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「いれずみ」「入れ墨」「刺青」「タトゥー」。呼び名は、いろいろあれど・・・・。わっ、わーっ。次から次へと、彫りもん、カラダに入れた方々が入ってきて、うわああ・・・

2017-07-18 11:00:50 | まち歩き

 先程、北海道新聞のネット記事を見かけた。

 道内の大型温泉施設に、「タトゥー」を身体に入れた外国人が入浴してゆく傾向が多く、断るのがむずかしい状況になり、入場を黙認するなど、事実上、容認すべきか、それとも、従前の原則を守って、入場をお断りすべきか・・・・・・

 迷っている、苦悩している観光業者がいると、受け取った。

 観光での銭儲けか、外国諸国に、例え不評の輪が広がっても、原則を貫くべきか、どうしたらいいのか、というところだろう。

 ネット上に乱舞するコメントを見ると、95パーセント以上が、入れ墨に、嫌悪感あり。タトゥー入れた外国人や、暴力団員と思われる日本人たちとは、一緒に同じ湯船に入りたくは無い。

 そのような意見、感想が羅列されていた。

 んんん・・・・・・そうだろうなあ・・・・・・。

 その昔も、銭湯に行くと、小さく貼り紙があった。

 「刺青をカラダに入れている方、入場、入湯、お断りいたします」と。

 それでも、入ってくる客はいた。

 一見して、地元の地回りヤクザや、そのスジの方。

 が、他の客にからまない。酒の匂いをぷんぷんさせて、入って来ない。暴れない。ドボーンと入るなど、常識を欠く湯船の入り方さえしなければ、一般の客も、眉をひそめながらも、寛容であったように記憶している。

 やがて、自分の住まいに風呂が備わり、銭湯が相次いで廃業を余儀なくされ、街角から銭湯が消え、代わりににょきにょきと建ったのが、その名も「スーパー銭湯」。

 で、我が身。

 別に入れ墨、刺青を入れているわけでは、もちろん無い。

 針で刺す刺青だけではなく、ペインティングといわれる描く刺青だけでも、嫌悪感が残ったほど。

 それが、ラグビーを取材するなかで、日本代表チームのキャプテンを務めた男が、海外のチームに留学し、数年経験し、帰国した。

 上下のジャージを着たうえからでも分かる、全身刺青。

 それまで、良くも無いが悪くも無い性格とマスコミ応対が、一変

 俺様的デカい態度。チームメイトですら、1人2人と、日ごとに離れていき、海外で実力が伸びたはず・・・・・なのに、肝心のプレイもガタ落ち。

 チームを首になり、転々と移籍。今は、表舞台から、その身を消した

 刺青が及ぼす、心理的悪影響を観た気がした。

 そして、取材で追っていた、清原和博の刺青。なもんで、彫り師には、多く取材してきた。

 そんな頃、我が家の風呂がぶっ壊れた。ガスが出ないのだ。したがって、湯が出せない。

 直すのには、結構な金額。

 家族もスポーツジムで汗を流し、急ぎ、ジャグジーに浸かったり、シャワーを浴びて帰宅するも、やはりお風呂とはイマイチ違う。

 ならば、しばらくの間。もう何十年も行ってなかった「銭湯」にでも、行ってみっかあ。

 少し遠いが、パソコンで調べて、いくつかの中から、とある銭湯に行って見た。

 久しぶりの感覚、ワクワク感。

 ほう、靴箱にも、鍵を掛けるんだ。

 500円やら、1000円出すと、素早く、お釣りがくる。あらかじめ、用意してあるようだ。

 さらに、靴箱の鍵を預け、代わりに、脱衣場のロッカーの鍵をもらう。

 浴場に続く、脱衣場に入る。

 とたんにえっ、えっ、わっ、わっ、わあああ。

 倶利伽羅紋々、刺青入れた方々が、脱いだり、汗拭いていたり、浴場に入る背中にも、目にも鮮やかな刺青が、こんにちは。

 ざっと見渡すと、半分くらいが、刺青入れてる方々。

 入れて無い方々も、驚きの表情ひとつ浮かべず、ごく普通に体を洗い、髪を洗い、入浴し、帰っていく。

 銭湯といっても、スペースこそ小さいが、「スーパー銭湯」並みに、さまざまなお風呂に別れており、それぞれ温度も差があり、さらに、サウナも別室にある。

 にしても、ココは一体・・・・・・。

 何気なく、会話や口調を耳にしていると、暴力団員だけではなく、さまざまな職種の人や、個人的趣味で刺青をカラダに彫り込んだ人もいると判明。

 刺青、帰る。また、新たな刺青、入ってくるという、ごくごく、自然な流れに、違和感、驚きは少しずつ減ってゆく。

 じっと見てると、まずいかもと、チラチラ見。身を堅くして・・・・のつもりが、ミニ温泉で、カラダゆったり、次第にやすらぐという、なんとも不思議な感覚。

 私も、その流れに沿って、帰りがけ、鍵を返し、靴箱の鍵をもらう際、猫を抱いて座っている、受付のオバちゃんに聞いてみた。

 ---あのう・・・・聞いていいのかどうか、分かりませんが、ここ、刺青入れた客、多いですねえ

 「はい。多いかどうか分かりませんが、いますよ。ソレが、なにか」

 ---どういう経緯で、このようなことに

 「あなた、何か、その方たちに嫌がらせとか、トラブルを起こされたとか、あったんですか」

 質問が、いくぶん、気にいらないような口調の、オバちゃん。

 ---いえ、何も

 「じゃあ、それなら、いいじゃありませんか。何か、他のお客さんにご迷惑さえ掛けなければ、ウチとしては、あの方たちも、お客として入場いただいているんです、ずいぶん前からですよ」

 なるほど。

 廃業を避けるためにも、もろ手を挙げてまで、歓迎こそしないが、迷惑行為さえしなければ、客として、ごく普通に「特別扱い」することなく、入浴させるということか。

 外へ出て、改めて駐車場にズラリと並ぶ車両群のナンバープレートを見ると、おおっ、都内、近県のあらゆるところからこの銭湯に集っているようだ。

 それも、大きなワゴン車が多い、

 その後も、何回か、ガスの設置工事が終えるまでその「差別無き銭湯」に通った。

 いつも、いつも、見かけた、刺青入れた方々。

 どこもかしこも、入場お断りの銭湯が圧倒的に多いなか、ココだけはオッケーということが、そのスジの方々も含め、クチコミ、裏の評判、メール、ツイッター、電話などなどで拡散。 

 で、そのような現状になったと判明。

 本当に、迷惑掛けないが、規律や上下関係には、仲間うちではうるさく決めているらしいことは、その言動を見ていて分かる。

 彫った刺青の柄、大きさ、入れた部位は、千差万別、まさに十人十色。

 上の者が、下の者に向けて、背中を流せなんて言わない。

 たんたんと、小声で、素人さんには迷惑掛けない範囲で話し、ゆっくりと、さまざまな湯船に心ゆくまで浸かって、車に連れだって乗り合いし、帰ってゆく。

 これはコレで、有りだよなあ・・・・・・。

 ちなみに本日、都内・近県・近隣の「スーパー銭湯」に、問い合わせてみた。

 ---あのお・・・・刺青入れた人も、入れるんですか

 速攻で「お断りしております」と答えるところもあれば、「ん・・・・手やタオルで隠せるような、小さな刺青ならばいいですけれど・・・」と、条件付きのところなど、さまざま。

 しかし、殆んどが、「お断り」だった。

 これが、観光地や外国人など、関係の無い、、タダの「銭湯」と、「スーパー銭湯」のまぎれもない「厳状」だ。

 ちなみに、先の銭湯。

 今も、深夜まで彼らを迎え入れ、盛況気味に営業が続いている。名前、住所は、むろん言えない。

 


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