キャスリン・ビグロー監督が元ダンナ、ジェームズ・キャメロンの『アバター』とアカデミー賞を争ってる事の方が話題になってる『ハート・ロッカー』を観てきました。
★★★★★
イラクで爆弾処理をするチームを超リアルに描いた本作、元旦那のイマジネーションを技術の粋を凝らして具現化した『アバター』と比べると、同じように戦争を描いててもいろんな意味で対照的。
常に死と隣り合わせの極限の状態が毎日繰り返され、その中で失われていく健全な精神、とにかくやらなくてはいけない任務をこなすこと、そして死なないこと。
さらにこの映画の主人公たちは爆弾処理班って事で、戦闘状態じゃなくてもいつ爆発で死ぬか、処理中いつ狙撃されるか分からないプレッシャーとも戦わなければならない。
帰国後もまた戦いたい喪失感を感じる異常な心理状態…。
スクリーンに集中しまくってたせいで、周囲の観客の存在やらスクリーンの外側の暗い空間を忘れて観てる事に途中で気づいた。
小手先の3D映画なんてイランやん的な引き込まれ方。
イラク国民に銃を向けて行う3人の兵士達のやってるミッションはイラクにとって本当に正義なのか、そこら中に潜むテロリスト達は何が憎くて誰のためにアメリカと戦ってるのか。
その辺りの視点も取り入れながら、綺麗事じゃ決して済まされないイラクの現状が、視覚を通して肌で感じられ、考えさせられるような映画でもありました。
ガイ・ピアース、リーアム・ニーソン、デヴィッド・モースがチョイ役で出てるとこも要チェックですよ。
★★★★★
イラクで爆弾処理をするチームを超リアルに描いた本作、元旦那のイマジネーションを技術の粋を凝らして具現化した『アバター』と比べると、同じように戦争を描いててもいろんな意味で対照的。
常に死と隣り合わせの極限の状態が毎日繰り返され、その中で失われていく健全な精神、とにかくやらなくてはいけない任務をこなすこと、そして死なないこと。
さらにこの映画の主人公たちは爆弾処理班って事で、戦闘状態じゃなくてもいつ爆発で死ぬか、処理中いつ狙撃されるか分からないプレッシャーとも戦わなければならない。
帰国後もまた戦いたい喪失感を感じる異常な心理状態…。
スクリーンに集中しまくってたせいで、周囲の観客の存在やらスクリーンの外側の暗い空間を忘れて観てる事に途中で気づいた。
小手先の3D映画なんてイランやん的な引き込まれ方。
イラク国民に銃を向けて行う3人の兵士達のやってるミッションはイラクにとって本当に正義なのか、そこら中に潜むテロリスト達は何が憎くて誰のためにアメリカと戦ってるのか。
その辺りの視点も取り入れながら、綺麗事じゃ決して済まされないイラクの現状が、視覚を通して肌で感じられ、考えさせられるような映画でもありました。
ガイ・ピアース、リーアム・ニーソン、デヴィッド・モースがチョイ役で出てるとこも要チェックですよ。
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いやまあ、冷静に見たらいきなり主人公死なないだろってのはあるんですけど、見てるとそんなん忘れます。あのスーパースローの高精細映像が素晴らしいと思いました。あれがあると無いとじゃこの作品の価値が変わるぐらいの映像効果だと思います。
ぼくも、最近、いろんな映画でそれを感じます。
そういう意味では、今回の
アカデミー対決は象徴的。
今後の映画の進む方向を決める
一大決戦かも…。
(言いすぎですね)
もういつも死と隣り合わせの戦場において、あんなに危険な作業に従事してる彼らの存在だけで緊迫感がハンパないのに、ジェームズの行動が危なっかしすぎてコワイのなんの。
それを下敷きに仰る通りスーパースローの映像も含めて撮り方も面白かったですよねぇ。
作品賞も監督賞も納得です!
ほんと、今回の対決はそうかも!
決して言い過ぎじゃないと思いますよ、『アバター』は3Dって点も含めて、っつーかどちらかと言うと3Dが話題で評価が良かった感もあるし。
この映画を3Dで上映なんてしたら、爆風まで錯覚して迫力で逝ってしまうかもw