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住職の独り言

~ご縁に触れて~

馬鹿と無欲

2009年02月18日 | Weblog
「馬鹿」(ばか)じゃない~!
誰しも良い気持ちはしないであろう。

馬鹿を辞書には、おろかなこと・社会的常識に欠けている・無益な事とある。
カントによれば「馬鹿」とは、
「価値の小さいもののために、より大きな価値を犠牲にする」事だそうだ。

要するに価値の大小の見極めが出来ない事。

反対に利口(ちこう)を辞書には、口先の上手いこと・頭がよいこと…とあり、
カントに対するならば「小さな価値(コスト)で大きな価値(利益)を得ること」となる。

でも凡夫の智慧を以て価値の大小を見抜く事は難しい!

太平洋戦争でも大きな価値を得ようと反対意見を押し切り、
戦争に突入して敗北した。

バブル景気により大儲けしたと誇っていた人も、
大きな損失を負う事になった。
土地・ガソリン・投機話…
大きな価値を得ようと投資しても一夜にして破産の憂き目を見る。

「無欲」というと、
みすみす利益を逸し馬鹿のようであるが、
長い目で見れば案外損しないかも…
無欲とは元来損得を度外視するものだ。

現在社会のように目まぐるしく激動する社会にあっては
無欲とまでもいかないまでも少欲知足を心がけたいものだ。
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笑顔

2009年02月17日 | Weblog
8歳になる子供の詩です。

 ぼくが笑うと いのちもにっこり
 ぼくといのちが きもちいい

何かほっこりしますね。

詩の「いのち」を阿弥陀さまに替えると
そのまま信心の世界ですね。

 ぼくが笑うと アミダさまもにっこり
 ぼくとアミダさまが きもちいい
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アナログ人間回復

2009年02月16日 | Weblog
携帯もテレビも…
アナログからデジタルに移行される昨今。

食べ物の傷みを判断するのも、
チョットこれニオイしない?
と家族で話合っていたものが、
会話より賞味期限を以て判断する。

自然と共に生きる生活から、
夜も昼もない科学技術の上に構築された生活へと変化して行く中で、

ピカソのように視点を変えて観る
ウサギのように音を聞き分け
犬のように臭いを嗅ぎ
舌で味わい、手触りを感じ
人間の感性を大切にする

アナログ人間的な人間性までは失いたくない。
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朝の日曜礼拝法話

2009年02月15日 | Weblog
本日の日曜礼拝は私が当番日でした。
その法話内容をチョット紹介。

本日2月15日は涅槃会であります。

阿弥陀如来がおさとりの世界より、お釈迦様として私たちの元へ現れて下さり、
浄土真実のみ教え、即ちこの私が救われる道をお残し下さり、
2月15日80歳にして法然上人の和讃にありますように
「頭北面西右脇にて」おさとりの世界へ還られた日であります。

その救いの法は
本日拝読致しました一首目の和讃に

 如来の作願をたずぬれば 苦悩の有情をすてずして
 回向を首としたまいて 大悲心をば成就せり

とあり、一言で申すならば

阿弥陀如来は願い元を訪ねると、
私たちの苦悩を自身の苦悩とし、苦悩を解決する為に、
私たちが、手を合わすこと、信じることも、歓ぶ心も、
全て如来さまの側で仕上げて私たちに与えて下さるのであります。

先日新聞の投稿欄に「亡き母へありがとう」という投稿がありました。
要約しますと、

 昨年8月「さようなら」もいわず、母は父の元へ旅立ちました。
92年の母の生涯を振り返ると、父は終戦間際に戦地に連れて行かれ、
私たちの元に戻ってきませんでした。
2歳の私を含め4人の子とともに残された母はよく泣いていました。
「お前たちを連れ、何度川に飛び込もうと思ったことか」
と話す姿を思い出します。
家もお金も仕事もない戦後。
母は私たちを育ててくれました。…
私は信じます。
無念の死を遂げた父が母を抱きしめて迎えてくれたことを。
「おれの分まで頑張って子供を育ててくれて有り難う。
ここでは永久に一緒だ。失った63年をやり直そう」と。
父にする話には困らないことでしょう。
こちらでできなかった分、父に甘えゆっくり休んで下さい。
ハスの上の2人を想像し、ようやく胸のつかえが取れた気がします。
(66歳 愛知県 主婦)

和讃に「苦悩の有情をすてずして」とあり
私が求めるより先に、私の心を見抜き、
南無阿彌陀佛となって私を支え、
往生浄土の道を歩まして下さるのであります。合掌
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春一番

2009年02月14日 | Weblog
キャンデーズの歌に「春一番」というのがあった。
 雪が解けて川になって 流れて行きます
 つくしの子が恥ずかしげに 顔を出します
 もうすぐ春ですねぇ
 ちょっと気取ってみませんか…
 
昨日は春一番が吹き荒れた。
それに伴って花粉が飛び、黄砂が降る。

でも今年は本当に暖かい…
おかげでスタッドレスタイヤの出番ナシ!

日本列島のソメイヨシノは開花は、
この50年で4.2日早まっている。
温暖化の影響…?

鹿児島ではこの20年余り、
逆に開花時期が遅れてきているという。

だから開花時期が逆に東京から南下することもある。

櫻のつぼみは前年の夏ごろ形成され、その後眠りにつき、
冬の寒さにビックリしつぼみを膨らますという。

鹿児島などでは温暖化により冬の厳寒が少なくなり、
花の芽が目を覚まさなくなったそうだ。

私たちも櫻と一緒かも…
「迷いを迷いとも知らず 目を覚ますことなき迷いに沈む 我一人を救う為に御成就下さった南無阿弥陀仏」

~安心決定鈔~
迷ひの衆生の心想のうちに入りたまへり、しらずして仏体より機法一体の南無阿弥陀仏の正覚に成じたまふことなりと信知するなり。
願行みな仏体より成ずることなるがゆゑに、をがむ手、となふる口、信ずるこころ、みな他力なり。




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支え合ういのち(2)

2009年02月13日 | Weblog
若い子がギンギラギンな付け睫毛(まつげ)にアイシャドー。
目の周りは真っ黒!…思わず  かと思ったよ~!

パンダは竹を食べ、コアラはユーカりの葉を食べる。

コアラはユーカリの葉を鼻で嗅ぎながら
毒のあるなしを見極めながら食べる。

ユーカリでも毒のある葉と、毒のない葉があるそうだ。

毒のある葉は、
枯れた土地の木でコアラに葉っぱを食べられる為、
子孫を残す為、自衛本能として毒を含むようになったとか…

毒のない葉は、栄養豊かな土地にあり木が良く育ち、
毒を含まなくても子孫を残す事が出来るから毒を持たなくなったそうだ。

人間でも、インドネシアの現地の人は、
下水が流れ込む川の水で炊事・洗濯をしても平気で生きて行ける。

日本から行った駐在員はマラリアや腸チフス、赤痢になるという。

現地の人は腸内の寄生虫(カイチュウ)がいて、
それが健康に寄与しているが、
日本から行った駐在員には、
寄生虫(カイチュウ)がいない為病気になる。

寄生虫・ばい菌、ウイルスは人間の敵にもなるが味方にもなる。
現代人はきれい好きになったため病気にもなりやすい。

「私と小鳥と鈴と」(金子みすず)
 私が両手をひろげても、
 お空はちっとも飛べないが、
 飛べる小鳥は私のように、
 地面を速くは走れない。
 私がからだをゆすっても、
 きれいな音は出ないけど、
 あの鳴る鈴は私のように
 たくさんな唄は知らないよ。
 鈴と、小鳥と、それから私
 みんなちがってみんないい。



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支え合ういのち(1)

2009年02月12日 | Weblog
「苦しみに 耐えた人ほど 味がある」(恵)

植物は、生まれてから死ぬまで同じ場所にとどまり、
害虫や有毒物質、紫外線などの有害物質にさらされたり、
攻撃を受けても逃げ隠れ出来ない。

そのため、体内に入ってきた有害物を解毒・除去する力(ファイトケミカル)が備わっている。
こうした力は、野菜や果物を食べることによって人体に入ってきても、
人体内の有害物を解毒・排出したり
白血球の働きを促し免疫力を高める作用がある。

強い日照やしつこい昆虫の攻撃という激しいストレスに耐えた野菜や果物ほど、
その力を多く含み、人間の健康増進に寄与するという。

野菜や果物もハウス栽培のものより、
露地物の方が、健康増進や病気を治す力はずっと大きい。

人間も同じ…
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葬儀の視点

2009年02月11日 | Weblog
葬祭会社と宗教者の葬儀運営の視点の違い。

葬祭業者の方は、故人の生き様(過去)に思いをはせ葬儀を進行される。

宗教者は過去はもちろんだが、未来(お浄土)へも目を向けて葬儀を進める。

その結果、葬祭業者の中心は故人であり、
宗教者はご本尊が中心になる。

当流の葬儀規範には
仏徳を讃嘆し、故人を偲びつつ報謝のまことをささげる儀式。
とあり、その中心は阿弥陀如来であります。

結果、祭壇の一番上に何を安置するかという違いが出てくる。
遺影かご本尊か…

浄土真宗ならば阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)をご安置し、
壇を下げて、遺影・法名を置きたいものである。

~お聖教に聞く~
 阿弥陀如来の大悲のはたらきにより、お浄土(自我を離れたおさとりの世界)へ参らせて頂くと同時に、菩薩となって悩み苦しむ私たちを導いて下さる。

~和讃~
南無阿弥陀仏の回向の 恩徳広大不思議にて
往相回向の利益には 還相廻向に廻入せり

安楽浄土にいたるひと 五濁悪世にかへりては
釈迦牟尼仏のごとくにて 利益衆生はきはもなし
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片付け上手

2009年02月10日 | Weblog
私の机は綺麗に整理整頓され不要なものは置いてない。

机の上には   プリンター…
机の横にはシュレッダー・ゴミ箱…

片付け上手も良いんだけど…
でもチョットおっちょこちょいの所がある。…

今も、法話用に取っておいた新聞の切り抜きをシュレッダーしちゃったし、
前なんか中身が入ったまんまの布施をシュレッダーしたことがある。

これはまずいんじゃない…!
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四海の信心の人はみな兄弟

2009年02月09日 | Weblog
毎日曜日朝7時から朝の日曜礼拝だが、
この会は本当にアットホームな感じだ。

昨日は18人位のお参りだったが、
お正信偈繰り読み・御文章拝読・法話。
これで約40分から45分。

その後、茶話会となる。
お茶菓子には色んなものが並ぶ…

昨日はYさん自家製白菜漬け・ I さい差し入れのイチゴ
京都の生八つ橋・クッキー等々さまざまなお茶菓子が並ぶ。

阿弥陀様(親様)を中心にした家族であります。
 
~蓮如上人御一代聞書(意訳)~
(40)身分や地位の違いを問わず、このようにみなさんと同座するのは、親鸞聖人も、すべての世界の信心の人はみな兄弟である。
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