金木犀、薔薇、白木蓮

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146:米原万里 『米原万里の「愛の法則」』

2020-06-29 15:16:46 | 20 本の感想
米原万里 『米原万里の「愛の法則」』 (集英社新書)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

稀有の語り手でもあった米原万里、最初で最後の爆笑講演集。
世の中に男と女は半々。
相手はたくさんいるはずなのに、なぜ「この人」でなくてはダメなのか―
“愛の法則”では、生物学、遺伝学をふまえ、
「女が本流、男はサンプル」という衝撃の学説!?を縦横無尽に分析・考察する。
また“国際化とグローバリゼーション”では、
この二つの言葉はけっして同義語ではなく、後者は強国の基準を押しつける、
むしろ対義語である実態を鋭く指摘する。
四つの講演は、「人はコミュニケーションを求めてやまない生き物である」
という信念に貫かれている。

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先輩からもらった本。
著者のことは名前しか知らなかったのだけど、通訳だったのね。
男女関係に関する章も軽快で楽しかったし、
「国際化とグローバリゼーション」や同時通訳の仕事に関する章が
知らないことだらけで本当に興味深く、おもしろかった。
同時通訳が話者の言っていることを全部訳したら
聞き手にとっては情報過多になってしまうので、
時間の限られた中で聞き手に必要な情報を届けるために
言葉を取捨選択しなければならないとか、
デフォルトの状態で訳せるわけじゃなく、
本番の前に専門用語を集中的に勉強して詰め込むとか。
Amazonの書影は恋愛の自己啓発本みたいになってて誤解を招きそう。

おもしろかったので、著者の別の本も読んでみたい。

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