魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

たったひとりの精霊流し2

2016年08月17日 | Weblog
母を送ってきました。


大きな精霊船はとても作りきれないので、菰を船の代わりに流しました。


これが菰(こも)です。

お菓子や野菜などのお供えした食べものを藁包みして縛ります。

そして持ちやすいように紐をつけたり、この日は肩に下げられるようにしました。
菰ですが、気持ちとしては精霊船です。



これと線香。



そして魔よけの爆竹。あんまりしたくないのでとりあえず10発だけ。




さて、その爆竹を鳴らして出発!


外国人居留地のあった大浦町へ。



そういえば最近、この元英国領事館、後に児童科学館、野口弥太郎美術館などを
経た極めて重要な残された洋館が工事中!どうなるの?!










それはさておき、新地町の中華街へ。


巨大な精霊船に出会いました。
6、7連の葬儀会社メモリードのもやい船です。
これにいっしょに乗せるというすべもありましたが、ひとりで、気持ちで流すことを選びました。
もちろんどれが正解とかはまったくありません。それぞれの思いです。



さあ、浜の町、長崎市の真ん中です。



普段は賑わう長崎のメインストリート。ここから県庁坂を見ます。
この真ん中を通って行くんだ。



ここが県庁坂のてっぺん。爆竹も鳴らします。




そして坂を下って大波止、夢彩都前へ。

ここを右へ曲がって、流し場を目指します。



この近所にも菰だけの流し場はありましたが、心の中は精霊船なので、尾上町の
流し場まで行こうと決めました。


そしてほどなく到着。


ゴールが見えきます。母と最後に歩くのもあとこれだけ・・・と思うと目の前が曇ります。

爆竹は悲しみを紛らすためにあれだけ派手に鳴り響くものだと初めて知りました。




そして、精霊船はここ(船の集積場)へ入っていきます。


中では壊され、トラックに積み込まれます。

海に流すわけではないので、現実はあまりドラマチックではないです。



そして菰は置き場がありますのでここへ。

他にも同じような思いでここへ持って来られたのでしょう。
ここへ置いて手を合わせます。

最後に「母さん、いつかまた会おうね」と別れを告げてきました。


帰りの風景。

まだまだ多くの精霊船が県庁坂~大波止を流れていきます。

たくさんの方に思われ、船を作ってもらって送られることはとても幸せなことなんです。
何十回も経験していますが、今年は特に心に沁みました。

いつか自分自身も送られる日が来るんだろうなあ・・・と思いながら
長崎の夏、お盆が過ぎて行きます。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして。秋桜と申します。 (秋桜)
2016-08-19 17:15:21
初めまして。秋桜と申します。

長崎にお住まいなのですね。

私は宮崎県に住んでおります。
市内ではないのですが、近郊です。

お盆にお母様。お喜びに
なられましたことと思います。
良いご供養になられましたね。

私は現在。父が転倒。入院中で
心労もある状態では
ございますが、お邪魔させて
いただきました。

応援のポチをさせていただきます。

残暑も厳しい毎日ではございますが
ご自愛くださいませ。
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Unknown (ラリラリピノ)
2016-08-19 21:19:58
秋桜様、ありがとうございます。

お父様大変ですね。私もいろいろと経験し、介護の大
変さを実感しております。

母が亡くなり、あとは父ですが、いろいろと病気の箇所
があって、いつ何があってももおかしくない状況です。
「時間よ止まれ」と思いながら今を生きていたりします。

でも誰しもが通る道ですもんね。何とかがんばりましょう。

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