金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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5:川上和人 『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』

2018-03-04 20:58:01 | 18 本の感想
川上和人 『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』(新潮社)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

鳥類学者に必要なのは、一に体力、二に体力、三、四がなくて、五に体力?!
出張先は火山に、ジャングル、無人島……!?

耳に飛び込む巨大蛾、襲い来るウツボと闘い、吸血カラスを発見したのに、なぜか意気消沈し、
空飛ぶカタツムリに想いをはせ、増え続けるネズミ退治に悪戦苦闘する――。
アウトドア理系「鳥類学者」の知られざる毎日は、今日も命がけ!

センセイ、ご無事のお戻り、祈念しております……(担当編集者)

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話題になっていたので読んだ。
期待にたがわず、ユーモアあふれる文章。
特に鳥類に興味はなかったのだけど、
文章がおもしろいので読めてしまう。
小笠原諸島の生物相や生物の分類等々、
アカデミックな内容は初めて知ることばかり。
楽しみながら知識を得られるお得な本でもあった。

連載していたエッセイをまとめたものなので、
一冊の本としては起伏もなくフラット。
続けて読むとやや飽きてくるので、
毎日少しずつ読むといいかもしれない。

こういう本が売れるのってなんかうれしい。

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映画:『バーフバリ 王の凱旋』

2018-03-04 16:38:57 | 映画の感想
2018年の映画②:『バーフバリ 王の凱旋』(S・S・ラージャマウリ監督)
★★★★☆

【シネマトゥデイの内容紹介】

ある日、シヴドゥは自分が今や人々の語り草となっている
伝説のヒーロー、バーフバリの息子だと知る。
彼は父親の家臣カッタッパから
父はある人物の裏切り行為により命を落とし、
王座を追われたという話を聞く。
かつて父バーフバリはカーラケーヤとの戦いに勝利し、
国母シヴァガミから王位継承者として認められ……。

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映画館にて。
SNSで話題になっていたので見に行ったんだけど……

よくわからん勢いに、リアリティとか疑問点をすべて吹っ飛ばされ、
悲しみの涙を流し、最後には感動してしまった。
いやほんと、「何だこれ……??」って感じだったわ。

内容としては、インドのある王国の三代にわたる愛と憎しみの物語。
第1作の『バーフバリ 伝説誕生』を見ていなかったので、
最初は人物関係や時系列がよくわからなかったんだけど、
王族の衣装や装飾品のキラキラな感じと音楽だけで、
もうわくわくしちゃうのね。

個人的にはバトルシーンのはちゃめちゃさが、
ジャッキー・チェンの「そんなアホな」とあきれる
曲芸アクションを思い出させて、何やら懐かしい感じ。
これ、ギャグでやってるの? 真面目にやってるの?と
判断に迷う場面がいくつかあって、
特に、盾を持った五人がヤシの木?のバネで飛び、
くっついて砲弾みたいになって敵陣に乗り込んでいく場面では、
笑いだしそうになったよ。
理性的だった国母が、言葉足らずゆえのすれ違いによって
バーフバリを疎んじるようになっていくのは胸が痛かったし、
裏切りの果てに死んでいく彼の遺言には泣かされてしまった。

「何だかよくわからないが壮大な叙事詩」であった。
1作めも見たい。
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