りばぁさいどらいふ

東京を流れる某川のほとりから。
ガーデニング、アウトドアなど生活を心地よくするために思うところ、備忘録、いろいろです。

思い立ったら中山道 その③-2

2024-08-10 07:33:11 | 旧中山道
桜生(さくらばさま)公民館の屋根の上に「銅鐸」のモニュメントがありました。
😆 桜生を「さくらばさま」と読める人・・・スゴイと思います。
 
桜生周辺の丘陵地から24個の銅鐸が出土し、日本一の大きな銅鐸(高さ134.7㎝、重さ45.47㎏)も出土したことから、桜生は「銅鐸の里」と呼ばれているそうです。
 
銅鐸は、弥生時代に青銅製の鋳物で作られた「ベル」で、内部に吊るした棒を揺り動かして鳴らします。近畿地方を中心に分布し、村や墓から出土することは稀で、多くは丘陵の斜面に、銅鐸のみ埋められているそうで・・・銅鐸については、まだ解明されていないことも多いそうです。酸化し変色した状態で発見されるので青緑色のイメージですが、本来は黄金色あるいは白銀色だったと知り、一気にゴージャスなイメージが膨らみました。
 
以前、島根県出雲市の博物館でたくさんの銅鐸の展示を見たことがあったので、今回は「銅鐸博物館」立ち寄らず、旧中山道を進むことにしました。
 
飛び出し人形は、野洲市商工会イメージキャラクター「やよいちゃん」
 
旧中山道の左側は東海道新幹線が並走しています。
 
「桜生史跡公園」
 
丘を上っていくと「円山(まるやま)古墳」の石碑がありました。
 
小高い山があり、恐る恐る近づくと入口がありました。
 
中へ入ると、自動的に室内がライトアップされ、説明のアナウンスが流れ始めました。思わぬ仕掛けにびっくり!😬 
😀 円山古墳は6世紀初頭の古墳で、平面が円形(直径28m、高さ8m)の円墳(えんぷん)です。
 
古墳の中へ入って進むと、一段低くなった場所に埋葬施設(横穴式石室)があり、納められていた家形石棺を間近に見ることができました。
😀 家形石棺は熊本県宇土半島産の阿蘇溶結凝灰岩で造られているそうです。
長さ2.85m、幅1.46m、高さ1.83mというこの巨大な石棺を、熊本からこの場所までどのように運んだのでしょう・・・想像するとワクワクします。
 
横穴式石室から外を見た景色。
😅 思いがけず貴重なものを目の当たりにして興奮していますが・・・よく考えると、お墓の中です。
 
 
公園内には円山古墳だけでなく、天王山古墳、甲山(かぶとやま)古墳も点在します。
 
公園内のガイダンス施設に立ち寄りました。
 
甲山古墳の墳丘土層断面。
😀 土層をはぎ取り展示されています。
 
古墳からの出土品も展示されていました。


副葬品の冠の刺繍などに使った「金糸」の断片。(長さ2㎝、幅0.03㎝)
😲 6世紀前半、日本最古の金糸です。(輸入品と考えられています。)
 
「飾金具」
 😀 刀の鞘に付ける金銅製の金具です。

「鉄地金銅製鏡板付轡(くつわ)」
😀  馬の口に含ませる棒状の道具です。

たまたま立ち寄った「桜生史跡公園」でしたが、貴重な見学ができました
 
(つづく)
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