いつでも、起きていてテーブルに座っていると、すぐに突っ伏してしまいます。
「こんなところで寝ないでね。じゃあ、布団へ行こうか」と、僕はさっちゃんを布団に連れて行きます。
いつもいつも眠たそうなさっちゃんのことが僕は最近心配になっています。

そんな様子のさっちゃんでしたが、無事にデイサービスへ出かけて行きました。


火曜日は僕にとっては唯一と言ってもいい自由時間です。
天覧山最下部岩場に着くのが10時半過ぎころ。
それから2時間半から3時間、何もかも忘れて、ただ岩に向かって自分の肉体を駆使するんです。


▲最下部岩場に到着すると、僕はいつもの自分の指定席に腰かけます。そこでハンディドリップコーヒーを淹れ、コロッケを1個食べます。

今日もまずは柔軟体操やストレッチから。
そして、1往復。
再度、柔軟体操とストレッチをして、今度は10往復。
今日は岩が凄く冷たく、そのせいか体の動きがいつもよりぎこちない気がしました。
でも、問題なく10往復し、その後に柔軟体操とストレッチ。

それから昼ごはんの塩くるみパンを1個食べると、トラバース岩へ移動しました。


トラバース岩は写真の左の岩です。ハイキングコース沿いのあまり高さはない岩場です。ここからの眺めは山頂からに次いでいい眺めですから、登って来たハイカーは思わず立ち止まって歓声をあげることが多いですね。

先週、左から右への片道のトラバースが出来ましたから、今日はその復習から始めました。
ちょっとバタつきましたけれど、なんとか1回で左から右へのトラバースは成功。
いよいよ今日の課題の右から左へのトラバースです。
スタートしてすぐの箇所が出来ません。
そこを省いて、その先からやってみると、その先は最後までなんとかトラバースできました。
2度、3度、トライしてみましたが、やはりスタート直後の箇所が出来ません。

帰る時間も近づいて来ましたから、この課題は来週に持ち越しです。
でも、思いの外、出来ました。
もっと1、2ヶ所多く、出来ない箇所があると思っていましたから。

毎週、岩に触っていますから、岩から落ちずに離れずにへばり付き続ける持久力が少しは付いて来た気がします。
でも、まだまだですね。
僕は30代の頃、このトラバース岩の10往復がウォーミングアップでしたから。
可能な限り、そのころのパワーや持久力に近づきたいと思っています。


帰宅したのは2時半ころ。
お風呂を洗い、お湯を溜めて、40分間ほどのんびりと入っていました。
髪の毛が乾いた頃、さっちゃんが帰って来ました。
デイサービスではほんの小さなウンチが出たそうです。
まだ便秘との戦いは終了していないんでしょうか?
デイサービスを出る直前におしっこも出たということなので、すぐに散歩に出かけました。
デイサービスの後の散歩はここのところ暗い中の散歩でしたが、今日は陽が沈んだばかりの薄暮の中の散歩でした。

散歩から戻って来てからは、さっちゃんは布団から出たり入ったりを繰り返します。
眠たそうなので布団に入れてあげるんですが、すぐに出て来るんです。
でも、テーブルに突っ伏します。
また、布団に連れて行きますが、また起き出て来ます。
僕が一緒に寝れば、寝入ってくれるかな、と思って僕も布団に入りました。
でも、さっちゃんは布団からは出なくなりましたが、寝る様子はありません。
眠いんじゃなかったの! と僕は思いますよね。
しばらくすると、さっちゃんは布団から出て行きました。
戻って来たさっちゃんを再び布団に入れます。
でも、また出て行きます。
そんなことを何度も繰り返します。

さっちゃんが僕の大切な書類やスマホが入れてある箱を僕の枕元へ持って来ました。
さっちゃんはいろんなものをいろんなところへ移動させてしまいます。
探すのが大変なこともあります。
そうでなくても、元の場所に戻すだけでも面倒な仕事が増えるだけで嫌ですよね。

僕はさっちゃんが何をしてるか心配で、起きることにしました。
すると、テーブルに電気炊飯器が載っているじゃあないですか!
台所のいちばん奥から移動させたんですね。
ついつい、大きな声を上げてさっちゃんに文句を言ってしまいました。
他も確認しましたが、どうやら無事なようです。
僕は台所で食器を洗い始めました。

途中で、さっちゃんの様子をちょっと見ると、靴下のまま玄関に出て立っていました。
ま、いいか、と放っておきましたが、だいぶん時間が経つのにさっちゃんは姿を現わしません。
心配になって、見に行くと、洗面所で横になって寝ていました。
「こんな寒い所で寝ると、風邪をひくよ」と、布団まで連れて行き、僕も一緒に布団に入ることにしました。

しばらくして僕は目が覚めます。
もう7時半でした。
さっちゃんはよく寝ています。
どうしようかと考えましたが、これから夕食の準備をして、1時間後に出来たとしても、さっちゃんは眠気の方が強いでしょう。
せっかく作っても、食べない可能性の方が大きいと思いました。
僕は少なめの冷凍ご飯とおかずを解凍して、ちょっとだけ食べました。
それから時間も経って、もうすぐ深夜の12時ですけど、さっちゃんは眠ったままです。

12時少し過ぎて、さっちゃんが起きて来ました。
僕はトイレに連れて行きましたが、少しだけおしっこが出ました。
デイサービスで替えてくれていた尿漏れパッドは綺麗なままでした。
さっちゃんに寝巻きに着替えてもらって、再び布団の中へ。
今この時、さちゃんは布団の中で何やらずうっと喋り続けています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする