
『キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド』を観てきました。
★★★★
スティーブ・ロジャースからサム・“ファルコン”・ウィルソンにキャプテン・アメリカが引き継がれてから初めての映画になりますが、サムがキャプテン・アメリカとして活躍し始めるエピソードはディズニー+で配信されているドラマシリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の中で描かれています。
かつてMCU作品のストーリーを把握するには、公開順に映画を鑑賞すればよかったのですが、現在では作品数が膨大になり、全てを追いかけるだけでも大変です。さらに、サブスクドラマまで視聴していないと内容が理解できないとなると、ライトなファンは離れてしまい、新規ファンに至っては興味を持つことすらためらってしまうのではないでしょうか。
全作品を視聴済みの私としては、つい余計な心配をしてしまいます。
本作を鑑賞するにあたり、最低限知っておきたい予備知識としては、劇場版『アベンジャーズ エンドゲーム』におけるキャプテン・アメリカの引退劇、そしてドラマシリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の内容です。さらに余裕があれば、劇場版『インクレディブル・ハルク』と『エターナルズ』も事前に観ておくことをお勧めします。
アメリカでの公開前試写では批評家の評価が低かったようですが、今作では、シリーズ初期作品でありながら、これまであまり触れられることのなかった『インクレディブル・ハルク』が重要な要素として描かれており、私は終始興奮しながら鑑賞しました。
特に、懸念していたハリソン・フォードの演技は素晴らしく、彼のフィルモグラフィーの中でも際立って輝いていたと言えるでしょう。彼の好演もまた、本作の成功に大きく貢献していると感じました。
本作では、大統領と日本の総理大臣の関係も重要な軸となっています。劇中に登場する総理大臣は、明らかに安倍晋三元総理をモデルとしていると思われます。
近年の国際情勢と比較すると、劇中で描かれる総理大臣の外交手腕や、各国首脳からの信頼の厚さは、改めて目を見張るものがあります。