
遂に復活したスーパーマン。
アメコミ映画の中ではバックに政府が付いていそうなくらいアメリカ国民支持の高いヒーローなだけに凄い映画に仕上がっているに違いないと大期待して『スーパーマン リターンズ』を観て来ました。
★★★★★
あの人が帰ってきた!
ファンな私としては期待していた以上の内容で、期待はずれだった点は一切無い。非の打ちどころがありません。
お約束も嬉しく終始笑顔のままワクワクドキドキの2時間半でした。
『X-MEN』『X-MEN2』とマーベル製アメコミを大胆なアレンジで大成功させてきたブライアン・シンガーが監督だっただけに、スーパーマンも大きく変えられているんじゃないだろうかという不安が有りましたが、ファンを尊重してくれています。
そういえば監督、なんでマーベルとはライバルなDCコミックのスーパーマンを撮っていて、同時期に公開のX-MENの最終話に携わってないんだろう…。やっぱりスーパーマンのオファーの方が価値が有ったのかな?スーパーマンと言えばアメリカの化身ですから?
過去のシリーズから続けて観ればそりゃ全然違うかもしれないけれど、本作を観る3ヶ月前に予習しておこうと久しぶりに2作目を観た私には全く違和感が感じられなかった。
これは、スーパーマン役のブランドン・ラウスが当時のスーパーマンを尊重した役作りをしてくれているおかげで、全然顔が違うにも関わらず時々クリストファー・リーブと重なって見えたからというところが大きい。実際にはテレビシリーズの初代スーパーマン役者に似ているからという理由で目を付けられたのだそうですが。
今回の映画が製作開始されるまでの間、色んな俳優の名前が挙がったけれどその誰もが今までのイメージからかけ離れていたから心配で仕方が無かった。
それがこの仕上がり。
良くやったブランドン・ラウス!カッコ良過ぎて惚れた(笑)
衣装やセット、小道具を上手く使って当時の雰囲気をかもし出しつつ現在のNYとの調和を図っているところも時代の差からくる違和感を和らげているし、テーマ曲の存在も偉大だ。
きっと過去のシリーズのファンな人達が寄って集って上手く消化し、あの頃のまま生き返らせてくれたんですね。
細かい所を突付くと、直接の繋がりが有るのは同時撮影された映画『スーパーマン』『スーパーマン2』だけで、シリーズの他の作品や『スーパーマン4』の後に作られたテレビドラマシリーズ『新スーパーマン』『ヤング・スーパーマン』は全く関係が無い。
冒頭、少年時代宙に浮く事が出来る事に気づく場面が有ったが、これは『ヤング・スーパーマン』の内容と矛盾している。
だからどうした。私にとってはクリストファー・リーブのスーパーマンが蘇った事が一番嬉しいのだから関係ない。
そもそもスーパーマンは時代によって設定が何度も変わっているから、どこに繋がっているかが重要な点なのですよ。
今回のレックス・ルーサーはケビン・スペイシー。彼の禿げ頭は『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』でマイク・マイヤーズ演じる“Dr.イーブルを演じる役”でオープニングとエンディングに登場していたのが記憶に新しい。
Dr.イーブルのモデルとなったレックス・ルーサーを今度は彼が演じる事になるなんて、あの時は彼自身思ってもみなかったんでしょうけど、前シリーズのジーン・ハックマンよりもより邪悪でしっくりきていたように思います。
今後の心配は、おゲイなブライアン・シンガーとケビン・スペイシーにブランドン・ラウスがペットにされないかというところだけかな…(汗)
『X-MEN』でサイクロプス役のジェームズ・マーズデンがこっちにも出演している事に変な勘ぐりをしてしまう私(笑)
ネタバレ
予告編で例のテーマ曲が流れていたけれど、劇中でも使われる保障は無いわけで、もし全然違う曲が使われたら悲しいなぁとか、まさかこの映画までダニー・エルフマンじゃ?なんて漠然とした不安が有りました。
その心配をよそに、オープニングであの曲の出だしが一瞬鳴った!かと思ったら止まった。「え?なんで?」と、思ったところで1拍置いて曲の続きが!このオリジナルと同じ“溜め”にゾクゾクゾクっと突き上げてくる感動(涙)
そこからもう心は委ねましたよ。超スピードで宇宙を旅する映像の間、きっと満足させてくれる内容に違いないと。
そしてその通りの映画でした。
エンドロールでもジョン・ウィリアムズオリジナルスコアのテーマ曲が流れている間ジーンとしていた。
飛行機墜落のシークエンスでは手に汗握り、心拍数急上昇。スーパーマンの登場にニコニコしながらも嬉し過ぎて顔が引きつり涙まで出た。こんなに感動するとは正直思ってもみなかった。
『X-MEN』のマグニートなら片手かざして止めるんでしょうけどね(笑)
同じ日に続けて『ユナイテッド93』を観ました。
この感想は後ほど書きますが、『スーパーマン リターンズ』とは対極的な実話なだけにこの墜落の場面が思い出され、「スーパーマン来てくれ!」と願いながら涙しました。
スクリーンには帰ってきてくれたけれど…。
アメコミ映画の中ではバックに政府が付いていそうなくらいアメリカ国民支持の高いヒーローなだけに凄い映画に仕上がっているに違いないと大期待して『スーパーマン リターンズ』を観て来ました。
★★★★★
あの人が帰ってきた!
ファンな私としては期待していた以上の内容で、期待はずれだった点は一切無い。非の打ちどころがありません。
お約束も嬉しく終始笑顔のままワクワクドキドキの2時間半でした。
『X-MEN』『X-MEN2』とマーベル製アメコミを大胆なアレンジで大成功させてきたブライアン・シンガーが監督だっただけに、スーパーマンも大きく変えられているんじゃないだろうかという不安が有りましたが、ファンを尊重してくれています。
そういえば監督、なんでマーベルとはライバルなDCコミックのスーパーマンを撮っていて、同時期に公開のX-MENの最終話に携わってないんだろう…。やっぱりスーパーマンのオファーの方が価値が有ったのかな?スーパーマンと言えばアメリカの化身ですから?
過去のシリーズから続けて観ればそりゃ全然違うかもしれないけれど、本作を観る3ヶ月前に予習しておこうと久しぶりに2作目を観た私には全く違和感が感じられなかった。
これは、スーパーマン役のブランドン・ラウスが当時のスーパーマンを尊重した役作りをしてくれているおかげで、全然顔が違うにも関わらず時々クリストファー・リーブと重なって見えたからというところが大きい。実際にはテレビシリーズの初代スーパーマン役者に似ているからという理由で目を付けられたのだそうですが。
今回の映画が製作開始されるまでの間、色んな俳優の名前が挙がったけれどその誰もが今までのイメージからかけ離れていたから心配で仕方が無かった。
それがこの仕上がり。
良くやったブランドン・ラウス!カッコ良過ぎて惚れた(笑)
衣装やセット、小道具を上手く使って当時の雰囲気をかもし出しつつ現在のNYとの調和を図っているところも時代の差からくる違和感を和らげているし、テーマ曲の存在も偉大だ。
きっと過去のシリーズのファンな人達が寄って集って上手く消化し、あの頃のまま生き返らせてくれたんですね。
細かい所を突付くと、直接の繋がりが有るのは同時撮影された映画『スーパーマン』『スーパーマン2』だけで、シリーズの他の作品や『スーパーマン4』の後に作られたテレビドラマシリーズ『新スーパーマン』『ヤング・スーパーマン』は全く関係が無い。
冒頭、少年時代宙に浮く事が出来る事に気づく場面が有ったが、これは『ヤング・スーパーマン』の内容と矛盾している。
だからどうした。私にとってはクリストファー・リーブのスーパーマンが蘇った事が一番嬉しいのだから関係ない。
そもそもスーパーマンは時代によって設定が何度も変わっているから、どこに繋がっているかが重要な点なのですよ。
今回のレックス・ルーサーはケビン・スペイシー。彼の禿げ頭は『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』でマイク・マイヤーズ演じる“Dr.イーブルを演じる役”でオープニングとエンディングに登場していたのが記憶に新しい。
Dr.イーブルのモデルとなったレックス・ルーサーを今度は彼が演じる事になるなんて、あの時は彼自身思ってもみなかったんでしょうけど、前シリーズのジーン・ハックマンよりもより邪悪でしっくりきていたように思います。
今後の心配は、おゲイなブライアン・シンガーとケビン・スペイシーにブランドン・ラウスがペットにされないかというところだけかな…(汗)
『X-MEN』でサイクロプス役のジェームズ・マーズデンがこっちにも出演している事に変な勘ぐりをしてしまう私(笑)
ネタバレ
予告編で例のテーマ曲が流れていたけれど、劇中でも使われる保障は無いわけで、もし全然違う曲が使われたら悲しいなぁとか、まさかこの映画までダニー・エルフマンじゃ?なんて漠然とした不安が有りました。
その心配をよそに、オープニングであの曲の出だしが一瞬鳴った!かと思ったら止まった。「え?なんで?」と、思ったところで1拍置いて曲の続きが!このオリジナルと同じ“溜め”にゾクゾクゾクっと突き上げてくる感動(涙)
そこからもう心は委ねましたよ。超スピードで宇宙を旅する映像の間、きっと満足させてくれる内容に違いないと。
そしてその通りの映画でした。
エンドロールでもジョン・ウィリアムズオリジナルスコアのテーマ曲が流れている間ジーンとしていた。
飛行機墜落のシークエンスでは手に汗握り、心拍数急上昇。スーパーマンの登場にニコニコしながらも嬉し過ぎて顔が引きつり涙まで出た。こんなに感動するとは正直思ってもみなかった。
『X-MEN』のマグニートなら片手かざして止めるんでしょうけどね(笑)
同じ日に続けて『ユナイテッド93』を観ました。
この感想は後ほど書きますが、『スーパーマン リターンズ』とは対極的な実話なだけにこの墜落の場面が思い出され、「スーパーマン来てくれ!」と願いながら涙しました。
スクリーンには帰ってきてくれたけれど…。
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ジョン・ウィリアムスのテーマには
ぼくもビックリしました。
こういう映画史を尊重した作りは嬉しいですね。
久々に劇場の大音響であのテーマ曲が流れた瞬間クリストファー・リーブのスーパーマンが蘇った気がしました。
と言っても私が劇場で観たのは10代半ば友人と観に行ったシリーズ4作目だけなんですけど(笑)
>映画史を尊重
模倣じゃなくて尊重、今回はこれでみんな納得するんじゃないでしょうか。
次回作は今回残した“種”を元にもっと進化して行く事を期待します。
ただ、見る順番が逆だったのでよかったかもしれません。
両方とも飛行機の墜落シーンがあって、ほとほと疲れました(汗)
冒頭のテーマ曲と宇宙空間、しびれました!
やっぱりテーマ曲って大事ですよね。
SWしかりスパイ大作戦しかり、聞くだけで胸の鼓動が高鳴ります。
そうかー、やっぱ『ユナイテッド93』先の方が良かったのですね(笑)
私は後だったので、どうしても何か有るたびにスーパーマン来てくれ!って思ってしまって
それでも『ユナイテッド93』は凄い映画でしたが。
>冒頭のテーマ曲と宇宙空間
導入部分で一気に心持っていかれる感じでしたよね。
『SW』ももちろんそうでしたが、『ミッション・インポッシブル』の1作目も、あの導火線に火がついた瞬間に頭の中真っ白になってただただ感動していたのを思い出しました。
昔のもあの時代にあったスーパーマンだったと思います。
深夜テレビでヤングスーパーマンも楽しんでま~す。
「ストーリー・オブ・スーパーマン ~スーパーマンの全て」を買って見てみたんですが、あのカッコいいスーパーマンも時代時代でいろいろ紆余曲折有ってカッコ悪い時も有ったみたいなんですよね。
それをカッコいい方向に決定付けたのがクリストファー・リーブ版の1と2だったみたいです。
ちなみに3の失敗の後、もう興行収入が見込めないという事で4はクリストファー・リーブの持ち込み企画だったらしいんですが、これが大失敗だったらしくて聞いた事も無いという人が多いのもうなづけました(笑)
という事で今回は1と2の続編になったみたいです。
1と2はリチャード・ドナー監督と思われている方が多いみたいですが、このDVDによると同時に撮影していたものの2の撮影の途中で降板して、3の監督が完成させたらしいです。
そんな『4』を無かったことにしてるのに、リーヴに賛辞を捧げていることが、どうにも納得ができませんでした。
という意見は見渡す限り皆無。皆さんにボコボコに叩かれないうちに、北極の「孤独の要塞」にひきこもろうかしら(笑)。
てなわけで、TBありがとうございました。
確かにおっしゃる通りクリストファー・リーブの持ち込みだった『4』が無かった事になっているのは、1作目から3作目までの間小学生以下だったので『4』のみを辛うじて劇場で観ることが出来た私にとっても勿体無く感じています。
でも『3』と『4』は面白さの点においてもシリーズを失速させているんですよねぇ。
『2』だって実はバランスが無茶苦茶で微妙な点が多いくらいだし。
“みんなが知っているヒーロー”を蘇らせる為に、“一番輝いていた頃”まで遡ってパラレルワールドを作るのは、最善の方法の内のひとつだと思って私は本作を歓迎しました。
その方法で『エイリアン3』『ダイハード2』『ターミネーター3』などにも使ってどんどんパラレルワールドを作って欲しい。
実際『エイリアン3』は当初作る話があったような…
ですが、それでも(だから?)十分すぎるほど楽しめてしまいました。やっぱりヒーローは素敵ですね。
「2」以降も今後チェックして行こうと思いました。
オープニングは本当に最高でした。泣きそうでした。
またお邪魔します!では(^^)ノシ
『1』だけでもむしろ良いかもしれない(笑)
『2』はハチャメチャなので
あのオープニングは、最近のヒーローモノとは逆に過去を踏襲して大成功でしたね!