(新)緑陰漫筆

ゆらぎの読書日記
 ーリタイアーした熟年ビジネスマンの日々
  旅と読書と、ニコン手に。

気まぐれ日記ー春宵一刻/京の古書店・グルメ

2007-02-09 | 時評
 背中にナップザックというスタイルで京都へ行く。地下鉄東西線の河原町
御池で下りて河原町通りを南下。「蕪村」の関連の書などを探してあるく。
こういう時には、『京の古本屋』(青幻舎、03・6)という強い味方があるのだ。
三条上がるのキクオ書店は、対外交渉史が得意ジャンル。海外の眼から見た日本の姿を書いたものもある。ヒュースケンの日記を見つけた。店主は、ちかくサンフランシスコで催される古本市にいくと言う。頼んでおくと掘り出しものの洋書を見つけてくれる。

三条下がるの「大学堂」で、蕪村の評論の本を買う。蕪村の『新花摘』という本を探しているのだが、ない。大阪の古書店へゆくことを奨められた。蕪村は、大阪生まれだから、と納得す。御幸町通りの「アスタルテ」は、とても洒落たサロンのような雰囲気があり、フランス文学など幻想的なものを揃えているが、残念ながらお休みだ。

 今夜の目的地にゆく前に、一軒イタリアン・レストランを視察する。
ディボ・ディヴァ(divi-diva) 蛸薬師通りで高倉を東に入ったところであす。まえから行きたいと思っているが、日取りがなかなか合わない。そんなに高くなく、雰囲気はカジュアル、料理のメニューもあれこれ工夫されている。ウエイターの対応もよく、本番が楽しみだ。いい食材をあつめているようだ。


 錦小路を西に抜けた高島屋の裏手にある隠れ家的な小料理屋で今夜の宴。夫婦二人だけやっているカウンターの小さな店だが、食材と亭主が歩き回ってあつめる日本酒へのこだわりが、ひそかなファンを集めている。そこでNY帰りのレディーと親しい友人K氏と三人で歓談する。今夜のメニューは、

 聖護院大根の煮付け、うどの金平
 お造りは、天草のあじと淡路の鰈など
 蓮根饅頭、氷魚(鮎の稚魚)の酢の物、公魚の南蛮漬け
 明石のかますご(こうなご)の三杯酢、
 まて麺

これらをバイプレイヤーとして、酒は、秋田市内だけでしか販売しない蔵人の<絆>
(美郷錦仕込み 栗林酒造)と、備中宇敷の<符羅芭>(あいがも農法のお米でつくった酒、さっぱりとしたシャルドネのような酒だ)

レディーは、友人の結婚式に出るためニューヨークから、インドに飛び、日本に立ち寄ったばかり。コロンビア大学出の才媛で、とても行動的だ。若い日本の男子よ、奮起せよ。話は、インドのこと、懐かしいビッグアップル(NY)のこと、ボストン西方のタングルウッドでの音楽祭のこと、米大統領選挙の見通しなどなどに及んで、それこそ夜は尽きず。刺激的な冬の一日であった。

 

 
コメント (2)
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