まいどっす。
2009ホワイトピンククリスマス・ピンクと白の夢みるツリー、
「待っていました~~
」のお声とともに、
爆発的人気を頂戴しております

いつも本当にありがとうございます。
残り20点を切りましたので、
お早めにどうぞ

なんとっ! 遠くフランスから直送されてきたものは・・・\(-o-)/
大切なお客様
厚子さま
からのお心尽くし・・・(*^_^*)
わざわざフランスのお店にオーダーしてくださったのです
このネコちゃん、クロネコと関係あるのかな?
持ってきたのはクロネコだったし・・・
フランス版クロネコヤマトかな? わからない・・・。

ひゃあ~~~~~~
かっわいい~~~~~~~

まさに「おフランス的」なスイーツの数々

ちなみに、後ろに見えている白い毛は、
「ソレ・・・ボクのん違う・・・?」と寄ってきたけれど
ボクのん違うかってヒジョーに残念なルウルウさんデス。

わあ・・・ステキ

目にもおいしいビスケット
食べるのがもったいない・・・と思いつつ、すぐ様口に入れてしもた。
ほのかな香りと上品な甘さにうっとり舌鼓。

色とりどりの華やかさ。
映画『マリー・アントワネット』を想い出しちゃいました
ボンボン(フランスではキャンディのことをボンボンというらしい)はローズとスミレ
しっとりとした口当たりで、気持ちまで満たされます・・・☆彡
いつもは餓鬼なわたしも、
おフランスの香りに洗脳(?)され、
少しずつ、少しずつ、大切にいただいております(でもビスケットは食い尽くした)
厚子さま、お心遣い、本当に本当にありがとうございました

さて。
無類の本好きなアタシ。
本と本を買うお金さえあれば、とりあえず生きていける(たぶん)。
本を読まない男性は苦手。
小説(主にミステリー)・エッセイ・雑誌・漫画・・・何でも
ま、もちろん、好みはありますが。
20年来、好きで好きでたまらない小池真理子さんの小説を何度かご紹介してきて、そのたびに
「マキさんのブログを観て小池真理子の本を買いました!」というメッセージを
たくさんいただきます
これまでは、単にご紹介するだけで、特に解説らしきものは加えなかったため、
「たくさんありすぎてどれから読めばいいのか・・・」と仰る方も。
そこで♪
「独断と偏見で伝えよう! マキの真理子講座」
を開講したいと思います\(-o-)/
今回は記念すべき第一回目でございます。
コレ、日程など一切決めずに、時々開講予定です^_^;
真理子さんのプロフィールとか、そーいうのはネットで調べたらすぐにわかりますので
省きます。
実際、作家の人間像は、作品を読めば、おのずとわかってくるものですもんネ。

おススメは? と訊かれて真っ先に挙げるのが『恋』(1996年直木賞受賞作)と、
この『棺の中の猫』(1990年)です。
『恋』や『欲望』『無伴奏』といった当時の代表作の影に隠れてしまった感のある作品ですが、
これこそ『隠れた名作』であり、
真理子作品の「構成の見事さ」を象徴するような作品とも言えます。
中編と呼ばれる程度の枚数で非常に読みやすいところもおススメ。
小説はあまり読んだことがない・・・という方にも
ゼッタイおススメです。読めます!
物語は、54歳になった有名画家である主人公(針生雅代)の目線から語られます。
由紀子という名のお手伝いが、真っ白な猫を拾ってきたことをきっかけに、
雅代は、これまで誰にも明かしたことのない過去を、由紀子相手に語りだします。
話をすべて聞き終えた由紀子は
『頭の中は今しがた聞いたばかりの話でいっぱいだった。
ふいに由紀子は自分でも信じられないほど深い情動に突き動かされ、
盆の脇に両手をついたまま、声をたてずに泣き始めた』
由紀子の慟哭を合図に、30年前の悲劇の過去が、小説としてスタートします。
東京郊外、なだらかな雑木林が続く小高い丘にある、真っ白で瀟洒な邸。
徹底的にアメリカナイズされた、美術大学講師の「川久保吾郎」。
その娘で、ララという真っ白な猫にだけ心を開く、孤独で美しい少女「桃子」。
そして、画家になりたい、という夢を抱えて上京、家庭教師として川久保家にやってきた主人公「雅代」。
吾郎への恋心と、桃子への愛情を胸に、
画家になりたい、という夢に一心不乱に突き進んでいた雅代の前に、
突然、現れた女性「小柴千夏」。
千夏は、『クリーム色の美しいドレスを着て』『春の午後の柔らかな陽射しを浴びながら』吾郎に付き添われ、ガーデンパーティにやってきた。
『耳の下あたりで大きくカールとした柔らかそうな髪』
『ピンク色の口紅が塗られたふっくらした唇』
『日本人離れしているとしか言いようのない大きな黒い瞳』
外国の映画女優のように美しく、それ以上にかわいらしくもある女性、そう、さながらバービー人形のような女性・・・。
千夏の登場で、突如巻き起こる波瀾。
嫉妬。憎しみ。軽蔑。愛。殺意。そして悲劇。
千夏への憎しみが一転する衝撃的なラスト。
ドラマティックに波立つストーリー展開に、胸トキめき、
衝撃的なラストに、読者は、最初に書かれていた由紀子の慟哭をそのまま体験することになります。
何度読んでも、胸を打つ、素晴らしき作品です。

『浪漫的恋愛』(2000年)
小児科医との禁断の恋の果てに自死した母。
その記憶に囚われる46歳の編集者・片岡千津。
千津は、アンソロジー(編集者が詩や小説などの特定の文学分野から複数の作品をひとつの作品集としてまとめたもの)企画に携わった際、
ほとんど無名に等しかった作家「葛城瑞穂」の『月狂ひ』という幻想小説を収録する許可を得るため、
葛城の息子である倉田柊介のもとを訪れる。
禁断の恋を犯し、そのせいで息子を失ったと自責に駆られて狂人となった母がいつもつぶやいていた言葉。
「恋は狂気・・・恋は狂気」。
母の犯した禁断の恋、そして葛城瑞穂の『月狂ひ』をなぞるように、
自らも、狂気の恋に堕ちていく千津・・・。
40代後半~50代の、共に家庭を持つ男女の恋、は、
最近の真理子さんの定番ですが、
単に「不倫の恋」「いかがわしい恋」とは呼べない真摯さ、が、そこにはあり、
それこそが、真理子さんの書く恋愛小説の醍醐味とも言えると思います。
家庭を持つ男女の恋というものは、非常にシリアスでありながら
一歩間違えると、軽薄なだけの性愛小説に終わってしまいがちですが、
真理子さんの恋愛小説には、常に、「大人の男女の理性と節度」を読み取ることができ、
それが、作品を高尚なものにしていると同時に、
読者は、禁断の恋の中に堕ちていく主人公たちに、一種の救いを感じて、ほっとします。
作者同様、更年期を迎えた中年女性の、戸惑いと、それでもあきらめきれない、女としての自己。
若い男女のように、性に溺れ、自らを見失ったように見えて、
肝心なところは押さえている、
それは「理性」であり「節度」。
真理子さんの書く「情熱と理性」その相反するものに、
いつも魅せられるのです。

『望みは何と訊かれたら』
2006年、比較的新しい作品です。
「全共闘」「活動家」「セクト」などと聞いても、わたしたち世代には何のこっちゃわからない。
そんな時代が背景です。
真理子さんの作品『無伴奏』や『恋』にも、一部、学生運動に関する場面が出てきますが、
ここまで、徹底して、全共闘時代を背景に書かれた小説は、真理子小説に限らずない、と言われているそうです。
全共闘時代にまったく関わりのないわたしたち世代だからといって
読みづらい作品ではありません。
小説の場合は、
背景が何であれ、根っこに流れるテーマは常に「人間」「生と死」「恋」「愛」そういう普遍的なものですから。
ヒロインは、親のスネカジリで大学に通いながらも、
危険思想にかぶれ、革命運動に参加した女性・沙織。
所属の「革命インター解放戦線」通称「革インター」は、
爆弾テロを実現化するため、P村アジトへ。
そこで起こった凄惨極まる事件。
なぶり殺しにされた仲間の遺体を埋める作業途中、
沙織は、脱走する。
身も心もズタズタになっていた沙織は、一人の若い男に救われる。
男の名は「吾郎」
二人の奇妙な関係が始まった・・・。
かなりの長編ですから、ゆっくりと、焦らず読んでいただきたいと思います。
ちなみに、アタシ、これを読んで、話しか知らない「連合赤軍・浅間山荘事件」をテーマにした映画のDVDを借りてしまいました^_^;
残酷で悲しい。切なくて愛おしい。
小池真理子が創り出す物語は、
わたしたちの日常とかけ離れているようで、
実は、非常に親密に寄り添っている。
だから。
何度でも、読みたくなるのです。
2009ホワイトピンククリスマス・ピンクと白の夢みるツリー、
「待っていました~~

爆発的人気を頂戴しております


いつも本当にありがとうございます。
残り20点を切りましたので、
お早めにどうぞ


なんとっ! 遠くフランスから直送されてきたものは・・・\(-o-)/
大切なお客様


わざわざフランスのお店にオーダーしてくださったのです

このネコちゃん、クロネコと関係あるのかな?
持ってきたのはクロネコだったし・・・
フランス版クロネコヤマトかな? わからない・・・。

ひゃあ~~~~~~

かっわいい~~~~~~~


まさに「おフランス的」なスイーツの数々


ちなみに、後ろに見えている白い毛は、
「ソレ・・・ボクのん違う・・・?」と寄ってきたけれど
ボクのん違うかってヒジョーに残念なルウルウさんデス。

わあ・・・ステキ


目にもおいしいビスケット

食べるのがもったいない・・・と思いつつ、すぐ様口に入れてしもた。
ほのかな香りと上品な甘さにうっとり舌鼓。

色とりどりの華やかさ。
映画『マリー・アントワネット』を想い出しちゃいました

ボンボン(フランスではキャンディのことをボンボンというらしい)はローズとスミレ

しっとりとした口当たりで、気持ちまで満たされます・・・☆彡
いつもは餓鬼なわたしも、
おフランスの香りに洗脳(?)され、
少しずつ、少しずつ、大切にいただいております(でもビスケットは食い尽くした)

厚子さま、お心遣い、本当に本当にありがとうございました


さて。
無類の本好きなアタシ。
本と本を買うお金さえあれば、とりあえず生きていける(たぶん)。
本を読まない男性は苦手。
小説(主にミステリー)・エッセイ・雑誌・漫画・・・何でも

20年来、好きで好きでたまらない小池真理子さんの小説を何度かご紹介してきて、そのたびに
「マキさんのブログを観て小池真理子の本を買いました!」というメッセージを
たくさんいただきます

これまでは、単にご紹介するだけで、特に解説らしきものは加えなかったため、
「たくさんありすぎてどれから読めばいいのか・・・」と仰る方も。
そこで♪
「独断と偏見で伝えよう! マキの真理子講座」
を開講したいと思います\(-o-)/
今回は記念すべき第一回目でございます。
コレ、日程など一切決めずに、時々開講予定です^_^;
真理子さんのプロフィールとか、そーいうのはネットで調べたらすぐにわかりますので
省きます。
実際、作家の人間像は、作品を読めば、おのずとわかってくるものですもんネ。

おススメは? と訊かれて真っ先に挙げるのが『恋』(1996年直木賞受賞作)と、
この『棺の中の猫』(1990年)です。
『恋』や『欲望』『無伴奏』といった当時の代表作の影に隠れてしまった感のある作品ですが、
これこそ『隠れた名作』であり、
真理子作品の「構成の見事さ」を象徴するような作品とも言えます。
中編と呼ばれる程度の枚数で非常に読みやすいところもおススメ。
小説はあまり読んだことがない・・・という方にも
ゼッタイおススメです。読めます!
物語は、54歳になった有名画家である主人公(針生雅代)の目線から語られます。
由紀子という名のお手伝いが、真っ白な猫を拾ってきたことをきっかけに、
雅代は、これまで誰にも明かしたことのない過去を、由紀子相手に語りだします。
話をすべて聞き終えた由紀子は
『頭の中は今しがた聞いたばかりの話でいっぱいだった。
ふいに由紀子は自分でも信じられないほど深い情動に突き動かされ、
盆の脇に両手をついたまま、声をたてずに泣き始めた』
由紀子の慟哭を合図に、30年前の悲劇の過去が、小説としてスタートします。
東京郊外、なだらかな雑木林が続く小高い丘にある、真っ白で瀟洒な邸。
徹底的にアメリカナイズされた、美術大学講師の「川久保吾郎」。
その娘で、ララという真っ白な猫にだけ心を開く、孤独で美しい少女「桃子」。
そして、画家になりたい、という夢を抱えて上京、家庭教師として川久保家にやってきた主人公「雅代」。
吾郎への恋心と、桃子への愛情を胸に、
画家になりたい、という夢に一心不乱に突き進んでいた雅代の前に、
突然、現れた女性「小柴千夏」。
千夏は、『クリーム色の美しいドレスを着て』『春の午後の柔らかな陽射しを浴びながら』吾郎に付き添われ、ガーデンパーティにやってきた。
『耳の下あたりで大きくカールとした柔らかそうな髪』
『ピンク色の口紅が塗られたふっくらした唇』
『日本人離れしているとしか言いようのない大きな黒い瞳』
外国の映画女優のように美しく、それ以上にかわいらしくもある女性、そう、さながらバービー人形のような女性・・・。
千夏の登場で、突如巻き起こる波瀾。
嫉妬。憎しみ。軽蔑。愛。殺意。そして悲劇。
千夏への憎しみが一転する衝撃的なラスト。
ドラマティックに波立つストーリー展開に、胸トキめき、
衝撃的なラストに、読者は、最初に書かれていた由紀子の慟哭をそのまま体験することになります。
何度読んでも、胸を打つ、素晴らしき作品です。

『浪漫的恋愛』(2000年)
小児科医との禁断の恋の果てに自死した母。
その記憶に囚われる46歳の編集者・片岡千津。
千津は、アンソロジー(編集者が詩や小説などの特定の文学分野から複数の作品をひとつの作品集としてまとめたもの)企画に携わった際、
ほとんど無名に等しかった作家「葛城瑞穂」の『月狂ひ』という幻想小説を収録する許可を得るため、
葛城の息子である倉田柊介のもとを訪れる。
禁断の恋を犯し、そのせいで息子を失ったと自責に駆られて狂人となった母がいつもつぶやいていた言葉。
「恋は狂気・・・恋は狂気」。
母の犯した禁断の恋、そして葛城瑞穂の『月狂ひ』をなぞるように、
自らも、狂気の恋に堕ちていく千津・・・。
40代後半~50代の、共に家庭を持つ男女の恋、は、
最近の真理子さんの定番ですが、
単に「不倫の恋」「いかがわしい恋」とは呼べない真摯さ、が、そこにはあり、
それこそが、真理子さんの書く恋愛小説の醍醐味とも言えると思います。
家庭を持つ男女の恋というものは、非常にシリアスでありながら
一歩間違えると、軽薄なだけの性愛小説に終わってしまいがちですが、
真理子さんの恋愛小説には、常に、「大人の男女の理性と節度」を読み取ることができ、
それが、作品を高尚なものにしていると同時に、
読者は、禁断の恋の中に堕ちていく主人公たちに、一種の救いを感じて、ほっとします。
作者同様、更年期を迎えた中年女性の、戸惑いと、それでもあきらめきれない、女としての自己。
若い男女のように、性に溺れ、自らを見失ったように見えて、
肝心なところは押さえている、
それは「理性」であり「節度」。
真理子さんの書く「情熱と理性」その相反するものに、
いつも魅せられるのです。

『望みは何と訊かれたら』
2006年、比較的新しい作品です。
「全共闘」「活動家」「セクト」などと聞いても、わたしたち世代には何のこっちゃわからない。
そんな時代が背景です。
真理子さんの作品『無伴奏』や『恋』にも、一部、学生運動に関する場面が出てきますが、
ここまで、徹底して、全共闘時代を背景に書かれた小説は、真理子小説に限らずない、と言われているそうです。
全共闘時代にまったく関わりのないわたしたち世代だからといって
読みづらい作品ではありません。
小説の場合は、
背景が何であれ、根っこに流れるテーマは常に「人間」「生と死」「恋」「愛」そういう普遍的なものですから。
ヒロインは、親のスネカジリで大学に通いながらも、
危険思想にかぶれ、革命運動に参加した女性・沙織。
所属の「革命インター解放戦線」通称「革インター」は、
爆弾テロを実現化するため、P村アジトへ。
そこで起こった凄惨極まる事件。
なぶり殺しにされた仲間の遺体を埋める作業途中、
沙織は、脱走する。
身も心もズタズタになっていた沙織は、一人の若い男に救われる。
男の名は「吾郎」
二人の奇妙な関係が始まった・・・。
かなりの長編ですから、ゆっくりと、焦らず読んでいただきたいと思います。
ちなみに、アタシ、これを読んで、話しか知らない「連合赤軍・浅間山荘事件」をテーマにした映画のDVDを借りてしまいました^_^;
残酷で悲しい。切なくて愛おしい。
小池真理子が創り出す物語は、
わたしたちの日常とかけ離れているようで、
実は、非常に親密に寄り添っている。
だから。
何度でも、読みたくなるのです。