旧三井財閥を支えた実業家で、茶人としても聞こえた人に「鈍翁」益田孝がいる。
好んで色紙に書いた言葉がある。
〈茶煩悩即菩提〉「茶」は煩悩の数「百八」を意味する。
十を二つ並べた草かんむりに八十八を書き足して茶になる。
百八の迷い(煩悩)が悟り(菩提)に至る縁となる、との教えである。
気持ちを静め、心の迷いを解くお茶の効能は多くの人が知るところで、煩悩に何かと縁の深い飲み物だろう。
~産経新聞「編集手帳」より~
★定例法話会(じょうれい ほうわかい)
日時 平成29年6月20日(火)
午後1時30分~
講師 米田順正師
(広島県廿日市 最禅寺住職)
どなたでもご自由にお参りください。