ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

アデュー ― エマニュエル・レヴィナスへ

2009-06-16 23:14:08 | Weblog
ジャック・デリダ著、藤本一勇訳、岩波書店刊

いやあ、難しい。
デリダが、レヴィナスの最期に果たした応答責任。
そりゃあ、簡単なわけがない。

読んで、「はい、こんな感じ」と感想が書けるような内容ではなかった。
何を言わんとしているのか、文字の裏側を汲み取れるまで、しばし感想文はおあずけだ。

この手応えが、レヴィナスでありデリダなんだよなあ。
う~む、くやしい。
もう少し、私のCPUが優れていればねえ。
ずっと、こうやって後を追いかけ続けるのだろうか。私は。

話はかわって、
昨日の朝の通勤電車で、窓の外をボーッと見ていたら、
墓場で、カラスがケンカをしていた。

卒塔婆とカラス、何て似合うんだろう。
わざわざ卒塔婆の一番上にとまって、威嚇しあわなくてもいいのに。
あまりにも絵としてバッチリはまっていたので、おかしかった。

そうだ。カラスはゴミをあさっているよりも、卒塔婆を背負っているほうが
ずっとそれらしいぞ。
人の想像力をかき立てるというものだ。
たまには、こんな貢献もしてくれなきゃね。


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