King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

参鶏湯(サムゲタン)な夜

2005年11月17日 23時27分29秒 | 日々のこと
希望するイベントとして、どこどこで何々を食するという
選択肢を持っている人がいるものです。私も、何年か前から
サムゲタンを食べるという事をずっと思っていて、果たせずに
いました。一年に一度食べればその年は風邪を引かないといわれます。
そんな甘言をすぐに真に受けてしまう、それが私です。それで見つけたと
思ってしまう。さらに悪いことに、それを知っているのは私だけだと
思ってしまう。つまりこういうことです。

パチンコの攻略本がコンビニの店頭に並ぶ日に出かけて、立ち読みして
最新機種の攻略法を全て読みこれで勝てると思い、近所のパチンコ屋に出かける。
これが雑誌であり、コンビニというどこにでもある普通の店で、しかも
金を出さずとも見せている情報で儲かったつもりでまんまと雑誌社と
パチンコ業界の手法に乗せられてそれが騙されていると知らずに、攻略の
ポイントを頭の中で繰り返す。特に、何々がでても決してあきらめずに
回すこと。粘る事が勝ちにつながるというよくできた攻略法を少しも
疑うことなくせっせとパチンコの前に座るということが一時期ありました。

今では、色々な体験を踏まえて、騙されることも少なくなり、なぜ人は
騙されてしまうのかという考察も少なからずしていますので、生半のことでは
人を信じたり、物事を鵜呑みにすることはありません。ところで、こんな
ケースはどうでしょう。

1000円の物が半額セールスで500円で売られていた。
101万の品物が決算セールスで100万円で売られていた。

私は、プログラマーで法律家的には率で考えて上の半額の方を支持して
きました。ところが、そうではなかったのです。この例題は大ベストセラー
『さおだけ屋はなぜつぶれないのか?』にでてきます。気になった方は、
一読を。

人生に於いて自分の考えが正しいのかという、自己軌道修正能力というのは
大変重要で、中でもその主な部分を占めるバランス感覚は日ごろから
鋭い感性を養い、物事に敏感な肌を持ち合わせたいものです。となれば、
先のサムゲタンなどは、まずは自分で試してみないといけません。
なじみの大根やらごぼうなどポピュラーな野菜が入ったスープなど
別に誰もありがたがりませんが、高麗ニンジンだとかナツメやら生姜、
松の実栗の実といったものが鶏の中に入っていて食べるとすぐぽかぽかと
温まる。素材が何しろ韓国のものだから、効くと思い込む。野菜それぞれに
薬効があり、いちいちテレビに取り上げられなくてもその薬効は昔から
知られています。それなのに、ココアがいいとかところてんがいいとか
テレビに取り上げられ、薬以上に効くように話されると皆鵜呑みにして
次の日にはスーパーからその食品がなくなるということが繰り返されて
います。大根でもニンジンでもそれなりの栄養があるのです。それなのに
サムゲタンが健康を守る免罪符のように言われていつか食べてみようと
じっと信じて待ったのがやはり私の馬鹿なところです。

今年の夏にも薬膳カレーを食べましたが、それにも高麗ニンジンが入って
いました。今日のサムゲタンにはそれが3つも入っていてかなりありがたい
感じがしましたが、味は鶏がらスープ以外の何ものでもありません。
栗やにんにくナツメが入っていましたが、それぞれそんな珍しいものでも
ありません。これはやはり行事的食事なのでしょう。お祝いや病気の時に
食べるからありがたかったり、健康にいいということで、元々健康な私は
それからどうしようというのか。韓国料理の店で食べましたので、当然
他の焼肉やチチジミや石焼ビビンバとか一緒にいただきそれぞれにおいしく、
満足して帰ってきました。その量で一人頭2000円しかならなくてびっくりです。
驚きと挑戦がなくなってしまったら人生つまらないものです。何事にも
興味を持って挑戦するそんなスピリッツを持つのも心の若さを保つ秘訣かも
知れません。次は上海蟹を試すつもりです。
コメント
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