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< リアル 高校野球 ルポ > いよいよ3月19日開幕、2017センバツ「21世紀枠」に選抜された岩手県立不来方高校の今と、思わずニヤリとしてしまう逸話連弾!

2017-03-09 21:35:17 | 高校 硬式野球部の真実

 いまや、「こずかた」と入力して、漢字変換しただけで、すんなり「不来方」と、ひょいと出てくるほど、有名になった「岩手県立 不来方高校 硬式野球部」。

 なにしろ、全部員が、たった10名だけ、ということが、「21世紀枠」に選抜されたこと以上に、マスコミに注目されているんだから。

 さらに、不来方。不来方城の名をもつ、盛岡城は、今は城跡しか残っていないが、かつて成人した歌人の、石川啄木(たくぼく)が、15歳の頃を想い出して、書いた一首。

 「不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし十五の心」

 それを刻んだ歌碑が、不来方城の跡地に建っていることも知った。 

 1月に、記事化した折りには、センバツなんて、まだ先のコトと想っていたら、間近の3月19日に甲子園球場で開幕すると知り、月日の流れる早さを感じた。

 先の記事でも触れたように、小山健人・監督(写真左下の右側)にとって、一生忘れられない、3・11が、また巡ってくる。

 

 超津波が、襲いかかった、岩手県の沿岸部の山田町。その県立高校に、6年前、小山健人は赴任しており、今と同様、硬式野球部の監督をしていたのだ。

 今の勤務地、不来方高校は、盛岡市に隣接しており、山間地ということもあり、揺れはしたが、被災は無いに等しかった。

 詳しい事情を知らない人達にとっては、馬鹿な役人が命名した「東日本大震災」という、実態とはまったく違う印象を与えた名称により、東北6県どころか、東京まで大きな被災をしたかのように、世界中に想われてしまい、国内で開催されるはずだった国際大会が相次いで、事実上取りやめになってしまった事実がある。

 ワイロで買った、2020年五輪開催権

 ばく大な無駄ガネがばらまかれているばかりか、多くの工事が新規五輪施設建設や幹線道路に集中。

 そのため、三陸の被災地の復旧工事が、大幅に遅れてしまっている。

 そんな、いわば迷惑で済まない「犯罪」を犯していることを、小池”タヌキ目化粧”百合子や、森喜朗らは、素知らぬ顔でコトを推し進めている。

 6年たっても、何も、と言い切って良いくらい、工事が進んでいない、被災地、三陸海岸。

 またも、たった1日だけのバカ騒ぎイベントで終幕してしまうなか、今年、小山健人は、どんな想いを胸に、3・11を迎えるのであろうか。

 高校野球ファンばかりか、マスコミも10人野球に関心が集まっているなか、先月20日から24日まで、愛知県の強豪野球校、東邦高校のグラウンドを借りて、センバツに向けての強化練習を行なった

 東邦高校といえば、古くからの高校野球ファンなら、バンビくんこと、坂本佳一(よしかず)投手が大活躍したことを覚えているはず。

 私も彼が、日本鋼管の野球部員時代に、インタビューしたことを覚えている。

 ただマンやりまくり、且つ、おねだりクンで名を馳せた、斎藤”ハンカチ王子”佑樹と違い、とても誠実で、マジメな性格の人物だった印象がある。

 その母校で、てっきり、練習試合をしたと思っていたら、高野連の規定により、3月7日まで、してはいけない決まりがあった。

 そのため、ココでも打撃練習が中心となった。

 とはいえ、「今年に入って初めての、土の上での練習が出来ました」と、選手や監督は、大喜び。

 練習を観に来た、不来方高校の校長は、御礼方々、感激の面持ち。

 「昨日まで、我が校のグラウンドは、凍っておりましたし、今朝は雪が降ってました」と言った。 

  毎日、毎日。スパイクどころか、長靴!はいて、素振りの練習や投球練習をしていた選手達(左上写真)。

 雪国、北国のハンディは、このように大きいのです。

 生徒の大半が去った放課後には、階段の上り下りランニングや、廊下でうさぎ跳びを繰り返して足腰を鍛え、廊下をダッシュして、塁間のスライディングの練習を重ねる。

 そんな日々の積み重ねで、ハンディを減らしていく

  (愛知東邦大学 ホームページより)

 さらに、東邦高校では、ピッチングマシンを使わさせてもらって、打撃練習もやれた。

 マシンを、初めて操作しているのは、女子マネージャー

  部員こそセンバツ出場が決まってからも増えることは無かったが、女子マネージャーが、写真の時より2人増えて、5人にもなり、この遠征でも、見よう見まねでマシン操作のお手伝い

   グラウンド入り口の「掲示板」には、東邦高校野球部からの御礼の文字が。

   「不来方高校の皆さん。甲子園出場、おめでとうございます。いわて国体では、お世話になりました。怪我なく、精一杯練習していってください」

 実は、昨秋。「岩手国体」に、東邦高校が出場。その際、ホスト校として、不来方高校の選手たちが、何くれとなくお世話をした縁で、御礼返しの意味で、グラウンドを貸したのだという。

 宿泊は、愛知県小牧市にある、安価なビジネスホテル。

 まだまだ無名の県立高校ゆえ、ぜいたくは1円たりとも出来ない

 明日、3月10日には、センバツの「組み合わせ抽選会」があり、その流れで再び、東邦高校のグラウンドを貸して、「最終調整」をさせたのち、12日に、この強豪校と練習試合をして、甲子園の公開練習に臨むのだという。

 おそらく・・・・・厳しい洗礼を受けることだろう

 さらに不来方、絶対にセンバツの野球中継で、テレビに映るう!と想ったのか、それまで5人しかいなかった、チアガールが、一気に5人入部。10人に膨れ上がった。

  いやいやあ、したたかだがや、今の女子高生は!

 不来方ナインならぬ、テンは、練習試合解禁の3月8日

 すでに、3月2日に、校内で「壮行式」を終えた不来方高校野球部。

 埼玉県の上尾市で、私立栄北高校なる野球部と練習試合をしたという。

 打撃戦の末、8-8の引き分けで終えた。

 不来方は、11安打、2ランホーマーを放った。

 10人しかいないのに、主将でエースの小比類巻圭汰(こひるいまき けいた。最上掲写真の、小山監督の右側)は、1イニングだけ登板。

 1安打、2奪三振の成績。

 実は、仕上がり状態が良く無く、ケガ、不調も囁かれている。

 この私立栄北(えいほく)高校。部員は58人。選手のなかには、県内の、浦和、大宮、熊谷、上尾などの、リトルリーグ、シニアリーグ、など少年野球チームで鍛えられた者が多い。

 では、どんな戦績、程度の野球部か?と検索してみると、なるほど、と。

 例えば、昨年の春。埼玉東部地区予選では、松伏、幸手桜、三郷の3高校合同チームと対戦し、14-2と大勝。

 このように埼玉県でも、部員が9人に満たない高校は、実は多いのだ

 そのほか、弱小高校には、36-0、11-1、12-1と、容赦なく打ちまくって、圧勝。

 長打、単打だけではなく、バントも折り混ぜ、なかなかの中堅巧者校だ。

  だが、県や地区の代表決定戦までいくとぶつかる強豪校には、7-6、2-1、4-3、6-5・・・・と、接戦負け。

 私立ながら、特待校との悪評も聞こえてこず。

 ひょっとすると・・・・・いつか、「21世紀枠」に!?ということになるかも。

 さて、最期に、えっ!と驚くオハナシをひとつ。限られた地元と、センバツ主催新聞の毎日だけが報じていたのだが、このマジメそ~な女子高生(写真左下)。

   名前を、竹内菜緒という。そう、大きくクチを正しく開けて、歌を歌う、声楽をマジメにオベンキョしている子。

  このように、昨年の12月に開催された、「全日本学生音楽コンクール全国大会」の声楽部門で、1位に輝いた、正統派。

 で、この子が、なんと!偶然にも、「不来方高校」の3年生だった。

 んでもって、その翌月、野球部が「21世紀枠」で選抜され、その縁と、勢いと、流れで、彼女が3月19日の開会式というハレの舞台で、「君が代」を独唱することになっちゃった。

 卒業後は、音楽大学に進むという。

 んだば、もう、野球部は、メンツに賭けても、負けられないべさ!最低、1勝!必勝!

 折りしも、悪評高い、特待生プロ軍団の「秀岳館高校」の監督をしていた、鍛治舎巧(かじしゃ たくみ)が、監督を辞めるとか、辞めないとか、もっか、もめており、先行きに暗雲たちこめている

 なにしろ、「被災した熊本県民の皆さんを励ましたい」、などと吹聴しているものの、レギュラー選手のなかに、熊本県民が1人もいない有り様。

 関西から、鍛治舎が指導していた少年野球チームの有望な子を熊本に引きづり込んで、部に押し入れて、元々いた県内出身の子をはじき飛ばして、勝ち進みはしたものの・・・・・。

 高校野球の本来の目的は、あくまで「教育の一環」。「狂異句」じゃない。

 プロ野球の青田刈りの場でもない!

 ましてや、単に、勝ちゃあ良いってもんじゃない!

 昨夏。甲子園。その秀岳館が、勝ち上がっていったとき、甲子園で取材をしていた記者の多くから、このままで良いのだろうか?という疑念の声が、ひそひそ。

 ソレを目にした、熊本も取材エリアの「西日本新聞」の愚かな記者が、猛反発

 来ていた取材記者たちに怒りの刃を向けた挙句、特待生軍団のどこが悪い!と、開き直った記事を掲載。

 減りつつある定期購読者からだけではなく、社内からも記事に対する反発と疑問が続出。

 結果、一夜にして記事がネット上から消えた。

 その経緯は、昨年記事化した。

 明日の「組み合わせ抽選」、並びに、勝ち上がって、もし、「不来方」が、「秀岳館」と当たることにでもなったら面白い!

 判官びいきではない。

 あるべき、まっとうな、真の意味での、ひたむきな高校野球が観たい!

 頑張れ!不来方!

 頑張れ、小山健人! 山田町が、ホンの少しでも真に励まされると想うから・・・

 

 


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