ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

咲かぬなら

2012-08-13 23:33:39 | Weblog
週末の紹興旅行では、上海から紹興までの往復に「動車」という
日本で言う新幹線のようなものに乗った。
最高時速は200キロくらいが出ていた。
が、40キロくらいで徐行することもあれば、
後から来るもっと速い電車に追い抜かれるため、
駅で長らく停車することもあった。

車内はまるで新幹線。
シートも座りやすいし、きれいだし、空調もきいている。
でも、中にいるのは中国人だから、とにかく騒がしい。
大声で話すし、子どもは叫びながら走り回る。
そして、誰も注意しない。
きっとうるさいとも思っていない。

でも、ひまわりの種をかじり、殻を床に捨てる人、
痰を床に吐く人はいなかった。
少し文明化した。

今朝の通勤バスで久しぶりに車内を見回してみると、
朝食を食べている人、豆乳を飲んでいる人、携帯電話で話をしている人。
いろいろな匂いと音が充満していた。
きっとこの人たちは、自分たちの気持ちがおもむくままに、生きて行くんだろう。
公共道徳なんて関係なしに。

ふと思い出した。
昨日、蓮の花の蕾をぶっている男の子がいた。
もう少しで開きそうな花を開かせようと、ショックを与えていたのだった。
大人もそれを囃している。

咲かぬなら咲かせてみよう蓮の花。

そういえば金ぴかが好きだし、中国人は秀吉タイプなのかもしれない。
家康がいちばん日本人的だということなんだなあ、と、変に納得がいった。