私の周りで、大切にしている猫さんが亡くなられたり、愛する猫さんが難病を抱えていらっしゃったり、年老いていつ逝くか分からないという不安を抱えつつ看病をしている方など、たくさんいらっしゃいます。
そんな人を見るにつけ、私は思います。
猫に限らず、動物にかぎらず、命を愛おしいと思う方の下には、必ずと言っていいほど、育てにくい子や病気の子、早世の子がやってくるのだなあと。
そう、自分の命をちゃんと面倒見てくれる人の下へ、猫たちは動物たちは選んでやってくるのだ。
そんなふうに思えてならないのです。
愛していた猫が亡くなったら悲しい。
でもね、きっとあなたのところだから、安心して命を終えることができたのだと思うのです。
愛している猫がほんの少しだって患ったら辛い。
でもね、きっとあなたが飼い主だったから安心して病気になれるのだと思うのです。
そんなことを、心の底から思っています。
人間も動物も植物も、老いと病からは逃げることができないのだなぁと思うのです。
いつか向かい合わなくてはならない。
かといって、何度向き合ったところで、これといった正しい答えが出るわけでもない。
しかし、向き合って、それを乗り越えていくことで、きっと何かすばらしいものを掴んでいると思うのです。
それは、家族や友達との絆だったり、命というものを見つめる心だったり。
それはネコの恩返し。
そんなことを、いつもいつも思っています。