不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

浮世博史『もう一つ上の日本史、近代~現代篇』(88)-3百田氏の誤り④:南満州鉄道爆破事件・日中戦争・太平洋戦争・沖縄戦・終戦において天皇はそのつど「意見」している!

2021-08-13 19:03:04 | 日記
※浮世博史(ウキヨヒロシ)「もう一つ上の日本史、『日本国紀』読書ノート、近代~現代篇」(2020年)「敗戦と戦争」の章(315-384頁)  

(88)-4  GHQが天皇の戦争責任を不問にしたのは、「日本の占領政策に天皇を利用しようという方針」もあるが、戦争中の天皇の行動を調査・分析し、それを連合国代表・極東委員会も理解したからだ! (344-346頁)
G-5 GHQやマッカーサーが天皇の戦争責任を不問にしているのは、「日本の占領政策に天皇を利用しようという方針」(346頁)もあるが、戦争中の天皇の行動、そして述べられた「意見」など膨大な資料・証言調査によって調査・分析し、それを連合国代表・極東委員会も理解したからだ。(344頁) 
G-5-2 例えば「十五年戦争」開始の契機となった「南満州鉄道爆破事件」(柳条湖事件)(1931/9/18)と直後の軍事行動(Ex. 全線全関東軍出動,奉天攻撃、朝鮮軍の独断越境、錦州攻撃)は、天皇命令で始まったものではない。(344頁) 
(ア)「朝鮮軍の独断越境」を事後報告された天皇は、「此度(コノタビ)ハ致方(イタシカタ)ナキモ将来充分注意セヨ」と述べた。1931/9/21金谷(カナヤ)参謀総長が朝鮮軍の不始末を天皇に詫びた。(344頁)
(イ) 1931/9/21、天皇は「満州事件ノ拡大セザル様トノ閣議ノ趣旨ハ適当」と、若槻礼次郎首相に政府の不拡大方針への支持を伝えた。(344頁)
(ウ) 1931/9/22、天皇は「行動ヲ拡大セザル様」と奈良武次(タケジ)侍従武官長に命じた。(344頁)
(エ) これ以後、統帥部は天皇に軍事行動の事後報告、不正確な情報の提供を続ける。他方「天皇が直接軍事行動を命令したことは確認できない」。(345頁)
(オ) 1931/10/08、本庄繁関東軍司令官が示した「張学良政権に対する否認声明」について、天皇は「本庄司令官の声明及布告は内政干渉の嫌(キライ)あり」と批判した。「出先軍部ト外務官吏トノ間ノ意見ノ相違ハ、陸軍ハ満蒙ヲ独立セシメ其政権ト交渉セントスルニ反シ外務側ハ其独立政権ヲ好マザル点ニアリト認ム、此点陸軍ノ意見適当ナラザル様思ハル。其積リニテ陸軍中央部ニ注意スルヨウニ」。(『奈良武次日記』)(345頁)
(カ) 1931/12/23、天皇は、犬養毅首相兼外相に対しても「錦州不攻撃の方針」を示し、さらに「国際間の信義を尊重すべき」と述べた。(345頁)
(キ) 1932/1/11には、天皇は「支那ノ云イ分モ少シハ通シテ遣ル方可然(シカルベク)」と攻撃の不拡大、国際関係の重視、中国との協調を示す。(346頁)
※天皇のこれらの「意見」にもかかわらず、「陸軍ハ満蒙ヲ独立セシメ」、1932/3/1満洲国が成立した。

G-5-3  百田氏の誤り④:「南満州鉄道爆破事件」の後も、「日中戦争」・「太平洋戦争」・「沖縄戦」・「終戦」において、天皇はそのつど「意見」し「判断」しており、天皇が「聞いているだけ」だった(百田419頁)ということは史料的に確認できない、つまり誤りだ。(346頁)

G-6 GHQは、 (a) マッカーサーが「1945年9月の面会で、昭和天皇の人柄に感銘を受け、天皇としての覚悟を知った」からという「個人の感想」にもとづいて、天皇の戦争責任を免じたわけでない。(346頁)
G-6-2  GHQは(b)「日本の占領政策に天皇を利用しようという方針」を立てたうえで、 (c) GHQ の調査により「天皇が戦争の節目で国際協調の立場から不拡大や回避を試みようとしたが、軍部の不正確な情報で判断を歪められてきた」という事実に基づいて、「戦争の責任はない」と判断した。(346頁)
G-6-3 もちろん(c)-2 昭和天皇の言動には「軍部の行動を後押しするような例も散見できる」。(346頁)
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メンタリストDaiGoは「社会」・「群れ全体の利益」にそぐわない人を殺し消去することを是認・肯定・推奨するエゴイストかつレイシストだ!DaiGoは残忍な独裁者の心性を持つ!

2021-08-13 13:20:02 | 日記
《参照》2021/08/09公開動画「超辛口 生活保護の人とかいない方が良くない?臭いしさ…【DaiGo】」

(1)メンタリストDaiGo:生活保護の人たちにお金を払うために、税金を納めてるんじゃない!
「僕は生活保護の人たちにね、あの、なんだろう、お金を払うために税金を納めてるんじゃないからね。」(メンタリストDaiGo)
《感想1》日本という国家に生まれた者は税金を払う。税金の使い方は、日本は民主主義国家なので国民の代表者(国会)が決める。「税金の使われ方が自分の考えと違う」場合は(Ex. メンタリストDaiGo氏)、国家の制度に従って変更する。彼が「生活保護制度」に反対の場合は、「憲法25条」の改正を目指せばよい。

(2)メンタリストDaiGo:「生活保護の人生きてても僕べつに得しないけどさ、あの、猫はさ、生きてれば僕得なんで」!
「生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら、あの、猫を救ってほしいと僕は思うんで。生活保護の人生きてても僕べつに得しないけどさ、あの、猫はさ、生きてれば僕得なんで。(後ろの猫に話しかけながら)ね?癒される。ねー。ほんとそうだねー。」(メンタリストDaiGo)
《感想2》メンタリストDaiGoには「人間」(自分も他者も同じ「人間」)という概念がない。彼は自分にとって不快で不要な「物」を捨てる(「人間」も彼が否定すれば「物」にすぎない)ように、不快で不要な「人間」を消去すべきだと言う。
《感想2-2》メンタリストDaiGoは、(自分と同じように)価値がある「人間」と、不快で不要な「人間」を区別する。不快で不要な「人間」は、メンタリストDaiGoにとって「人間」でなく、「人間」の皮をかぶった不快で不要な「物」にすぎない。

(3)メンタリストDaiGoは「ホームレス」を嫌悪する!
「猫が道端で伸びてたらかわいいもんだけど、ホームレスのおっさんがさ、伸びてるとさ、なんでこいつ我が物顔で段ボール引いて寝てんだろうなって思うもんね。」
《感想3》メンタリストDaiGoは「ホームレス」を嫌悪する。「ホームレス」は汚く臭く邪魔で人生の落後者で怠け者と決めつける。(
《感想3-2》もともと競争条件が不公正・不平等であることをメンタリストDaiGoは考慮しない。「努力し勤勉だったから成功した」とだけ言うのは誤りだ。
①「いい家」に生まれれば「いい教育」を受けられるチャンスは増える。同じように努力し勤勉であっても「競争条件が悪い」者が居る。「競争条件が悪い」環境に生まれたことは、本人の責任でない。メンタリストDaiGoは「自分だけが努力し勤勉であった」と思うのは誤りだ。
②人間は「生まれながらにして」様々に異なる「身体・知能の能力」を持つ。自分の「身体・知能の能力」が相対的に少し良かったからといって、例えばメンタリストDaiGoがえばれることでない。自分の努力でそのような「身体・知能の能力」を持つわけでない。いわば「天」が与えた偶然の「贈物」(gift)にすぎない。
③人生には様々の「不幸な出来事」がある。メンタリストDaiGoは「不幸な出来事」(Ex. 病気、倒産、家の没落、DV、派遣切り・雇い止め、事故等)にまだあっていないことを「天」「運命」に感謝すべきだ。「ホームレス」には「不幸な出来事」に出会った者も多い。
④人は誰もが「幸福」になるために生まれてきた。「幸福」でない人を見たら、彼らを助けるのが「人情」というものだ。メンタリストDaiGoは不人情・冷酷だ。
《感想3-3》メンタリストDaiGoは人生の成功者の「傲慢」を示す。人生の成功者でも、謙虚で人情味のある人達もいるのに、メンタリストDaiGoは天狗になって「傲慢」で「不人情」で、人々の間に「不信」だけを生み出す。

(4)メンタリストDaiGo:「自分にとって必要もない命」つまり「ホームレスの命」は「どうでもいい」!「自分にとって必要」な「猫の命」の方が、「ホームレスの命」より重い!
「人間の命と猫の命は、人間の命の方が重いなんて、僕全く思ってないからね。自分にとって必要もない命は、・・・・僕にとって軽いんで。そうそうそう、だからべつにホームレスの命はどうでもいい。」
《感想4》メンタリストDaiGoは「自分にとって必要もない命」つまり「ホームレスの命」は「どうでもいい」と述べる。彼にとって「自分にとって必要」な「猫の命」は、「ホームレスの命」より重いのだ。
《感想4-2》メンタリストDaiGoは「賢い」から、自分で「ホームレス」を殺すと殺人罪になるので、多分「ホームレスを誰かに殺させて、苦しむ様子を楽しそうに見る」だろう。

(5)メンタリストDaiGo:邪魔で、プラスにならず、臭く、治安を悪くする「ホームレス」はいない方がいい!
「どちらかっていうといない方がよくない? ホームレスって。言っちゃ悪いけど、・・・・いない方が良くない?・・・・みんな確かに命は大事って思ってるよ。人権もあるから。いちおう形上、大事にするよ。でもいない方がよくない? うん。正直。邪魔だしさ、プラスになんかならないしさ、臭いしさ。ねえ。治安悪くなるしさ、いない方がいいじゃん。猫はでもかわいいじゃん?」
《感想5》メンタリストDaiGoが不快・不要と思う物とは(ア)自分にとって「邪魔」な物、(イ)自分にとって「プラス」にならない物、(ウ)自分にとって「臭い」物、(エ)自分にとって「治安悪くする」と思われる物である。彼は、他者を自分の「エゴ」にとっての道具・手段としてしかみない。彼はエゴイストだ。しかも有価値・有用・有益な「人間」と無価値・無用・有害な「間」を区別するレイシスト(広義の差別主義者、Cf. 狭義には人種差別主義者)だ。
《感想5-2》メンタリストDaiGoが何を思おうと、それ自身は、彼の勝手・自由だ。
《感想5-2-2》しかし彼は自分が不快・不要(あるいは無価値・無用・有害)と思う人間を、社会から消去・抹殺することを是認・肯定・推奨する。(次節参照)これはDaiGoの勝手・自由でない。「殺し合い」を彼は扇動している。

(6)メンタリストDaiGoは、「自分たちの群れ」・「社会」・「群れ全体の利益」にそぐわない人を殺すことを是認・肯定・推奨している!
「うん。もともと人間はね、自分たちの群れにそぐわない、社会にそぐわない、群れ全体の利益にそぐなわい人間を処刑して生きてきてるんですよ。犯罪者を殺すのと同じですよ。犯罪者が社会の中にいると問題だし、みんなに害があるでしょ? だから殺すんですよ。はい。同じですよ。」
《感想6》メンタリストDaiGoは、「人間は、自分たちの群れにそぐわない、社会にそぐわない、群れ全体の利益にそぐなわい人間を処刑して生きてきてる」と言う。だが、何が「自分たちの群れ」・「社会」・「群れ全体の利益」かについて論じない。そもそも「みんな」とはいったい誰なのだ?
《感想6-2》メンタリストDaiGoは、自分が有能で臭くないし汚くないし社会(=「みんな」)の役に立つと思い込んでいる。何という傲慢!
《感想6-2-2》メンタリストDaiGoこそ、社会(=「みんな」)にとって(無能なだけでなく)害悪であり腐臭を放ち汚い何の役にも立たないエゴイストかつレイシストであり、(権力をもてば)残忍な独裁者だ。
《感想6-3》何が「犯罪」であるか、つまり誰が「犯罪者」となるかについて、DaiGoは論じていない。
《感想6-4》メンタリストDaiGoは「自分たちの群れ」・「社会」・「群れ全体の利益」にそぐわない人は「処刑され」・「殺され」てきたと「事実」を述べながら、実は秘かにその事実を是認・肯定・推奨している。彼は残忍な独裁者と同じ心性を持つ。
《感想6-4-2》「みんなに害がある」者が「犯罪者」なら、メンタリストDaiGoこそ「犯罪者」だ。
《感想6-5》「自分たちの群れ」・「社会」・「群れ全体の利益」が何であるかは、メンタリストDaiGoとその仲間(賛同者)が決めるのだと、DaiGoは勝手に声高に主張する。
《感想6-5-2》だがメンタリストDaiGoは傲慢で、無能で、害悪をふりまき、腐臭を放ち、汚く、何の役にも立たないエゴイストかつレイシストだ。また「みんな」(「社会」)に害をもたらす「犯罪者」であり、そして(権力をもてば)残忍な独裁者だ。
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする