あまり外をフラフラしないほうがいいだろう、ということで、
今日は、前の大家さんから払いすぎた家賃を戻してもらった以外は、
ずっと家の中で読書をした。
前の大家さん夫婦は、年取ってからできた10代前半の女の子の3人で来たのだけど、
親子の会話は、標準語で行われていたので、
私が「夫婦間は上海語なのに、子どもとの会話で上海語は使わないの?」と聞いたら、
「いまの10代は、上海語を聞き取れるけど、話せない」との答え。
いま上海に住む人の3分の2が、上海以外の土地から来た人。
子どもが小さいときにお願いするアーイーさん(保母さん)も、よその土地の人、
学校でも「上海語はなるべく使わないで標準語を話そう」という方針らしく、
上海人の子どもでも、上海語が話せないというケースが増えているらしい。
アーイーさんではなく、祖父母に育ててもらっている上海人の子どもは、
上海語が身につく可能性があるけど、学齢に達したのちの友だちとは標準語だから、
大人レベルの上海語をマスターする機会は減っているとか。
上海語の音が大嫌いな私だけど、やっぱり少し、さびしい気はする。
さて、今日、読んでいたのは『秘録 陸軍中野学校』(畠山清行著、保阪正康編、新潮文庫刊)
まさに、ありもしない領土問題が捏造され、針小棒大に騒がれてる今日こそ、
読むのにふさわしいと思った。
むかし韓国人に言われたことがある。
「本気を出すとやはり日本人は優秀だ。勝てないからこわい」と。
中国人も、やっぱりどこかで日本人には一目置いている。
いくらテレビドラマで反日を煽ったり、そういった教育をしても、どこかで本物が残る。
中国人の場合、いま中国という国や政府を一番信じていないのは中国人自身だ。
戦時中悪いことをした日本人はもちろん少なからずいるけれど、
表面的な名誉やお金に踊らされるのではなく、
アジア各国の人と本気で付き合おうとした日本人もいた。
そういった記憶は必ず残る。
謀略を為そうと思ったら、本気で対象と向き合わないとできない。
お金や武器で何とかなるだろうと思っているのは、日本という島国から出たことがない人だ。
いま、日系企業は「現地化」の難しさに直面しているけれど、
この悩みは昔も今も変わらない、というか、昔より下手くそになっているんじゃないかとすら思う。
海外に赴任するなら、特にアジアで働くのなら、この本は読んでおいたらいいと思う。
今日は、前の大家さんから払いすぎた家賃を戻してもらった以外は、
ずっと家の中で読書をした。
前の大家さん夫婦は、年取ってからできた10代前半の女の子の3人で来たのだけど、
親子の会話は、標準語で行われていたので、
私が「夫婦間は上海語なのに、子どもとの会話で上海語は使わないの?」と聞いたら、
「いまの10代は、上海語を聞き取れるけど、話せない」との答え。
いま上海に住む人の3分の2が、上海以外の土地から来た人。
子どもが小さいときにお願いするアーイーさん(保母さん)も、よその土地の人、
学校でも「上海語はなるべく使わないで標準語を話そう」という方針らしく、
上海人の子どもでも、上海語が話せないというケースが増えているらしい。
アーイーさんではなく、祖父母に育ててもらっている上海人の子どもは、
上海語が身につく可能性があるけど、学齢に達したのちの友だちとは標準語だから、
大人レベルの上海語をマスターする機会は減っているとか。
上海語の音が大嫌いな私だけど、やっぱり少し、さびしい気はする。
さて、今日、読んでいたのは『秘録 陸軍中野学校』(畠山清行著、保阪正康編、新潮文庫刊)
まさに、ありもしない領土問題が捏造され、針小棒大に騒がれてる今日こそ、
読むのにふさわしいと思った。
むかし韓国人に言われたことがある。
「本気を出すとやはり日本人は優秀だ。勝てないからこわい」と。
中国人も、やっぱりどこかで日本人には一目置いている。
いくらテレビドラマで反日を煽ったり、そういった教育をしても、どこかで本物が残る。
中国人の場合、いま中国という国や政府を一番信じていないのは中国人自身だ。
戦時中悪いことをした日本人はもちろん少なからずいるけれど、
表面的な名誉やお金に踊らされるのではなく、
アジア各国の人と本気で付き合おうとした日本人もいた。
そういった記憶は必ず残る。
謀略を為そうと思ったら、本気で対象と向き合わないとできない。
お金や武器で何とかなるだろうと思っているのは、日本という島国から出たことがない人だ。
いま、日系企業は「現地化」の難しさに直面しているけれど、
この悩みは昔も今も変わらない、というか、昔より下手くそになっているんじゃないかとすら思う。
海外に赴任するなら、特にアジアで働くのなら、この本は読んでおいたらいいと思う。