【生後１ヶ月くらいのなすびの子。この中にふじこ・のりまき・いなりがいます】
栄生さんより、ネコの出産の準備について質問がありました。
５月から７月にかけては出産ラッシュだと思うので、再び取り上げて見たいと思います。
栄生さんのお悩み（１）産箱を用意したのに入ってくれない
理由はいくつか考えられます。
（１）場所が落ち着かない
みんなの出入する場所は避けて、隅のほうに移動。
クーラーの風の当たらない場所であり、暑くなりすぎない場所が最適です。
よく押入れの中で産んじゃったという話を聞きますけど、
狭くて暗くてちょっと涼しい場所といったら、ネコにとってはここなんでしょうね。
（２）時期じゃない
なすびも出産するまで産箱には入りませんでした。
でも、産箱に布をかけておいておいたら、
自然にそこで産んでくれました。
日々の縄張りチェックで、産めそうな所は分かるのだと思います。
（３）産箱自体が気に入らない
引いてある布や箱の匂いや大きさなど、母猫にしか分からない何か理由があるのだと思います。
たいていの場合は（２）が理由なのだと思います。
ネコは基本的に安産で誰の助けもなく出産できる動物です。
ニワトリがタマゴを生むのに心配をしないのと同様、飼い主はただエサだけを充分に用意をして、でぇぇぇ～んと構えているのが、最高の応援だと思います。
そうは言っても、考えられるトラブルはあります。
（１）やっぱり産箱で産まず、他の場所で産んじゃった
本能の強い母猫だったのね、とあきらめてください。
その場所は、母猫が一番落ち着く事のできる場所なんです。
しばらくの間は、そこを開放してあげてください。
そのうち１週間～１０日もすれば、また場所を移動するはずです。
移動したあと、血液などで汚れていますので、掃除を忘れずに……
（２）育児放棄！
無事産んだのに、ぜんぜんお乳をあげない、舐めてあげる事もしない場合、育児放棄です。
この場合は人間がミルクを挙げないと死んでしまいます。
大急ぎでミルクと哺乳瓶を買ってきてください。
（ペットショップ・ホームセンター、獣医さんで売ってます）
生まれた子猫は、触らないようにした方がいいです。
仔猫が自力で歩いて、いろいろなものに興味を示すようになったら、遊んであげてください。
育児の邪魔をしないことが、もっともトラブルを少なくする最良の方法なんです。
栄生さんをはじめとした、ネコの出産に立ち会える幸せな飼い主様たち。
ネコのお腹がもこもこと動き出したら、出産は間近ですよ。
【うがーっ！】
