昨日、陽が暮れなずむ頃。
何気なく、リアルタイムでの自分の掲載記事検索数を見ると、アレレ?
今年2月、次いで3月に書いた、中学2年生ボクサー・宇塚大輔(うづか だいすけ。写真左下)の記事に、多くの検索が!
ん? 5か月後の今で?
直感!こりゃ、何か、あったな! 試合か? 試合後の感想を求めてか?
日曜日の、ボクシングジム。基本、試合が近くない限り、ジム全体は休み。
ましてや、宇塚が所属している「H’s STYLE BOXING GYM」(エイチズ スタイル ボクシング ジム)は、アマチュア育成のジム。会長兼チーフ・トレーナーは、元日本&東洋・太平洋ウェルター級チャンピオンだった吉野弘幸。
その最強ぶりは、ボクシングファンを自称される読者なら、すでにご存じであろう。
宇塚、及び記事化した、2月当時小学5年生であった渡部誠之佑(わたなべ せいのすけ。写真左下)の今を、日曜日の今、直接あたるより先に、調べてみた。
おおっ!
試合が行われていた。そして・・・・・2人は、なんと! 決勝まで勝ち上がり、東日本アンダー・ジュニア代表選手として、日本一の王座に挑むまでに成長していた!
過日は、選手村の開村前に、工事の不備や、盗難事件が頻発している「リオ五輪」に出場するライト級日本代表の自衛官・成松大介のコトを記事化したが、はるか年下ながら、こちらの大輔もメッチャ強くなっていた。その肉体を見て、誰もが驚くほどに。
以下、判明した事実と記録を書いていきます。
この6月5日(日)から、駒沢大学を会場にして、「第3回 アンダー・ジュニア(略称 UJ)王座決定戦 関東予選会」が開幕されていた。
関東は、文字通り関東。東京都も含め、8都県から、我こそは!と想う小中学生が、付き添いと共に集った。
学年別、厳正な体重別だけではなく、なにより、もしも!のことと健康面を考え、並びに予選に出場するための予選を経なければならず、少子化の波のなか、おのずと出場者は少なくなってきている。ましてや、交通費、宿泊費、全部自腹。
なお、この大会は、基本的にアマチュアのボクサー育成のボクシングジムが主体のジムにいる選手が出場できるため、現状ではジムそのものがまだまだ、プロボクシングジムに比べて少ないこともあり、出場可能な児童や生徒数が少ないことはいなめない。
全国大会が、CSの「日テレG+」で録画中継放送される「U(アンダー)15」という、15歳以下の大会は、わたしも2度ほど記事化したが、これはプロボクシング・ジムの加盟の大会。
なので、基本的にはまったく別物と言っていい。
さらに、アンダージュニアの大会でも、ボクシングが、他に比べ、頭部や顔面を打つこともあるなど、危険なスポーツであることは、変わりはない。そのため、連戦は、まず行われない。
ジムの会長やトレーナーも、試合ではヘッドギアをさせているとはいえ、勝てる可能性がある子じゃないと、おいそれと押し出せない傾向がある。
この日も、宇塚大輔の出た「中学3年生 男子52キログラム級」には、5人だけがエントリー。だが、みんな強い! 吉野会長の目から見ても、ズラリと強いのばかり。
6月5日の1回戦。東京都・大道(だいどう)中学校の3年生に進級していた宇塚は、千葉県の茂木と対戦。2-1の判定勝ち。
約1か月後の7月2日(土)。準決勝の相手、埼玉県の鈴木は棄権を申し出て・・・宇塚は不戦勝で、翌3日(日)の決勝に進むことになる。
相手は、群馬県の渡辺。宇塚のパンチが決まり出し、3ラウンド1分24秒、レフェリーストップ勝ちで優勝を決めた!
これで「関東予選会」は、クリア。
ちなみに、この時、小学6年生の渡部誠之佑は、対戦相手がおらず、1分半が1ラウンドの、2ラウンド「認定スパーリング」を行ない、認められ、次に進んだ。
そして、7月18日(月・祝日)、今度はさいたま市の大宮公園体育館に会場を移して、「第3回 全日本アンダー・ジュニア 王座決定戦 東日本代表選考会」が開かれた。
緊張気味の、宇塚。西トレーナーが、付き添う。
宇塚大輔は、決勝戦で、相手の墨と大接戦。
打ったり、打たれたり。会長の吉野でさえ、宇塚の勝ちは確信出来ずにいたほど。
判定に持ち込まれ・・・2-1で、勝利!「52キログラム級 東日本代表」の座に輝いた。
勝って、やっと笑顔がこぼれた。
見よ! この宇塚の鍛え上げたカラダを。これで、まだ中学3年生だ。
でも、まだ「西日本代表」との対戦で決まる「日本一」が待ち受けている。
迎える試合は、8月28日(日)、大阪府立体育会館。現在は、昨年から3年間、大阪府が命名権を売り渡したため、エディオン・アリーナ大阪と呼ばれている会場で行われる。
また、小学校6年生の渡部誠之佑。
東北地区代表、同じ小学校6年生。46キログラム級の遠藤選手と対戦し、1ラウンド、レフェリーストップ勝ちで、文句なしの優勝。
先輩格の宇塚と同様、大阪の地へ栄冠を手にするために、夏休みの締めに向かう。
その大阪の会場。実は、今を去る27年前。会長の吉野弘幸が、日本ウエルター級の防衛戦を行った想い出の場所だった。
相手は、柏原二郎(姫路木下ジム所属)。決着は、吉野の3ラウンドKO勝ち。
また、この日、ダブルタイトルマッチと銘打ち、東洋・太平洋ジュニア・ミドル級チャンピオンの、カーロス・エリオットが、吉野と同じジムの大和武士(現・俳優)を迎え撃って、KO防衛を果たした。
吉野は2年前に、そのカーロスと再会。もう・・・・・その太りまくった、往時を偲べない別人のような巨体に(写真左上右上は、しばし絶句するほかない。
さあ、8月28日。その栄冠目指して、2人には是非とも”大拳闘”してほしい。
やがて、待ち受けるであろう、オリンピックへの道を歩むためにも・・・・・。