
ホセ・クーラが2006年に受けたインタビューで、私生活、本人の生活、性格などについて、語ったものがあります。
たわいもない、身辺のことについて多く聞いていますが、飾らない人柄、普段の暮らしぶりが垣間見えるので、興味ある方(もちろん私も)にとっては面白いのではないかと思い、紹介します。この第1問と2問の性格について、1も2も「頑固」というのが、笑ってしまいました。自他共に認める頑固者ということですね(笑)。
すでに10年も前のことですので、現在とは、すでに変わっている部分も多々あると思います。ご了承ください。またいつものように誤訳、直訳、ご容赦ください。
原題"Without Make-up: The Real José Cura"
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●性格の主な特徴は?
頑固
●主な欠点は?
同じ。頑固すぎるところ。
●星座は?
射手座
●迷信を信じる?
全く全然
●大人になったら何になりたかった?
大人。“真面目な(シリアス)”とよばれる人間に。実際には、私は永遠の子どものままでいるけれど。
●これまで復讐を叫んだことは?
オペラのなかでだけ。実生活には、それにつながるものは何もない。
●印象に残った本は?
『The Mediocre Man』(『平凡な男』)。ホセ・インヘニェーロス、アルゼンチン哲学者の著書。しばしば、この本のいくつかの章、いくつかの部分を読み返す。

●現時点で、人生に最も欠けているものは?
やっていること、やりたいこと、すべてのための時間。決して十分に持てることはないように思う。
●お金の重要性についてどう考える?
正しく適切に。お金なしで生活する方法も知っていたし、そして今は、ありがたいことに、不足していない。そこには大きな違いがあることを認識している。
●心配していることは?
家族のなかで今ちょうど起きていることのために自分が存在していないこと。息子の野球の試合から十代の娘の初恋についてまで、その事柄の大小にかかわらず。主には、(公演で世界中をまわるため)家庭に不在の父親であることが心配だ。
●どのような権威と権力を持ちたいと思う?政治的役割は?
政治、それは絶対ない。芸術監督や音楽分野の他のポストのオファーを受けてきた。しかし今は、歌と指揮で、より多くの音楽をつくっていきたい。

●誰または何があなたを当惑させる?
当惑というよりイライラを感じるのは、私のキャリアの大部分が、もっぱら「外見が良い」ことに結びついている、とみなす人々に対してだ。私は自分自身が、真面目なプロフェッショナルとして証明されていると信じている。いわば強みと弱点もふくめて。
私のルックスはすでに時間の痕跡を示している。ますます髪はグレーになる。そのプロセスは容赦ない。
●最もリラックスして心を落ち着かせる状況は?
家にいる時。15日間ずっと家にいられたらと思う。
●学校で好きだった科目は?
正直に言って、私は学校はあまり好きではなかった。私はしばしば「アナキスト」だった――学校が課すルールからしばしばエスケープした。しかし、人文・社会科学系の科目は好きだった。
●好きな街は?
好きな街は持っていない。私は、世界の市民、本当に流浪の民だ。
●好きな色は?
赤
●理想的な休暇は?
自宅にいること
●夜型?昼型?
仕事の時は、大幅に夜型になる。しかしもともとは、夜更かしはしない。
●好きな季節は?
春

●食べ物は?
ちょうど今、再びダイエットに行っていることを言わなければ..。それはデリケートな問題。しかしもちろん、食べ物ととてもよい関係を持っている。
●好きな料理?
何も飾りのないもの。プレーンパスタ。しかし、文字通り熟成したパルメザンで覆いつくしたような...。あなたは、私がパルメザンチーズを食べるために、飾りにパスタをかけていると言うかもしれない。
●赤ワイン?白ワイン?
もちろん赤ワイン。“Barolo”「バローロ」のようなフルボディのワイン。
●楽屋では?
私はスパルタ主義なので、特別なものは何もいらない。ただ飲料水のボトルと紅茶だけ。
●どのように死にたい?
可能であれば年をとってから。しかし、そうでなかったら2つの選択肢。1つは、病気とたたかっての英雄的な死、もう1つは、より簡単に、より苦痛のない死、眠っている間に。
●現在のあなたの考え方は?
最大限ポジティブに。
●あなたのモットー?
今を楽しめ-Carpe diem
この日をつかみ、最大限に活用せよ
