【 2012・4・27 掲載 】
ココは、とある埼玉県下のジム。
1試合やるたびに、現金で4万円。中堅「プロ」ボクサーは、それをジムに支払わねばならない、このジムのシステム。よくある3か月に1試合のローテーションなら、年間16万円。4か月に1試合でも12万円。ジムへ毎月払う会費もあり、決して楽な支払総額ではない。
こんな状況下では、どんな最強の逸材でも、拳1つで、カネを稼ぐ、という夢は、未来永劫、永遠に実現しそうに無い。続けていこうという気持ちが、萎えていくばかりだ。
そういう背景を抱えているからではないだろうが、選手のなかに正社員や正職員が目立つ。キチンと、月給やボーナスで生活を支えている。
大都会に集中するボクシングジムの選手と違い、勤務時間をシフト制などで選択し、日々の練習優先のためのアルバイトは、将来を見据えると不安になるのは、自然な流れといえる。
残業、出張もある。会社内外のつきあいすらキッパリ断って、夜遅くまでジムで練習に励む。知人・友人と?やメールを、ゆっくりする暇もない。疲れ果てて、練習を休むことが続くと、あいつはやる気がないと判断される。
自分の気持ちをグイッと後押しして、試合を決める、会場は、殆んど東京の後楽園ホール。地元の友人・知人・同僚に、新幹線や特急に乗って、私のチケットを買って見に来て下さいとは、とても言いにくい。
平日の夜なら、無理。週末、祭日も、どうかなあ? と、危惧する。見にも来れない、応援にも来れないのに「チケットを買って下さい」とは、とても言いにくい。選手の中には、職場で自分がプロボクサーだと言わないし、知られていない人もいた。最後は、興味ありそうなひとにタダで配る。その、繰り返しだ。
紙屑。そう、実質紙屑でしかない。自主興行で、地元の体育館などを使って「プロボクシング」の試合を組むことも無い。
選手、ボクサーにとって、あまりにもひどい・・・・・・・
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10年後の今
ボクサーたちは、つぎ次と、やめていった
「ばかばかしくて、やってられないよ」
そう、本音を私に吐いて・・・
ジムの会長は、所属していた、女性ボクサーを、愛人にしていた
その女性
過去に、結婚し、離婚
子ども3人いるが、全員、父親が違う
恋多き女・・・