魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

値上げ通知

2014年07月24日 | ワイン ~2019年
いくつもの輸入元から値上げの通知が届いています。

もうね、戦々恐々。

早いところは8月からだし、9、10月からというのが多いみたいです。

値上がり幅もいろいろあって、ワインごとに違います。数十円程度から
激しいものまで。

仕入れをどうしようかと悩みますよねえ。

今年のボジョレー・ヌーヴォーの案内もいくつも届き始めています。


そして驚いたのは輸入元の方の訃報でした。享年41歳。試飲会でお会いして、
取引も開始した矢先でした。

昨年もこの業界の知っている若い方が亡くなり、社長まで亡くなり、過労な
のか?それほど過酷なのか?

いろいろ考えましたが、みなさんやはり必死に生きてるんです。
明るい顔であいさつ、お話ししますがその裏は誰にもわかりません。

でもこの業界で働く皆さんは、お客様に美味しいワインを届けよう、笑顔を
喜びを届けようとしています。

何もワインを造る農家や、シャトーや現場ばかりではないんですよ。
流通業でお客様との間に立って、ものを選び、動かしている人達の努力があり
ます。そしてみんなワインが大好きなんです。


私としても値上げは心苦しいですが、仕方ありません。
少しずつ価格も変わるものが出てまいりますが、がんばってまいりますので
何卒よろしくお願いいたします。



今夜はこれ。



ラベルは布で出来ていて、厚みがあります。




裏ラベルも貼っておきます。



2009 デルノンクール CS
  (USA、カベルネ種、赤)

香りはかなり熟したブラックチェリー、プラム、イチジク、ドライフルーツ、
黒土、黒糖、シナモン、クローブ、ジビエなど。


味わいは濃厚で、堂々として、とても深いです。黒々としたペッパーやスパイスが
入り混じり、タンニンもしっかり。大柄で骨格もすごいです。
ただやや若いので閉じ気味で、やや暗め。もう少し華が欲しいところ。

結構お高い価格ですので、明るく弾けて欲しいところでしょうか。
USAだったらなおさらです。


暑い夏も、値上げの夏、秋も何とか乗り切りたいところです。


コメント
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