昨日は入間で『M.I.Ⅲ』と『ユナイテッド93』を
見ました。お盆休みに突入と言うことで映画館は
かなり混んでいました。しかし私のお目当ては、
そんなに混んでなくて、まあまあどうにか座れました。
ミッションインポッシブルは、宣伝している割に評判が
良くないようで、米本国でもデッドマンチェストに大きく
水をあけられるなどそんなにヒットしていないようです。
さらにその全米1位になったパイレーツオブカリビアンを
抜いた『マイアミバイス』の予告編をやっていましたが、
マイアミバイスと言えば、ドンジョンソンであり、彼以外に
ソニー役はありえません。その思いがあるので、なんで
この映画がヒットしたのか、今更と思いました。
評判が悪いとか他の人の感想を見ても酷評が多いの
ですが、私は結構ミッションインポッシュブルは楽しめ
ました。前作の2も劇場で見たときには、無意味な
スローや対決シーンがいかにもジョン・ウーという感じで
要らないシーンもあるものの作品としては前作よりずっと
よいと思いました。それがあったので、この3作目も期待
していました。監督はLOSTが話題のJ.J.エイブラムスです。
トムの結婚にからむ奇行や彼の宗教のせいで米では
ヒットしなかったといわれていますが、ストーリー構成が
あまりに稚拙だったり、そんなスパイいないだろうと言う
へんてこなシーンもたくさんあります。それはさすがLOSTだ
と思うのです。
それでも、まあ見るほうも楽しんでしまうわけです。世界中を
飛び回るそのスケール大きさと、アメリカの正義=世界の平和
みたいなストーリーの核が誰になんと言われようとそれははずさ
ないという感じが強く感じられます。そして、愛するものを守るため
たとえルールを踏み越えても国の利害を超えてもそれは守らなくては
ならないという守るべきものが強く印象付けられるのです。ただ、
気になるのは、テロでもスパイでも正当な法律行為ではできない
行為であり、愛するもののためなら人を殺しても、物を盗んでも
一切平気という論理にはなりません。スパイがよくて、テロは
憎むべきものとはならないのと同じです。
つまり、アメリカは正しいと思うことなら国際ルールも破るという
現実の世界ともダブるところがあるのです。ここらへんをよく考えて
見ると色々と興味深いと思います。もともとミッションインポッシブル
なのです。それができてしまうとかやってしまうのはやはりアメリカの
夢なのです。
さて、そしてユナイテッド93は衝撃のCMでやはり見てみようと
思った作品です。ただ、内容的にはそのCMの内容で全てであり
もうそれを見たら別に本編を見なくても大丈夫というような内容です。
別にドラマも感動を呼ぶシーンもなく、ただ狭いセットの中での言葉の
応酬を聞いているだけで、それで映像的に何かを表現するとか
台詞で何かをあらわすとかそういうものでなく、管制室と機内と軍の
指揮するところしか写らないのです。この時に隣に座った男が激しく
呼吸音を出す男で、すごく気をそがれました。何かをしゃべるでも
貧乏ゆすりをするでもなく、鼻の吸気音がでかいのです。それで
何か気分的な不快を表しているのか、作品に対する意思表示なのか
音がするたびになんなんだと思ってしまいます。
そんな環境もあって、走った後の疲労もあって途中睡魔と戦う
時間もありました。それだけ単調な絵のさえない映画でした。
M.I.Ⅲに較べたらかなり低予算でできたろうと思います。実際の
ジェット機が飛ぶシーンだとか軍のジェット機がスクランブルする
シーンもなく、絵はいつも地味なのです。ハイジャック犯の爆弾も
ハイジャックのやり方もそんなもんかという感じです。これを見たら
ハイジャックなんていくらでもできるんだあと思ってしまいます。
結局、何のために作られたのか完全なドキュメントとして残すために
作ったのか、ただの際物として作ったのか解らない内容です。
でうちに帰って、テレビで『LOST』を見たんですが、たった1時間
ですが、映画を見るような色々考えさせる内容で、よくできている
と思います。過去が次々に明かされるものの、謎が増えてもそれが
解決されない不思議な物語です。そして、行き着くのは最後どうなる
かです。ERのように人気があるうちは続けるということになるのでしょう。
トルーコーリングやダークエンジェルとかロズウェルとかみんな終わり方は
同じ。誰かが続きを作りたければ作れるようなとにかく一応終わり
見たいなつくりです。ですが、『LOST』は不思議なつくりです。
実際にはどこの島にいるのかも解らず、脱出劇でもなく、過去が
現在を透写して、行き場のない未来を語るような、そんな不思議な
構造です。日本人にはその構造を楽しむことより、とにかく謎を
はっきりと説明してもらいたいという人がたくさんいるようです。
几帳面というか、開き直るほどの度胸も悪に染まるだけの
器用さも持ち合わせない日本人特有のサガです。みんなで
集まって何かをするときには景気がいいのですが、一人で海外に
行って自分は日本人だからこうなんだと主張してそれを通すことが
どれだけの人にできるでしょうか。まあそれがひとつ今日本人に
問われている矜持というか品格というか、ひとりでも武士として
その正しさを持ち続けられるかという問いがひとつの日本ブームに
なっているのではないでしょうか。
見ました。お盆休みに突入と言うことで映画館は
かなり混んでいました。しかし私のお目当ては、
そんなに混んでなくて、まあまあどうにか座れました。
ミッションインポッシブルは、宣伝している割に評判が
良くないようで、米本国でもデッドマンチェストに大きく
水をあけられるなどそんなにヒットしていないようです。
さらにその全米1位になったパイレーツオブカリビアンを
抜いた『マイアミバイス』の予告編をやっていましたが、
マイアミバイスと言えば、ドンジョンソンであり、彼以外に
ソニー役はありえません。その思いがあるので、なんで
この映画がヒットしたのか、今更と思いました。
評判が悪いとか他の人の感想を見ても酷評が多いの
ですが、私は結構ミッションインポッシュブルは楽しめ
ました。前作の2も劇場で見たときには、無意味な
スローや対決シーンがいかにもジョン・ウーという感じで
要らないシーンもあるものの作品としては前作よりずっと
よいと思いました。それがあったので、この3作目も期待
していました。監督はLOSTが話題のJ.J.エイブラムスです。
トムの結婚にからむ奇行や彼の宗教のせいで米では
ヒットしなかったといわれていますが、ストーリー構成が
あまりに稚拙だったり、そんなスパイいないだろうと言う
へんてこなシーンもたくさんあります。それはさすがLOSTだ
と思うのです。
それでも、まあ見るほうも楽しんでしまうわけです。世界中を
飛び回るそのスケール大きさと、アメリカの正義=世界の平和
みたいなストーリーの核が誰になんと言われようとそれははずさ
ないという感じが強く感じられます。そして、愛するものを守るため
たとえルールを踏み越えても国の利害を超えてもそれは守らなくては
ならないという守るべきものが強く印象付けられるのです。ただ、
気になるのは、テロでもスパイでも正当な法律行為ではできない
行為であり、愛するもののためなら人を殺しても、物を盗んでも
一切平気という論理にはなりません。スパイがよくて、テロは
憎むべきものとはならないのと同じです。
つまり、アメリカは正しいと思うことなら国際ルールも破るという
現実の世界ともダブるところがあるのです。ここらへんをよく考えて
見ると色々と興味深いと思います。もともとミッションインポッシブル
なのです。それができてしまうとかやってしまうのはやはりアメリカの
夢なのです。
さて、そしてユナイテッド93は衝撃のCMでやはり見てみようと
思った作品です。ただ、内容的にはそのCMの内容で全てであり
もうそれを見たら別に本編を見なくても大丈夫というような内容です。
別にドラマも感動を呼ぶシーンもなく、ただ狭いセットの中での言葉の
応酬を聞いているだけで、それで映像的に何かを表現するとか
台詞で何かをあらわすとかそういうものでなく、管制室と機内と軍の
指揮するところしか写らないのです。この時に隣に座った男が激しく
呼吸音を出す男で、すごく気をそがれました。何かをしゃべるでも
貧乏ゆすりをするでもなく、鼻の吸気音がでかいのです。それで
何か気分的な不快を表しているのか、作品に対する意思表示なのか
音がするたびになんなんだと思ってしまいます。
そんな環境もあって、走った後の疲労もあって途中睡魔と戦う
時間もありました。それだけ単調な絵のさえない映画でした。
M.I.Ⅲに較べたらかなり低予算でできたろうと思います。実際の
ジェット機が飛ぶシーンだとか軍のジェット機がスクランブルする
シーンもなく、絵はいつも地味なのです。ハイジャック犯の爆弾も
ハイジャックのやり方もそんなもんかという感じです。これを見たら
ハイジャックなんていくらでもできるんだあと思ってしまいます。
結局、何のために作られたのか完全なドキュメントとして残すために
作ったのか、ただの際物として作ったのか解らない内容です。
でうちに帰って、テレビで『LOST』を見たんですが、たった1時間
ですが、映画を見るような色々考えさせる内容で、よくできている
と思います。過去が次々に明かされるものの、謎が増えてもそれが
解決されない不思議な物語です。そして、行き着くのは最後どうなる
かです。ERのように人気があるうちは続けるということになるのでしょう。
トルーコーリングやダークエンジェルとかロズウェルとかみんな終わり方は
同じ。誰かが続きを作りたければ作れるようなとにかく一応終わり
見たいなつくりです。ですが、『LOST』は不思議なつくりです。
実際にはどこの島にいるのかも解らず、脱出劇でもなく、過去が
現在を透写して、行き場のない未来を語るような、そんな不思議な
構造です。日本人にはその構造を楽しむことより、とにかく謎を
はっきりと説明してもらいたいという人がたくさんいるようです。
几帳面というか、開き直るほどの度胸も悪に染まるだけの
器用さも持ち合わせない日本人特有のサガです。みんなで
集まって何かをするときには景気がいいのですが、一人で海外に
行って自分は日本人だからこうなんだと主張してそれを通すことが
どれだけの人にできるでしょうか。まあそれがひとつ今日本人に
問われている矜持というか品格というか、ひとりでも武士として
その正しさを持ち続けられるかという問いがひとつの日本ブームに
なっているのではないでしょうか。