魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

作り手の思いが聞こえてくる-カレーのアキンボ

2017年08月21日 | 美味しいもの
佐賀市大和町にある「カレーのアキンボ」へ行ってきました。
佐賀大和の高速のインターから数分の場所です。


もうかなり前からマークしておりましたが、やっと念願叶いましたよ。

まず、店構えがシブいでしょ。




入り口は右側でした。




この2枚の写真を見た段階で、創造性溢れる予感がするではありませんか?!



入ると店内はこんな感じです。



古くなった家屋をリフォーム、リノヴェーションした形です。
隠れ家というか秘密基地みたいです。

ちなみに料金は昼でも夜でも3500円(税込み)です。
スープにカレーが3品とデザートが出ました。
普通にカレーとしては高いですが、どんな世界か見ていきましょう。
基本的にトウガラシ的辛さはありません。





まず出てくるのが水ではなく、お湯です。

なぜか?と尋ねたら、油っぽいものも多いので、水ではなくお湯の方が優しく流してくれる
からだそうです。 ・・・なんとなくこだわりが見えそう。




さて、まずはスープから。



かぼちゃのスープにナス、そして中には蟹の身が入っていました。
甘いかぼちゃの風味と塩味のする蟹の対比。



そして登場したのが「いさきのカレー」。



脂の乗ったイサキと、それを受け止めるカレー風味のちょっとかために炊いたライス。

この時点で実に繊細かつ素材の味を重視しているか、を感じます。




2番目のカレーは「羊のキーマカレー」。



これは思わず唸ります。
羊のワイルドで旨味の乗った味。やや脂っぽさもあります。コンパクトに盛り付けられては
いますが、ガツンと来る味です。野性味あふれる肉の旨味を堪能しました。
本音を言えば、これをもっとたくさん食べたい! やたら美味いです。




そして最後に出てきたのは「野菜のカレー」。



シェフの思いの詰まった野菜カレー。

スープ→魚→肉と来て・・・最後に野菜ですよ。
右上の黄色いのはダル(豆)の炊いたもの。ダルスープ的役割を果たします。
野菜と混ぜるととっても美味しい。

野菜のひとつひとつがとても美味しく、シイタケもありましたがこれがまた良かったです。

最後に野菜をもってくる構成って・・・驚きですよね。




後から検索して分かったこと。

羊のカレーはシェフが東京で働いていた時のスペシャリテだったこと。
佐賀に来て美味しい野菜に出会ったこと。等々・・・。


つまり、スープ、魚、肉と来て、最後に今出会い、楽しんでいる野菜を~!という、そんな言葉が
聞こえてきたわけです。そのひとつひとつの素材と対話し、生かしながら作りましたよーという声です。




最後にデザート。



プリンとコーヒー。



いわゆる「カレーが好き」っていうと、ワイルドで結構辛いのが良くて、インパクトを
求めるベクトルとはまったく違う・・・・・逆を行く、そんなカレーコースでした。

和食のように懐石料理っぽく、実に繊細な配慮がなされた、むしろ何かが新しく進化した形を持った
カレーコースでした。きっとこれからも進化は続くのでしょう。
またいつか来たいです。



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