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どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・テイータイム(3)

2006-02-03 19:01:27 | 書評

   『雨の日のネコはとことん眠い』 (PHP研究所)

著者は、動物行動学に詳しく、1990年初版発行当時、動物関係のライターとして活躍していた加藤由子さん。

 キャットおもしろ博物学、の副題があるとおり、五章37項目にわたって繰り広げられる、ネコについての薀蓄は、科学的でありながら面白く、何度読み返しても飽きない一冊です。

 なかでも一番のお薦めポイントは、<現代の猫はエイリアン化している>の項。

 幼い子猫を残して三日も無断外泊した雌猫が、三匹の雄に囲まれて女王様気分でいるところを飼い主にみつかり、「アンタ、子どもを置いたままで、なーにやってんのよ!」と怒鳴られる場面。

 そのとき、猫はどんな反応を示したか。
 そして、どのような顔をして家に戻ってきたか。

「何を考えているのか分からない」のは、現代っ子だけでなく、猫の世界でも同じような状況が生まれつつある、と著者はいうのだが。

 では、お休みなさい。

 
 

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