金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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25:範乃秋晴 『装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~』

2020-01-25 14:03:41 | 20 本の感想
範乃秋晴『装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~ 』(メディアワークス文庫)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

この本にはどんな表紙が似合うだろう? 
イラスト? 写真? それともロゴだけ? 
紙の種類は、帯の有無は、中身の文字組みはどうしよう? 
こうして試行錯誤を繰り返して、
時には編集や作家と熾烈に火花を散らせながらも、
その本だけのぴったりなデザイン“本の表情”を生み出すのが
『装幀家』の役割だ。
それを信条に出版社の装幀室で働く本河わらべは、
その男の言葉が信じられなかった。
巻島宗也。手がけた本がことごとく売れる気鋭の装幀家。
「本の内容には目を通さない主義だ。
 中身を読もうが読むまいが、売り上げが変わるとでも思っているのか?」

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このブログには記録していなかったけど、
この作者さんの作品は過去に3冊ほど読んでいるはず。
ユーモアやキャラ同士の掛け合いが好き。
「腸内フローラ」で笑ってしまった。

敵役が一面的な悪として描かれず、記号的なのは
過去作と同様だけど、その分さくさくと話が進行して
ストレスなく読み終われる。

表紙イラストってイラストレーターが構図などの案を
出すのかと思っていた。
何を書くかはデザイナーが決めるのか。
作中では社内に装幀室があったからデザイナーだけど、
外注の場合は編集者が決めるのかな。

コメント
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