King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

一期一会の珈琲

2023年06月20日 11時11分43秒 | 珈琲


日々飲む珈琲に何を求めるか。それは人それぞれだと思います。当店のような小さな珈琲屋まで足を運んで来られるのはやはりそれだけ特別な味なり珈琲に更なる物を加えてくれるという期待されるからなのではないでしょうか。
ところで私は日々季節を感じ今のこんな風を感じた日にはこんな味でこんな感じに浸れる珈琲などと焙煎を工夫しベストの豆を考えています。
とかくなんでも値上げしてしまう世の中になり、それがそもそも政府や日銀の求めるところで、世の中的にはそれでより豊に暮らしやすくなるはずでした。
異次元の規制緩和だとかアベノミクスでも実現できないものが、ロシアのウクライナ侵攻、コロナ禍でなんでも値上がりする世の中になってしまいました。
どこも出掛けないのでせめて日々の珈琲はよいものをとか日常を大切にということで当店を訪れる人もいました。そんなかたに何とかより素晴らしい珈琲をという思いも増すなか日々を季節を感じて飲む珈琲のすはらしさも相変わらず説くものの値上がりの激しい珈琲の世界で格安の珈琲を仕入れ提供するというのもいつものことなのですが商社や問屋が資金的理由や在庫整理などで手放す刹那的商品などを見ているなかときにはきになりいつもと違うものというのはありつい買ってしまうものもあるのです。
まあ、それでも当店のポリシーとしてコンテスト入賞とかコピルアクなどのような希少で高いとかの品はなく皆味が重要視されます。
そんな中今回どうしてもきになり買ってしまったのはオレンジ発酵の珈琲です。
珈琲は元来果肉を水で洗って取り除き天日や倉庫で乾燥し脱穀して出荷されます。ところが中には果肉を残して乾燥させたり果肉を発酵させたり何か足すことは行われてきました。その何かが自然の菌の力というのは日本人の得意として来たことです。世界中に発酵食品はあるものの日本のものは取り分け日常性だったり味だったりで抜きん出ているのは間違いありません。今回の珈琲は果肉を水で洗い流したあとオレンジとワインの酵母を加えて発酵させたという点です。売り出し値段で4500円にもなる豆は買い手も少ないのにも関わらず買ってしまいました。まもなく入荷します。今回の資料のなかの言葉に促されたかのようです。もしこの製法が世界に認められたらという見逃せない感じを受けました。さてどうなるか。
コメント
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