「物書(カキ)て扇引(ヒキ)さく余波(ナゴリ)哉」
Each of us write his own haiku poem on a folding fan. Then we tear it into two pieces. And each of us take one that other’s haiku poem is written on. Oh, we are sad to say good-by.
《感想1》
越前松岡にて芭蕉が北枝(ホクシ)と別れる時の句。北枝は加賀の芭蕉の門人で、この度、金沢から越前松岡まで芭蕉に同行し送ってくれた。芭蕉は「折節(ヲリフシ)あはれなる作意など聞(キコ)ゆ」と、北枝がしばしば素晴らしい句を見せてくれたと褒める。
《感想2》
「物書て扇引さく」とは、別れにあたりお互いの句を扇にしたため、引き裂いて相手の句を持ち形見とすること。実際は扇に芭蕉が句を書いて渡したが、別れの悲しみを「扇引さく」と表現したと思われる。
Each of us write his own haiku poem on a folding fan. Then we tear it into two pieces. And each of us take one that other’s haiku poem is written on. Oh, we are sad to say good-by.
《感想1》
越前松岡にて芭蕉が北枝(ホクシ)と別れる時の句。北枝は加賀の芭蕉の門人で、この度、金沢から越前松岡まで芭蕉に同行し送ってくれた。芭蕉は「折節(ヲリフシ)あはれなる作意など聞(キコ)ゆ」と、北枝がしばしば素晴らしい句を見せてくれたと褒める。
《感想2》
「物書て扇引さく」とは、別れにあたりお互いの句を扇にしたため、引き裂いて相手の句を持ち形見とすること。実際は扇に芭蕉が句を書いて渡したが、別れの悲しみを「扇引さく」と表現したと思われる。