King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

湯布院への旅

2008年06月22日 23時50分47秒 | 日々のこと
今までの旅行が、パックの安い旅行でとにかくよくばって
いろいろ回れるものを選んできましたが、ここに来てもっと大人の
旅行をしようということになり、自分で宿と交通手段をすべて
チョイスして何も見て回らない、のんびりと温泉に入るという
旅行を計画しました。

場所は九州の大分、湯布院です。
近年人気が高まり、雑誌等にも特集が載り、温泉とロールケーキ
が有名というところですが、あえてその他の情報を遮断して
行き当たりばったり、現地で目に付いたものだけ、現地での出会いで
いろいろ行動を決める旅行にしてみました。

さてそうなると旅行費が高いのにまずびっくりさせられます。
飛行機がネットで割引でも片道26000円で、パックだと3万台で
湯布院と別府など2泊するものがあります。いやいやここはあえて
個人の自由旅だから高いのも我慢です。

宿がネットで見てみるとこれまた高くて、普通温泉地でも1万2千円
台で2食付であるのですが、どうしてもいい旅館だと普通に3万円を
超えてしまいます。これも今回の旅行では個人の自由旅なので、下手に
安いところでは、大きなホテルに泊められてサービスはおざなりで
料理はありきたりで設備は古いということになるのです。
個人向けのサービスを行っているこじんまりとした旅館で、料理も
よいところでいいのです。

ネットの評判のよさげなところを予約して、行き当たりのばったりの
旅は始まりました。梅雨前線の停滞で九州地方はひどい大雨で、これ
また湯布院も大丈夫かと懸念しましたが、飛行機は揺れたものの現地
はそんな被害を受けていませんでした。それでも出だしは雨です。
大分空港につくと、まあその何もない様に拍子抜けして、とにかく
すぐに湯布院に行ってみようとなりました。交通手段は大分に出て
鉄道で行くか、レンタカーか高速バスです。ここは素直に高速バスです。

バスで一時間もするとすぐについてしまい、のどかな山間部をバスは
ゆったりとこじんまりとした町に着きました。駅に行き、観光案内所
で資料をもらい駅前の喫茶店のようなところでまずは遅い昼を食べ
ました。九州にしては高いうどんでした。味は関東と違い汁が出汁色
のところが旅情を誘います。時代に取り残されたような昔の流行らない
お店から出て、まずは温泉街を歩いていきます。

宿は送迎をしないということなので、タクシーでもよかったのですが、
とにかく狭い道に人がずっとそぞろ歩いていて何か中心地には面白い
ものがあるのではと思わせるものがありました。その人の流れに乗り、
歩いていると店はそんな特徴のあるものもなく、ありきたりの物を並べた
よくあるお店がとにかくずっと続きます。そんなお土産屋さんを冷や
かしたり、試食のお菓子やら勧められるままに色んな物を試していると
予約した宿に着いていました。

お土産屋の続くとおりの真ん中にあったのです。
傘もささずに歩いてきたので、上着は濡れています。それを着くと
乾かしておくからと預かられ、荷物をとって部屋に案内されとにかく
ひとまず腰を落ち着けてみました。するとお茶とウエルカムスィーツ
ですと黒豆のゼリーが運ばれてきました。金粉まで乗って豪華です。
さすが高いだけのことはあると少し感心しました。

うろ覚えの湯布院の知識から、コバルトブルーの湯がある宿はどこか
運んできた人に聞くとそれは唯一湯布院で色の付いた湯が出るところで
3時過ぎたので今日は入れないといいます。まあ雨なので今日は露天
風呂に行かなくても別にいいし宿には部屋にひとつづつ岩風呂の
源泉掛け流しの湯が付いていて、もちろん24時間は入れるのです。
これはこれでいいのですが、温泉というと大きなお風呂も入りたい
ので、他の風呂事情も聞いておきます。

部屋付きの風呂に早速入り、浴衣に着替えると夕食まで然程すること
もなく、ボーとしている間に夕食です。
夕食は部屋食でそこそこ豪華でした。宿の近くに蛍が出るから終わっ
たら散策してみろとのことで、時間をかけて食事をした後に外に
行ってみました。

宿の近くの川でよーく探すと草むらに蛍はいました。秩父で見るような
飛び回る姿は見られませんでしたが、期待していたわけでなかったので
楽しいひと時でした。夜は疲れているのになかなか眠れず湯船に流れ
込む湯の音だけが聞こえる静かな夜でした。

コメント
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