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<リアル 事件 ルポ> なぜ、君津の17歳高校生は祖父母を惨殺したのか?  闇の中の「真相」を追った。[第1弾] 

2021-05-08 11:07:27 | 巧妙で、計画的な、少年による「精神障害にみせる」犯罪

 ん?  

 なぜ、今、こんなかつての事件の記事を、4度目の掲載をするの? と、クビを傾げられそうなので、冒頭、一応、断わり書き的なモノを書いておきます。

 この数日。迷宮入りと想われた、茨城県(いばらきけん)境町で起こった、一家斬殺事件が、急展開。

 26歳で、過去に「医療少年院」に収容されていた、岡庭由征・被疑者を通常逮捕。

 取り調べ段階での供述では、否認しており、さらに、この事件を含めて、徹底取材を私はしておらず、彼の数々の事件行為の真偽は、わからない。

 ただ・・・・

 「医療少年院」に送致される、実態は、詳しい。

 現在は、記事と違い、場所も、広大な別の総合施設敷地内に、移転、

 しかし、「診察」が、必要とされる、医療システムなどは、変更なし。

 通常の、「少年院」とは、まったく別物。

 興味ある方は、数本、再掲載、一挙にしたので、じっくり、すべて、お読み戴ければ…と思う。

 「あの少年たち」も、登場しております

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≪ 2016・1・2 掲載記事 ≫

 ≪ 2018・10・23 再掲載 ≫

 ≪ 2020・2・29 再再掲載 ≫

 

 千葉県君津市で、昨年暮れ、突如として起こった、孫の男子高校生による、祖父母惨殺事件。

 犯人は、17歳の高校2年生だった。

 彼が在籍していた高校の広報担当でもある教頭(写真左下の右側)西川正行(57歳)に聞いたのだが、教えてくれず。  左側は、記者会見に出席した、校長の松本吉充(よしみつ)。

 加害者は、千葉県君津市で産まれ、育っている。

 南小安小学校、君津中学校と通い、そして、犯行時まで、市内にある千葉県立上総(かずさ)高等学校(写真下)に、普段通り通学していた。

  (同校 ホームページより)

 もともと、この学校は「準 農学校」として、いまから105年前に設立された。

 そのため、彼が合格した「普通科」の他に、今も「園芸科」がある。

 2チャンネルの類いでは、「バカ校」などと見下され、試験用紙に自分の名前さえ書ければ「合格」するなどと囃し立てられているが、それは間違い。

 通常の「前期」に加え、「後期」にも入学試験が実施されている。少子化の影響で、浪人中の子や、今や巨大に膨れ上がってしまった「フリースクール」に通う子を、1人でも多く、出来たら入学させたいという県教育委員会の政策ともいえる。

 だが、合格率は、前期・後期とも、平均80%。偏差値こそ、35~36%だが、入学試験で落ちる者もいることは、この際、ハッキリと書いておいた方が良いだろう。

 彼は、幼いころに父と死別。母は、夫が他界したのち、旧姓の姓に戻し、家族のためにもと、ひたすら働いている。

 父亡きあと、息子は、一時期、今回自らが惨殺した、母(現在41歳)方の父母の家(写真左下)に、母と一緒に身を寄せたコトもある。

 

  だが、ほどなくして、母子はソコを出て、同じ市内の近くに居を構え、2人暮らしを始めた。と言って、格別、祖父母との仲が険悪になった訳では無い。

 昨年の12月に入ってからも、この祖父母の家の庭で、祖父・洋志(ひろし・67歳)が見守るなか、孫が草むしりを一生懸命に、していたのを、近所の人に見掛けられている。

 心の奥底までは透けて見えて来ていないが、少なくとも、殺すに至るまでのトラブルや、憎悪の積み重ねは、現時点では、取材を重ねても感じられない。

 片親で暮らす少年・少女のなかには、淋しさゆえか、心が少しずつ歪んで行き、単独で殺人に走る者も近年目立ってきた。

 それをテコにして、最近の少年審判では弁護士が、そういう悲しい生い立ちが犯行に至った原因の一端であり・・・・、と主張。情状酌量と減刑の決め手として頻繁に使う弁論が展開されがちだ。

 おそらく、この事件でも、担当弁護士は、この手法を展開するはず。それが受け入れられるかどうか?は、裁く裁判官次第であるが・・・・・。

 この事件現場となった、2階建ての家がある「杢師」(もくし)2丁目

 杢師、という珍しい地名。コレは、その昔、木工加工職人が多く住んでいたことから「木師」転じて「杢師」と付けられたと言われている。

 彼は、小学校、中学校、ともに、クラブ活動には入っていない、帰宅部・所属。ひとり、自宅で仕事から帰ってくる母を待つ日々。

 上総高校に合格、入学してからも、ソレは同様だった。

 高校の三者面談では、「美術関係の専門校に、進学したい」、実母も「させたい」と言っていた。

 そして、「家計を助けるため」という名目で、高校に「アルバイト願い・届け」を提出。届けを出せば、認められる仕組みだった。

 市内にあるホームセンター「ジョイフル本田 君津店」でアルバイトを始めた。開始は、今年の5月からでしたと、店。都合7か月働いたことになる。

 高校生であるため、平日は、高校の授業が終わってからの夕方から。土日、祭日も働いた。仕事内容は、商品の補充

 陳列棚に商品が足りなくなれば、倉庫から出して店内に並べてゆくという仕事。力仕事ではあるが、接客はしていない。

 勤務態度は、「ごくフツーでしたよ」と、店の責任者は言う。

 勤務は、「週に5日ということだったんですけど、休ませてくれと言う時もあって、大体週に4日・・・・ぐらいでしたかねえ」

 「本人から、仕事は12月21日までということでした」

 となれば、月に手にしたアルバイト代は、6万円前後か。

  それで、母にいくらか手渡ししたり、好きなゲーム・ソフトを購入したり、映画を観に行ったり、レンタルDVDを借りて、見てたりしている日々を重ねていた。

 「収入」が高校生にしてはあるため、ゲームの貸し借りをしていた友人と、トラブルを抱えていた、というハナシも小耳にはさんだ。

 だが、ソレは、友人たちにカツアゲされるほどには至っていないようだったが、返せ、返さないの状態にいらだち、かといって相手をぶちのめし倒すほどのチカラはない。

 教頭に聞くと、「ガールフレンドですか? いなかったと、聞いております」

 いれば、別の展開をみせたはずだ。

 「友人関係が、うまくいかず、ストレスを感じていた。ストレス解消のために、誰でもいいから、ヒトを殺したかった」という、意味分からない、報道されている殺意にまで至る供述に、どうやって結びつくのか!?

 友人は、少ない。クラスの同級生や、担任によれば、「おとなしく、目立たない印象しかありませんでした」

 先の教頭、西川正行も、彼と何度か廊下ですれ違っており、同じような受け止め方だった。

 犯行は、極めて冷静に、且つ、身の毛もよだつほど、計画的に進められていた

 先程書いたように、12月21日に、アルバイトを辞めた。祖父母を殺そうと、その時点で決めており、2度とここでアルバイトをすることは出来ないだろうと想っていた。

 21日、彼は、アルバイトに行く前に、学校では「大掃除」を、ひとりの生徒として、こなしている。

 翌22日は、上総高校の終業式。

  (上総高校 ホームページより)

  壇上に立った校長・松本吉充(写真上)が訓示。

 その日、彼は、今度は昨日までアルバイトしていた、「ジョイフル本田 君津店」に行き、つるはしを買っている。 店の責任者は、それに気付いていない。

 かなづちや、大型ナイフは、すでに購入。手元に集めてあった。

 そして・・・・・・同居する母は、ごく親しい人物(男性)と、沖縄へと旅行に行っていた。

 計画を、予定通り実行する。

 誰にも気付かれることなく、つるはし、ナイフ、かなづちなど、ヒトを確実に殺すための凶器を手にして、深夜、祖父・洋志(67歳)、祖母・ちや子(64歳)が、間違いなく就寝している時刻に向かい、持っていた合鍵で玄関を開錠。

 音をさせずに、静かに2階に上がり、まず祖母を惨殺!

 次いで、階下に降り、祖父をも一気に惨殺!

 頭蓋骨、首、顔面、あらゆる箇所に致命傷を与え・・・・・命を奪った!

 辺り一面は、血の海であった。

 すざまじいばかりの、殺意という他ない。

 供述のなかで、「殺すのは誰でもよかった」 「しかし、通りすがりのヒトを殺そうとすると、追い駆けられる可能性があった」というくだりが見受けられるが、事実は違う。

 誰でも良いのならば、ストレスを感じていたという友人、そのヒトを殺せばいい。ましてや、母でも無い。

 祖父母に、殺意を抱かせる何か、激しい恨みと怒りを感じていたと断定する他ない。それも、無抵抗状態を狙ってだ。卑怯、極まりない。カネも、奪った。

 供述もまた、虚偽。

 激しい返り血を浴びた衣服は、そこですべて、あらかじめ持参したものに着替え、血はぬぐい、一息ついた後、早朝に帰宅。

 母はまだ不在の中、ココロ落ち着かせてテレビを見、ゲームをし、映画を観て、時の流れに身をまかせた。

 自首をしなくても、いずれ、長く祖父母の姿が見られなければ、母でなくとも、誰かが不審に感じて、警察などに通報し、殺人が発覚する。

 23、24、25、26・・・・・・・

 26日の夕方、18時過ぎ。彼は、考えた挙句、母の帰宅と相前後して、君津警察署に向かい、自首のようなカタチで出頭。

 恐怖の、計画的、冷静惨殺事件が世に知らされることとなった。

 冷血

 そう言い換えても、良い。

 まだ、17歳。高校2年生。

 27日、逮捕。

 28日、身柄送検。

 母は、よりにもよって、自分の両親を、自分の子によって惨殺された。

 「何も、知らなかった」という母の言葉は、事実であろう。

 今、祖父母宅へ電話を入れても、呼び出し音しか聴こえてこない。

 未成年ということで、手厚い少年法に守られ、計画的であっても、死刑にはならない。彼は、は、そのことも、知っている。知っていて、実行した。

 少年審判で、彼は、どのくらい本当のことを、ありのまま言うだろうか・・・・・

 深い闇に、まだ光りは差し込んでいない。

 

 

 

 

 

 

 



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