人と、オペラと、芸術と ~ ホセ・クーラ情報を中心に by Ree2014

テノール・指揮者・作曲家・演出家として活動を広げるホセ・クーラの情報を収集中

(録画公開編)ホセ・クーラが指揮するドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」

2020-08-08 | 指揮者・作曲家として

 

 

ホセ・クーラが指揮する、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の全編動画が、新たにYouTubeにアップされました。

公演は、2018年10月で、場所はドイツのキュンツェルザウ、オーケストラは、ウルト・フィルハーモニー管弦楽団。アップしてくれたのも、このウルト・フィルハーモニー管弦楽団の公式チャンネルです。

動画は、固定カメラ1か所で録画されたもののようで、遠景のみ、ズームもアップもありませんが、音質は良好です。

コロナ禍のステイホームで、劇場やアーティスト、音楽団体の厚意によって数多くの公演、コンサートの動画が無料でアップされたり、ストリーミングされ、オペラ、音楽ファンとしては、もちろん嬉しかったわけですが、一方でアーティストのおかれた状況を考えると、本当に切ない思いでもありました。とても聞ききれないくらいほどの録画・録音が今でもあると思いますが、もし興味をお持ちの方がいらしたら、このクーラ指揮の公演もご覧になってみていただけるとうれしいです。歌手としてだけでない、クーラの別の魅力が見つかるかもしれません。

 

 

 


 

 

≪録画・ホセ・クーラ指揮、ウルト・フィルハーモニー管弦楽団 ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」≫

 

 

Dvořák: Symphony No. 9 “From the New World“ | José Cura | Würth Philharmoniker

 
ANTONÍN DVOŘÁK
Symphony No. 9 in E minor, op. 95
Conductor | José Cura 
Recorded on 07 October 2018, Reinhold Würth Saal, Künzelsau, Germany
  

2018年10月7日 ドイツ・キュンツェルザウ カルメン・ウルト・フォーラム

指揮=ホセ・クーラ   演奏=ウルト・フィルハーモニー管弦楽団

 

 

 


 

 

この時のコンサートの様子は、以前の記事「2018年 ホセ・クーラ、ドイツとスイスでアルゼンチン音楽のコンサート」で紹介しています。

当日は、クーラが指揮するこの「新世界より」と、クーラが歌手としても歌うアルゼンチン歌曲、という2部構成のコンサートでした。ただし、今回の録画は、「新世界より」だけで、歌の方は入ってません。

もともと指揮者・作曲家を志望して大学でも指揮と作曲を専攻したことは、これまでこのブログの記事でも何度か紹介してきました。クーラにとって、この「新世界より」は、何度も指揮し、かつてCDも発売したこともある作品です。ドヴォルザークの生誕地チェコでも指揮した経験があります。

今回の公演でも、動画でも見えますが、終了後、観客からスタンディング・オベーションで大きな喝采を受けていました。またオーケストラの若いメンバーがFBで、「今夜奇跡が舞台で起こった!!!!!ホセ・クーラ、ありがとう」と書き込んでいましたが、観客だけでなく、オケのメンバーも含め、一体感のある感動的な公演だったようです。

クーラの指揮は、動きは最低限にしつつ、大柄な体でダイナミックに振り、ドラマティックな面と繊細な表現と、メリハリの利いたものになっていると私には感じられました。

コロナ禍で、この春から夏にかけて、ほとんどの劇場やホールが閉鎖され、オペラ公演、コンサートがキャンセルになりました。スペイン・マドリード在住のクーラも、長期にわたり外出禁止・自宅待機を余儀なくされてきました。ようやく制限が緩和されつつあり、公演も再開に向けて試行錯誤が始まっていますが、まだまだ先行きは不透明です。クーラの今後のカレンダーも、いまだに公開されていません。

この秋のクーラのアイーダでの来日予定がコロナ禍のためにキャンセルになり、がっかりもあり、しばらくブログの更新も滞っていました。しかし幸いなことに、クーラ自身は、元気で作曲などの音楽活動にも打ち込み、今後に備えているようです。近いうちに、新しいオペラ公演、コンサートの予定が発表されることを待ちたいと思います。

 

 

*画像はオケのFBからお借りしました。

 

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