DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

いろはかるた「雀百まで踊り忘れず」:若い頃覚えた道楽や悪習は、死ぬまで変わらない!

2018-10-07 20:22:01 | 日記
「雀百まで踊り忘れず」
What is learned in the cradle is carried to the grave.

《感想1》幼いときの習慣・癖、あるいは若い頃覚えた道楽や悪習(Ex. 浮気癖)は、死ぬまで変わらないこと。「病は治るが癖は治らぬ」という諺もある。
《感想2》これに対し「三つ子の魂百まで」の場合は「悪い」習慣・癖が続くという含意はない。英語の諺では「子供は大人の父親だ」(The child is father of the man.)と言う。
《感想3》雀の「踊り」とは、雀が歩く時、ちょんちょんはねることを指す。
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ウィリアム・ワーズワース「虹」(1802):この詩人が語る「自然への畏敬の念」は、神の「契約」への畏敬の念によって支えられる!

2018-10-07 11:20:24 | 日記
 The Rainbow 虹
     William Wordsworth(1770–1850) ウィリアム・ワーズワース

My heart leaps up when I behold 私の心は躍る
A rainbow in the sky: 空に虹を見た時:
So was it when my life began; 私の人生が始まった時そうだった;
So is it now I am a man; いま私が大人になってもそうだ;
So be it when I shall grow old, 私が年老いてもそうありたい、
Or let me die! そうでなければ死んでよい!
The Child is father of the Man; 子供は大人の父だ;
And I could wish my days to be そして願わくば私のこれからの
Bound each to each by natural piety. 一日一日が自然への畏敬の念に貫かれんことを!

《感想1》「創世記」9:12-17に「虹」の話がある。大洪水の後、神が、ノアとその子孫に対し繁栄を保障すると契約をする。そして神が言う。「わたしは雲の中ににじを置く。これがわたしと地との間の契約のしるしとなる。」かくて、この詩人にとって「虹」は単なる自然でなく特別な意味を持つ。
《感想2》この詩人が語る「自然への畏敬の念」は、神の「契約」への畏敬の念によって支えられる。彼にとって、「虹」が出現する自然は神である。
《感想3》子供が最初に「虹」を見た時の感激こそ、最も純粋な「自然への畏敬の念」である。諺にも「子供は大人の父だ」とある!(日本の諺では「三つ子の魂百まで」!)

《参考1》ワーズワースはロマン主義の詩人だ。ロマン主義は、それまでの啓蒙主義・古典主義・合理主義の理性偏重に対し(Ex. 魔術からの解放)、個人の主観的な感情や抒情(Ex. 自我の解放)に重きをおく。理想主義的であり、また個人の自由を主張する:自由主義・個人主義・エゴイズム。テーマとしては、恋愛賛美、自然賛美、民族意識の高揚、中世への憧憬、エキゾチスム(オリエンタリズム)、神秘主義、夢など。
《参考2》ロマン主義は、産業革命(科学的・資本主義的合理性の所産)への反動でもある。他方でそれは、道徳やキリスト教的倫理からの解放でもあった。アーサー・ラブジョイは「ロマン主義の時代」を1780年から1830年とする。
《参考3》ロマン主義はやがて、自然主義にその座を譲る。
《参考4》「ロマン」的とは、もともと中世のロマンス(恋愛・冒険物語)に由来し〈空想的な,物語的な〉の意。
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